台湾でM6.4の地震 2人死亡・200人以上が負傷
台湾東部の花蓮沖で6日夜、マグニチュード(M)6.4の大規模な地震が発生した。当局者によると、少なくとも2人の死亡が確認され、200人以上が負傷した。
地震は、現地時間の午後11時50分(日本時間7日午前0時50分)ごろに起きた。震源は台湾東部の沿岸から20キロ。
花蓮では、半壊したホテルや住宅から約150人が救助された。
救助活動を助けるため軍の派遣が要請された。花蓮の人口は約10万人だが、観光地としても人気がある。花蓮から160キロ以上離れた台北でも揺れが感じられたという。
現地で撮影された写真からは、建物が傾いたり、がれきが散らばっている様子が確認できる。道路の損壊も起きている。地元メディアによると、大きな損壊が生じた病院もある。
市内の10階建のマーシャル・ホテル(統師大飯店)では、地下と1階部分が完全に崩れている。ホテル従業員の1人が救助されたものの、依然として2人が建物内に閉じ込められているもよう。
目撃者のジーナ・スターバックさんはBBCに対し、「ホテルの中で光が見えるので、中に閉じ込められている人がいるのが分かる」と語った。「携帯電話を持っている人たちが光らせて、中にいるのを知らせようとしている」。
当局によると、住宅内に閉じ込められた人が2人いるとみられている。
約4万軒で水道が止まっており、高速道路や橋が通行止めになっている。
当局は住民に対し、損壊した住宅に近づかないよう呼びかけており、約800人が地域の公民館に避難した。
市内の企業や学校は、7日も閉鎖されている。
大きな余震が続いており、救助活動を困難にしている。台湾ではここ数日、地震が数十回観測されていた。
台湾はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの接点に近く、地震が多発する地帯にある。
6日は、台湾南部で117人が死亡したM6.4の地震からちょうど2年目の日に当たっていた。
台湾は1950年以来、あらゆる実質面で独立しているが、中国は台湾を政府に逆らう一地方とみなしとしている。
(英語記事 Taiwan earthquake: Deaths confirmed amid rescue effort)