皆さんこんにちは。秋葉原MOGRAの山田です。
スクロールすると針を置いたレコードを回した際と同じ「ギュルギュル」といった音がする
今までもTumblrでDJに関する記事を書かせてもらっていたのですが、おもしろ記事量産機ことからぱた氏の影響や諸々ありまして、この度新たにブログを開設する運びとなりました。
今後は真面目な話から不真面目な話まで、雑多に記事をあげていこうと思いますのでよろしくお願いします。
さて、早速ですがDJ諸氏の皆さま。rekorodbox、ちゃんと使えてますか?
2009年にCDJ2000が発売されると同時にリリースされたrekordbox。
「楽曲データをUSBメモリへエクスポートしてCDJシリーズで使用できる」がウリのソフトも10年近くアップデートを続けているわけです。
使っている我々もちゃんとアップデートできてますか?
ただなんとなくプレイリストを作るだけのソフトとして使ってませんか??
まずこちら、5.1.1起動直後の画面です。
rekordboxを使用しているという人に話を聞くと「この画面表示のまま使いたい曲を(なんとなく)プレイリストにまとめ、それをエクスポートして終わりです」という人が大半です。
まぁBPM検出してくれて、それをCDJ側で正確に表示してくれるだけでも意味はあるから良いとは思いますが、もしBPMが間違ってたら全てが台無し!
ということで、最近バージョン5.1.1にアップデートされたrekordboxの機能をこのブログでは色々と紹介していこうと思うわけで、今回は基本中の基本「グリッドの設定」について説明しますよ。
このグリッドやBPMが間違っていると後述するオートシンクなどの機能が崩壊し、出番後には「DJ歴3日目の人ですか?」と聞かれてしまうワケです。それを防ぐためにもこの設定をしっかりするのです。
「そもそもrekordboxなに?」とか「rekordbox DJじゃないの?」って人はこの辺読んでおいてください。
調整を行いたい楽曲をダブルクリックもしくは画面上部にD&D、波形が表示されたら画像左下「BPM値/拍位置を調整する」をクリックすることでグリッド調整画面へと移行します。
このグリッド調整画面ではその名の通りグリッドを調整することができるのですが、そもそもグリッドとはなんぞやという方のために簡単に説明を。
グリッドというのは波形上に等間隔に表示された線のことを指します。
赤のライン1本と白のライン3本の計4本からなり、これはBPMの数値に合わせた間隔で波形上へ表示されています。
多くのクラブミュージックは4拍子で構成されており、この4本の線をBPMに合った間隔で配置することにより
「ここは1拍目、ここで2拍目...繋ぐところまであと何小節...」
と、波形を目視するだけで曲の展開が分かるようになっているんですね。
小節、拍の概念を忘れてしまった人は小学校の頃に使用した音楽の教科書を探してきましょう。あれにはすげー詳しく書いてありますからね。
手順としてはまず小節の1拍目に赤いラインを設定するところから始めましょう。
波形をドラッグしながらスライドし、一拍目と思われるところを画面中央のラインに合わせてから"現在の再生位置に小節の先頭拍を置く"をクリックします。これでグリッドラインの位置が合うはず。
分からない場合、曲に合わせて1.2.3.4.1.2...と四拍子を口ずさむと分かりやすいんですが、もしそれでも分からない人はクラブミュージックなら曲の一番最初のキック(ドンって低い音がするところ)、ポップスの人はサビに入るタイミングに合わせれば大体そこが一拍目じゃないかな。(雑)
ここで設定したグリッドラインが合っているのかを確認するためには「メトロノーム」を使います。
画像上で「111.00」と表示されている部分がBPMの値で、この数値にあわせてメトロノームが鳴ります。
こうやってグリッドやBPMが合っているかを耳で確認するわけですね。
BPM値はクリックして数値を手打ちすることで直接指定することができますが、現代科学の進歩は凄まじいので基本的に我々人はrekordbox様がはじき出した数値を信じていれば良いです。
ですが!世の中には極稀に曲中でBPMが変化する曲というものが存在します。
さすがのrekordbox様もそんなイレギュラーには対応できません。
そういった場合、我々人間が直接手を下す必要があるので、その手順を以下へ記します。
- BPMの変化点を探す。(徐々に変わる場合、変わり始める前と変わりきった後を探す)
- 変化前のグリッド設定、BPM設定を手打ちする
- 変化後の先頭拍に再生位置を合わせ、「現在の再生位置以降の調整を行う」をクリック
- メトロノームを頼りに変化後のBPMを手打ちする
上記の方法を取ることで一曲の中で何回でもBPMを変更することが可能になります。
注意点としては
- 複数回BPMが変化する場合、曲の前半から順に設定しなくてはいけない。
- 徐々に変わるBPMを追従することはできない。
この2点!
ファンク、ソウル、ロックなどの生音系DJの皆さま、すみませんがグリッドやオートシンクという言葉を忘れ去ってどうか幸せに生きてください。。。
最後に補足として、こんなお話をしておきます。
偉い人は言いました。「BPM180の曲とBPM90の曲がどちらも4拍子であった場合、気にせず繋ぎなさい」
そうなんです。拍数が倍、もしくは半分の場合、キレイにミックスすることが可能なのです。
ドラムンベースやハードコア、逆にヒップホップやトラップなどのジャンルは自分が思っている半分、または倍でBPM検出されることがあります。
そのような場合は「BPM設定値を倍/半分にする」をクリックすることで簡単にBPMを修正することが可能です。
上で紹介した「現在の再生位置以降の調整を行う」と併用することでブレイク部分をハーフ、ドロップ後を通常BPMにするなどの設定も可能となるわけですね。
ひとまずこれでBPMとグリッドの基本設定を一通り行うことができたはずです。
このグリッドラインの設定がどのように活きてくるかというのは別の記事でまた説明したいと思います。
既にrekordboxを使用していた人たちも、この機会にもう一度初心に戻ってグリッドラインの調整を見直してみてはいかがでしょうか。
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