ありがたいことにネタのタレコミをいただいたので今回はそれについてを。

中国ではPCゲームが盛んですし、ネットカフェでの盛り上がりもあることなどから「e-Sports」に関しても非常に盛り上がっているそうです。
実際私も中国のオタク界隈を巡回している時にもその手の話題をちょくちょく見かけますね。

またそういった環境から見てみると、日本のアニメではそういったe-Sportsを題材にした作品が見当たらないのがちょっと引っかかる人もいるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「e-Sportsを題材にしたアニメは無いのか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ちょっと聞きたいんだが、日本のアニメにe-Sportsをテーマにした作品って無いの?
今期もラーメンだとか将棋だとか予想外というか全く知らないテーマのアニメが出てきてそれがわりと面白くて困るんだが、そこそこメジャーなはずのe-Sportsをまだ見た覚えがない。

無いと思う。
日本ではe-Sportsを遊んでいる人間が少ないんだろ。

将棋もラーメン(美食)も日本では伝統的なジャンルのはずだし、アニメになる下地はあったんだろう。
e-Sportsもゲーム分野で何かありそうな気はするが、まだ表に出てきていない可能性は?

日本は携帯ゲームやスマホの方にいってるからe-Sportsの作品は出ないんじゃないかな。日本に留学している知り合いも、日本の大学生はPCのネットゲームやらないって言ってた。

そんなん作ってもディスク売れないからだろ。

日本でe-Sportsの題材でアニメを作るとなったら、任天堂系の作品というか、任天堂がバックに付かないと無理なんじゃないかな……

日本ではe-Sportsが盛り上がっていないというのに尽きるのでは。
それと日本人の好みに合わないとかも考える。以前見たニュースでは日本ではプロゲーマーに対しての「憧れ」が無いそうだ。

日本は元々も家庭用ゲーム機を中心に発展した特殊な国でPCゲーマーは少ない。そしてe-Sportsを好む人は更に少なくなる。

e-Sports系の作品の中には日本版サービスがあって盛り上がっていたり、日本に組織がある所も存在するはずだけど。

それって基本的に「留学生」じゃないの?
日本版サービスで人が多くても、それが日本人とは限らない。ウチの国の人間とかアジア系のユーザーもかなり混じっている。

「LOL」や「Dota2」でも微妙だからな。「ハースストーン」がそこそこマシなくらいか?

「ハースストーン」はカードゲームの流れで日本のプレイヤーにとっても抵抗無いのかもね。

日本人は文化保護意識が強いんだよ。
e-Sportsが流行したら日本のゲーム産業は大ダメージを受けるし、自国の文化への影響も出る。だからe-Sportsを広めるようなことはしない。

日本もe-Sportsが無いわけではないけど、日本の業界がそれを許さないんだよな。
日本の大手ゲーム会社は今の日本のゲーム環境や商業モデルを維持するために日本のゲームをe-Sports扱いにしたがらない。

例えば「シャドウバース」とかはどうなんだろう?
あれは普通に賞金の付く大会が行われて大会中継も行われているはずだが。

日本のe-Sportsって日本の法律的な問題から賞金額はかなり低いはず。
世界的なe-Sportsとは比べ物にならないほど低い。
ゲーム人気だけでなく社会制度的にも厳しいんだよ。

単純に熱心なプレイヤーが少ないんじゃないか。
例えるなら、ウチの国で家庭用ゲーム機のネタを語るようなものなんじゃないかと。プレイヤーはいるけど、マニアな連中での話になるとかそんな感じの。

マイナーなのは分かるが、日本は玩具アニメとかゲームアニメを無理矢理出すくらいだし、普通にありそうなもんだと思うが。

確かに。子供向けだとそういうテーマの商品が世界に関わるレベルの設定にしたストーリーの作品なんかがある。

どういう作品なら良いのか。このスレ立てたヤツはe-Sportsが「遊戯王」みたいなアニメになるのを求めているのか?

e-Sportsってアニメ向きの題材では無い。
ディスプレイの前でヘッドホンつけてマウスカチカチやってる人間をどう描写しろと?

そこは動かしている画面やキャラでも良いだろう。普通のゲームネタラノベアニメとの区別が難しそうな気もするが、そこは見せ方次第で。
少なくとも上で出ている将棋とかのボードゲームよりも余程アニメで動かし易いと思う。

実際に作るとしたらスポーツ系作品のノリでいくのか、それとも群像劇的にやるのか。

日本だったら部活モノで!麻雀部があるからいけるいける。

日本のアニメってまず日本人向けに作るものだから、そりゃマイナーな題材は扱われないよ。今期話題になっている将棋アニメだって日本では文化的な背景がある。

それでもマイナーな題材をどんどん繰り出してくる日本のアニメなら普通に出て来そうな気が……根本的な説明が必要なほどマイナーなわけではないだろうし。

馴染みが無い、ルールが知られていないということで作られないわけでは無いと思うし、人気にならないわけでもないと思う。「りゅうおうのおしごと!」や「3月のライオン」を見ている人間がちゃんと将棋理解しているわけでもないんだから。

今の所組織的なバックアップが無いのも厳しいと思うよ。将棋系の作品とか日本将棋連盟のような組織がバックについていて、クオリティを保証すると共に商業展開も強化している。
しかし日本のe-Sportsはその手の組織がバックについていたり、作品を展開するようなことはできていない。

日本で盛り上がっているe-Sportsは格闘ゲームだけじゃないか?
こっちはヒーロー的なゲーマーもいるし、彼らをテーマにした漫画も出ている。ときどのような有名プレイヤーもいる。

同意。格闘ゲームをネタにした百合系漫画があるくらいだ。

ゲーム会社公式によるゲームのプレイ体験みたいな漫画は普通にあるんだが、それはちょっと違うか。

「ハイスコアガール」のように過去のゲームならあるが、現在のe-Sportsとは違うんだよね

いや、それほど遠くない気もする。
単純にまだアニメ化されるようなレベルで人気のあるe-Sports作品が出ていないのでは。
スレの最初の方で出ている将棋もラーメン(美食)も、マンガ作品ではかなり前から人気作品が出ているはず。

そもそも、版権的に難しいんじゃないか?

ウチの国の「マスターオブスキル」も元ネタが「アラド戦記」だけど架空のゲームっぽい感じにして何とかしているし、日本の作品でもどうにかできるでしょ。
日本のMMOネタの作品も何となくゲーム的な共通認識前提の世界観を形成しているわけだし。

架空のゲームでの戦いというならいけそうだが……そこまで作りこむのは難しいのかな?
実際のゲームがあってこそ感情移入できるようなジャンルだから。

結局、アニメ化するまではいかないレベルなのかね。アニメ化するということは一般向けに広くやるということでもあるし。

e-Sportsネタ自体は出てくるんだよ。例えばラノベだと「僕と彼女のゲーム戦争」がe-Sportsを扱っていた。
あと「ゲーマーズ! 」もe-Sportsネタはあった。ただそれがメインでは無かったが。

以前聞いた話では、日本ではファミコン時代に全国的なゲーム大会や、テレビ番組でのゲーム対決とかをやっていたし、その時代にはe-Sports的な盛り上がりはあったということだ。
ただ今ではソシャゲとかになって需要は無くなっているとも。

人気が不十分なのと、他のゲームがあるから日本人の間ではe-Sportsに関するイメージが一定しないんじゃないかな。
逆にMMOなんかは安定しているからネタにする作品も増えているのでは。



とまぁ、こんな感じで。
日本の事情なども含めてイロイロな見方が出ていました。

上のやり取りにもある通り、日本のアニメに関しては中国の感覚では意外に思えるテーマの作品が頻繁に出てくるとも言えますし、そうなると自分のよく知る題材はどうなのかと考えたりすることもあるのでしょうね。

特に中国ではe-Sportsの存在感がかなりのものとなっていますし、それに関する妄想ネタというのもあるでしょうから、アニメの方でも……ということになるのかもしれません。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

追記:ちなみに管理人はファミコンロッキー世代です。子供の頃はあの裏技の数々を疑わずに信じておりました。当時たくさん出たファミコンネタの漫画の中では「高橋名人物語」と「ファミ魂ウルフ」辺りも妙に印象に残っております。