今回は前回出したダウ理論の問題の答え合わせをしていきます。
さらに、ダウ理論でトレンド判断を行う際に一番最初の壁になる「波形をどうとらえればいいのか」について詳しく話をしていきます。
前回のチャートと今回のチャート合わせて2つのチャートで、自信を持ってトレンド判断ができれば、どんどん先に進んで大丈夫です。
しかし、今回話をする内容がちんぷんかんぷんで、自分一人では僕がするように分析できないのであれば、今回の記事と前回の記事を何度も何度も読み込み、ローソク足だけのチャートを前に波形を書いて、トレンドがどっちなのか、という練習をしてください。
ここで話をするトレンド判断は、そのくらい大事なことです。
ここが出来ないまま他のことを学んでも、ほとんど身になりません。
これから勉強することを意味のあるものにするためにも、ダウ理論でのトレンド判断を自信を持って出来るようになりましょう。
ダウ理論トレンド判断の答え合わせ

まずは前回の記事で出した問題の答え合わせをしていきます。
前回の記事はこちらです。
まだ読んでいない場合は、こちらから読むことをオススメします。
いつまでも勝てないFX初心者は今すぐダウ理論をマスターしろ!
そのときに問題にしたチャートはこれでしたね。

事前にこれは結構難しいよ、という話をしましたので、手こずったのではないでしょうか。
意外と簡単でしたか??
では、一緒に答えを見ていきましょう。
まずはダウ理論の分析がしやすいように、波形を書き込んできます。

僕はこんなふうに見ました。
そして、一番左の高値を戻り高値としてスタートします。

そして、安値に引いたラインを下にブレイクしたところでダウントレンド発生とします。
この時点で安値を更新したので、戻り高値が下に移動します。

ここですね。
で、次にまた安値を更新します。
横のラインが安値です。

ここを抜けたら、また戻り高値が移動します。

このまま安値を更新し続ければずっとダウントレンド継続です。
しかし、次は安値を更新せずに、戻り高値を上に破ってきました。

横のラインがちょうど戻り高値でここを上に抜けています。
戻り高値を抜けた時点でダウントレンド崩壊となります。
ここでこのチャートでははじめて押し安値が発生します。
押し安値は赤丸にしてます。

ここから、今戻り高値を抜いた高値を上に抜いたらアップトレンド発生なのですが、ここではアップトレンドを発生させることはできませんでした。
次は押し安値を下に抜けました。
抜けたか抜けないか結構微妙なのですが、チャートでカーソルを合わせるとしっかり実態で抜けているのがわかります。
ほんとに少しだけなのですが。。。
ここです。

これでどうなるかというと、戻り高値が移動します。
ちょうどこの安値をつけた起点になったところに移動します。
ここですね。

で、ここからさっき付けた安値を下にブレイクすればダウントレンド発生です。
でもここでもダウントレンドは発生させないんですね。
じれったい相場ですよね。
結果的には戻り高値を上に抜いてきました。
ここですね。

そしたら、押し安値が移動します。

さてこうなったら、またさっきと同じなのですが、高値を抜けたいってくれればアップトレンド発生です。
今回は高値を上に抜けたのでアップトレンド発生となります。

ちょうど青のラインの一番右のところで前回の高値を実態で抜けています。
その少し前にひげで2〜3回抜けていますが、僕は実態が抜けないと抜いたと判断しないのでこのひげでは抜けていないと見ています。
よって、青のラインの一番右のところでアップトレンド発生です。
また、高値を更新したので、押し安値が移動します。
ここです。

その後上にいっていますが、上に大きく伸びる前に押し安値を下に抜けちゃっているんですよね。

この青いラインを下に抜けているのがわかると思います。
こうなると、どうなるか??
アップトレンド崩壊です。
こうなったら、戻り高値が移動します。
久しぶりの戻り高値移動です。
ここに来ます。

その後高値を更新しました。

高値を更新したので押し安値を移動します。

ここまでですね。
ということで、この場面ではトレンドはどうなっているでしょうか。
正解は、トレンドは発生していません。
ここから高値を更新すればアップトレンド発生、というとところです。
さてどうだったでしょう??
ここまでの流れをしっかり理解できていれば、ダウ理論については大丈夫でしょう。
ただ、もし
「戻り高値ってどこだよ!?」
「なんでここでダウントレンドが発生じゃないの?」
というふうに思ったなら、まだまだダウ理論が甘いかもしれません。
では、次にダウ理論について少し補足をしていきますね。
ダウ理論では波形の描き方が最も重要

まず、ダウ理論を考えるときに必ず必要になるのが波形をどうとらえるか、です。
簡単に言うと、どこを一つの波としてみるか、です。
ダウ理論でトレンドを判断するときにはかならず、どこを一つの波として見るかを考えないと始まりません。
そして、この波のとらえかたはトレーダー一人ひとりで異なります。
ローソク足2本くらいでも、一つの小さい波として見る人もいるし、ローソク足2〜3本くらいだだったら、1波としてカウントしないで大きな波で見る人もいます。
例えばチャートのこの部分。

ここの丸く囲ったところを細かく見るとこうなります。

逆にこういうところは大きく見るという場合はこういうふうになります。

この波形をどうとらえるかの話は以前にもした記憶がありますが、どっちで考えてもいいのです。
大事なのは、大きく波をとらえるのか小さく波をとらえるのかではなく、どちらでもいいから一貫した見方を持っていることです。
今日は気分的に大きく見ようかな、というのが一番良くないのです。
前回の記事を更新してから、あるFX専業トレーダーの方からこんなメッセージをいただきました。
「波形のとらえ方でアップトレンドかダウントレンドかは変わるんだから、ダウントレンドといい切ることはできないのでは??」
こんな感じのメッセージでした。
おっしゃる通りです。
僕より細かく波形をとらえる人は、前回紹介した場面はアップトレンドが発生していると判断するかもしれません。
つまり、波のとらえ方でアップトレンドかダウントレンドなのか、答えがまるっきり反対になるのです。
でもこれは、別に不思議なことではなく、FXの世界では普通に起こります。
あるトレーダーはタイミングをはかって買いたいと思っている場面で、別のトレーダーは売りのタイミングを狙っている、こんなことがあります。
どういう相場分析をするにしても、それが誰から教えてもらった分析だったとしても、大事なのは、あなたの中で決まった見方、軸をしっかり明確にして一貫した相場分析を行うことなのです。
こういう意味で、メッセージをくれたFXの専業トレーダーの方は、しっかりご自身の軸があるんだと思います。
だからこそ僕の波のとらえ方に疑問がわいたのだと思います。
最後に
今回はここまでです。
ダウ理論の解説なので、どうしてもチャートの画像が多くなってしまいました。
ダウ理論をしっかりできているのであればいいのですが、もしダウ理論が心配なのであれば、ここで話した場面は何度も見返してダウ理論がどういうものなのか、どうやってトレンドを判断すればいいのか、をしっかり復習してくださいね。
もしかしたら今回の話をいきなりきいても、なかなかすんなり頭に入らなかったかもしれません。
トレンドが継続しているときはそこまで難しくないのですが、トレンドが崩壊して、押し安値を抜けたり、戻り高値を抜けたりを繰り返して、トレンドが発生しない場面が、結構ややこしいです。
たぶん、押し安値と戻り高値に惑わされたのではないでしょうか。
そこで、次回はダウ理論でトレンド判断するときに、相場を分析するときのコツをまとめようと思います。
「コツなんて楽な方法ばっかり求めないで、自分で頭と手を動かしてがんばれよ!」と言ってしまえばそれまでなのですが、ダウ理論の分析にはそれなりにコツがありますので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。