［バスケットボール］１５歳田中力、代表予備登録入り　父は米国人、身長１８６センチ

　バスケットボールの男子日本代表が６日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでワールドカップ（Ｗ杯）アジア１次予選の台湾戦（２２日・横浜国際プール）へ向けた練習を公開し、予備登録メンバー２４人に唯一中学生で選ばれた１５歳の田中力（神奈川・坂本中）が代表デビューへ意欲を見せた。

　１５歳だからと言って遠慮も重圧もない。プロや大学生に交じり、実戦を想定した５対５などの練習をこなした田中は「周りの選手ともコミュニケーションを取れるようになったので、楽しく練習できている」と手応えを口にした。

　台湾戦とフィリピン戦（２５日・マニラ）は、この日発表された予備登録メンバー２４人から１２人に絞られるが「しっかり自分のバスケを見せれば大丈夫だと思う。中学生で大人の国際試合に出ればすごくいい経験ができると思うので、できるだけ早く代表に入りたい」と自信と意欲を見せる。

　アジア予選突破は２０２０年東京五輪開催国枠獲得のためにも必須だが「プレッシャーは全然ない。自分たちのバスケをやれば勝てる自信はある」ときっぱり。得意というドライブ（ドリブルからのカットイン）、シュート力を武器に、まずは日の丸デビューを期する。　（川村庸介）

＜田中力（たなか・ちから）＞　２００２（平成１４）年５月４日生まれ、神奈川県横須賀市出身の１５歳。横須賀市立坂本中３年。１８６センチ、７２キロ。米国人の父と日本人の母との間に生まれ、市立諏訪小４年からバスケを始めた。昨年の都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会で神奈川県選抜の優勝に貢献しＭＶＰ。坂本中のバスケ部員だが、横浜ビー・コルセアーズＵ－１５にも所属。