アメリカの大手家電量販店Best Buyが音楽サプライヤーに対し、今年7月1日で音楽CDの販売を終了すると通知したことがわかりました。音楽業界に詳しいBillboardが報じています。
Best Buy、7月1日でCD販売を終了
Billboardによれば、Best BuyはかつてアメリカにおけるCD売上にもっとも貢献していた小売店のひとつですが、同店のCD売上は現在年間4,000万ドル(約43.4億円)程度しかありません(2017年度の年間売上は394億ドル=約4兆2,800億円)。
Best Buyは7月1日でCDの取扱いは終了するものの、レコードについては今後2年間は販売を継続するとしています。
Target「売れた分のみ支払う」
また大手量販店のTargetも今後CDについて、実際に売れた分のみを音楽サプライヤーに支払う方式に変更するよう要求しているようです。
つまり在庫を抱えるリスクを取らず、売れ残りは全品返品することを意味します。
同店は2017年第4四半期(2017年10‐12月)に、音楽およびビデオサプライヤーに対し、レジでスキャンされたDVDとCD、つまり実際に販売された分の代金のみを支払う契約に切り替えると通知。その期限を2月1日として準備を進めてきました。
ただしCDについては、4月1日ないし5月1日まで期限を延期したようだと関係者は伝えています。
しかしすべての音楽レーベルがこの要求に合意したわけではないようで、少なくとも大手1社は拒否、2社は回答を保留している模様です。
アメリカではCD売上が年々落ち込んでおり、昨年は対前年比で18.5%減となりました。これにはSpotify、Apple Musicといった音楽ストリーミングサービスの普及が影響しているのは確かでしょう。
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