はじめまして。横河レンタ・リースで、ソフトウェアの製品開発を担当している松尾太輔と申します。
こう名乗ると「レンタル会社がソフトウェア製品の開発?」と不思議に思うかもしれませんが、弊社はかつての兄弟会社だった横河ヒューレット・パッカード(現:日本ヒューレット・パッカード)から、PC管理ツールの開発、販売事業を買収していることもあって、レンタルだけでなく、ソフトウェアベンダーという顔も持っているのです。
とはいえ、当社のメインビジネスはもちろんPCのレンタルです。「レンタル」というと、CDやDVDなどに代表されるように、短期的にモノを貸すビジネスというイメージが一般的でしょう。
しかし、PCのレンタルはそうではありません。貸し出しているPCは全てレンタル会社の資産。PCが壊れれば修理し、再度セットアップしますし、資産として管理も行います。まさにPCの運用全般をアウトソースし、物理的なPCそのものさえも含めて提供する「サービス」なのです。最近では「Workspace as a Service(サービスとしての働くための空間の提供)」という言葉もあるほどです。
レンタル会社として、PCの運用管理に関するノウハウを持つとともに、レンタルからは想像できないような、PC管理ソフトウェアの開発ノウハウもある――横河レンタ・リースはそんな会社なのです。
さて、そんな我が社を最近悩ませているのが「Windows 10」。“Windows as a Service”というコンセプトのもと、OSアップグレードの方法を大胆に変え「進化し続けるWindows」をうたっています。
企業向けとして標準の“Semi-Annual Channel”では、半年に1回(3月と9月)のペースで「Feature Update」という大型アップデート(正確にはアップグレード)が配信されます。この方式では、2バージョン前までしかセキュリティパッチが提供されないので、1つのバージョンは最大で18カ月(猶予期間の2カ月を含む)しか使えません。
Windows 10リリース当初は、リリース時期が不定期だったり、サポート期間が変更されたりと混乱もありましたが、最近は「3月と9月のリリース」「2バージョン前までのサポート」「1バージョンのサポート期間は18カ月」ときれいに整理された感もあるので、当面は変わらないでしょう。サポートを切らさないためにも、原則、半年に1回アップグレードが必要ということになります。
PCレンタルを営む会社としては、この18カ月のサポート期間が“くせもの”なのです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
海外拠点の基幹システムを素早く、きちんとした品質で立ち上げたい。そんなニーズに向くDynamics 365だが、1つ致命的な弱点があるという……。
「Garoonのクラウド版、オンプレ版より高いです」――ユーザーからの意見に腹を決めたサイボウズ。禁断の質問、「800円からどれだけ下がれば買いますか?」の結果は……?
あなたにオススメの記事
- PR -