Nintendo Laboを生んだのは日本の工作文化だ

段ボールでゲームは初じゃない

  • 野安 ゆきお

バックナンバー

2018年2月8日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 任天堂が「Nintendo Switch」向けのオプションパーツ「Nintendo Labo」を2018年4月20日に発売すると発表した。プロモーション動画を公開したのみで、まだ詳細は不明だが、段ボール製のパーツを自分で組み立て、Switchと組み合わせることで、Switchを操作したり動きを連動させたりできる様子。「Switchの新しい遊び方」と話題は一気に広がり、段ボールメーカーの株価を押し上げるまでに至っている。だが、ゲームライターの野安ゆきお氏は「これは日本のゲーム産業から出るべくして出た商品」と指摘する。

 2017年3月に発売されて以降、歴代最速のペースの販売記録を更新中の「Nintendo Switch」に、世界中の誰もが予期していなかった、驚きの商品ラインアップが加わりました。「Nintendo Labo」です。

発表されたキットは2つ。「Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit」はリモコンカー、つり、おうち、バイク、ピアノが組み立てられる。価格は6980円 (C)2018 Nintendo
[画像のクリックで拡大表示]
「Nintendo Labo Toy-Con 02: Robot Kit」はリュック型のコントローラーキットを作り、それを操作して体感ゲームを遊べる。価格は7980円 (C)2018 Nintendo
[画像のクリックで拡大表示]

 この商品、ただのゲームソフトではありません。段ボール、ひも、輪ゴムなどが同梱されており、雑誌の付録などにある、子供向けの工作キットのようなものと言えばいいでしょうか。とはいえ、ただの工作キットでもありません。完成させた工作は、Switchと組み合わせることで、まるで命を吹き込まれたかのように動き出します。段ボールを組み立てて作った簡素なピアノは、鍵盤をたたくと音が鳴り、ちゃんと演奏できますし、段ボールを折り曲げただけのリモコンカーは、思いのままに動かすことができます。

オススメ情報

「トレンド・ウォッチ from日経トレンディ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

若い社員には、異質なものに対して臆病にならず、攻め続けてほしい。

上條 努 サッポロホールディングス会長