「あさイチ」そろって卒業　イノッチと有働アナ

　ＮＨＫは６日、朝の情報番組「あさイチ」（月曜～金曜午前８時１５分）で約８年間にわたり司会を務めてきたＶ６の井ノ原快彦（４１）と有働由美子アナウンサー（４８）が３月末で番組を卒業すると発表した。２人の後任は「検討中。決まり次第発表する」としている。

　ＮＨＫは有働アナの卒業について「このタイミングで卒業し、新しいステージに挑戦してもらいたいと考えました」と説明。井ノ原も「有働アナが番組を離れるのであれば２人そろっての卒業という形を取りたい」との意向を示し、２人そろっての番組卒業となった。

　有働アナの今後をめぐってはフリー転身も浮上しているが、ＮＨＫは否定。結婚するとの観測については「職員のプライベートについてはお答えしていません」。

　井ノ原は同局を通じて「有働さんをはじめとした『あさイチ』の仲間たち、そして愛のある視聴者の皆さまにここまで育てていただきました。心から感謝しております。この先『あさイチ』がさらにパワーアップしていくことを願いつつ、視聴者の皆さまと共に見守っていきたいと思います」とコメント。

　有働アナも「『あさイチ』を見てくださっている皆さま。本当に本当に毎日支えてくださって、ありがとうございます。私の大好きな『あさイチ』を来年度に最高の形でバトンタッチできるよう、イノッチと共に最後まで全力で向き合っていきます」とのコメントを発表した。

　「あさイチ」は２０１０年３月２９日にスタート。メインキャスターの井ノ原と有働アナが息の合った軽妙なトークを交わしながら日々の暮らしに役立つ情報などを紹介し、直前に放送されたＮＨＫ朝の連続テレビ小説の内容について感想を言い合う“朝ドラ受け”も注目を集めた。同時間帯の平均視聴率は、競合する民放各局の情報番組をしのぐ人気をキープ。ビデオリサーチの調査では、５日の「あさイチ」は１１・２％（関東地区）で、他局の情報番組は８・６％～３・９％（同）と、すべてひとケタだった。