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ザボエラ(ダイの大冒険) - (2017/10/21 (土) 11:59:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日 :2014/02/25 (火) 23:59:10
更新日 : 2018/02/04 Sun 21:50:47
所要時間 :約 14 分で読めます




キィ~~~~~ッヒヒヒ!!


ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場キャラクター。
チビな体躯の890歳の魔族の妖怪ジジイ。
魔王軍の一員で、六大軍団の一つ、妖魔士団の長をつとめる。 妖魔司教 という肩書で呼ばれることが多い。
その智謀と出世欲を買われて、六大軍団長の座についた。
CV.龍田直樹


【ザボエラの戦闘能力】


初登場から、アバンの残したマホカトールに音も立てず、ダメージを受けずに入ってくるという出番。
非常に地味ではあるが、このマホカトール、 ハドラーでさえ通るために苦心した代物 である。
劇中で極大呪文を使う場面は無いが、魔法に限定すればハドラー以上と考えられる以上、使用できる可能性は大きい。
クロコダイン曰く、かつて六団長が集結した際には絶大な魔力で一目置かれていたらしい。

【特技など】


○マホプラウス
敵味方の呪文を受け、それを自らの力として取り込み、自分の魔法と合わせて放つ大技で、彼の使用する技としては最強のものらしい。
発想は悪くないのだが、威力についてはほとんど他人任せだからか、単行本での必殺技辞典では卑怯な技扱いされた不遇の技。
作中ではメラゾーマ十数発をぶっ放そうとしていたが、割って入ったハドラー親衛騎団ヒムのオリハルコンのボディには当然の如くノーダメ―ジ。
そして他に使う場面が無かったので凄さがあまり伝わらなかった。

魔法の威力はほぼ手下の雑魚モンスターのメラゾーマによるものとは言え、数が数だけにメドローアすら弾く伝説の武器『シャハルの鏡』を一撃で粉砕したカイザーフェニックスを除けば本作最強のメラ系呪文に値する威力があったはずである。
また、取り込める呪文は術者自身が使えるものに限られるが、性質上敵からの呪文であっても吸収して打ち返すことが出来たと思われる。

○光の環(名称不明)
ハドラーが大魔王バーンを追い詰めた際、ザボエラが乱入してハドラーをこの技で縛り付けた。
このときのハドラーは、死の淵から甦って(舐めプしてたらしいとはいえ)あのバーンさえも追いつめるほどの強さだったが、その彼の力をもってしてもすぐには外せなかった。

○その他使用していた呪文として、ベギラマ、モシャス、ザラキなど。

○体内を流れる毒素
体に多種多様な毒素が流れており、それを体内で調合して、混乱や麻痺、催眠、即死など、様々な効果を持つ毒薬を作り出せる。
この毒は大魔導士が扱うキアリー(解毒呪文)でもなかなか治癒できなかった。
そして彼の扱う最上級の毒ともなると、ザオリク級のエネルギーで回復を行わないと解毒出来ない。


【策謀家としてのザボエラ】


ザボエラは強力な魔法力よりも、まずは自分の保身を第一に考え、その上で策謀を使って相手を追い詰め、自分の功績と出世を狙っていく合理的な面が強い。

  • クロコダイン戦では、ダイたちに苦戦したクロコダインのためにブラスを誘拐し魔法の筒に封じ、人質として使うようにクロコダインに渡した(最終的に使ったのはクロコダインの意志である)。
  • バランの離反による失態で追い詰められていたハドラーに助力し、戦いで疲れ切ったダイたち一行を魔香で眠らせ 色仕掛けまで使って 彼らを無力化した(ハドラーも承知の上である)。
  • 超魔生物となった後初のハドラーとダイとの戦いの後、超魔生物ハドラーはべた褒めされるが彼を改造したザボエラのことに上司が誰も触れずスルーされた焦りから弱ったダイを探して倒し功績を立てようとする。


しかし、敵を陥れるだけならまだしも、 味方を非常に軽視していることも特徴。
  • 上記のクロコダインへの策については友情などではなく、ハドラーに仮にまぐれだとしても手傷を負わせた相手なので保身を第一に考え、危険な役はクロコダインに任せて自身は策略で役に立ったとアピールする腹積もりだった
  • バルジ島決戦では部下をザボエラの姿にモシャスして影武者にし、クロコダインの斧に殺させている
  • ハドラーとともにダイたちを闇討ちして失敗した際には見捨てて逃走し、そしてハドラーが死んだと思った際に役立たずと零す(この際、生きていたハドラーに「俺とお前はもはや一蓮托生だから手を切るなら殺す」と脅される)
  • 超魔ゾンビを作り出すため、大魔宮最終決戦では部下たちの体に細工をし、瀕死の部下はわざわざ自分でとどめを刺す



【科学者としてのザボエラ】


ハドラーを超魔生物に改造したのは、ザボエラである。
また、超魔ゾンビも超魔生物の研究を進めてなしえたことである。
超魔生物となったハドラーがダイたち一行にとってどれほど脅威になったかは、ハドラーの項目を参照して頂こう。
超魔ゾンビも、ロン・ベルクの必殺技がなければ止めることはほぼ不可能だったと言ってよく(後述)、科学者としての彼の頭脳は、最終決戦付近に至るまで存在感のあるものだったのだ。

前回の課題をすべてクリアして初めて改良と言う…!!

という、科学者としては見習うべき名言を残している。


【超魔生物】


魔族の体に様々なモンスターの長所のみを取り入れ、移植することで作るある種のキメラで、ザボエラの研究の集大成である。
作品が違うが、ドラゴンボールセルが近いだろうか。
戦闘中に受けた傷が再生したり、防御力、攻撃力ともかつてのハドラーとは比べ物にならないほどに上がった。

唯一の弱点は呪文が使えないことだが、ザボエラは変身能力として一時的に超魔生物化するのではなく、
体そのものを完全に超魔生物にすれば、魔族に戻れなくなるものの呪文を使用できることを発見し、魔族であることを捨てる覚悟をしたハドラーを強化することに成功。

【超魔ゾンビ】


ザボエラが部下の死体を魔法で合体させて作り上げた。
超魔生物への改造は、ハドラーの例を見ても分かる通り凄まじい肉体への負荷を伴う上、閃華裂光拳などなおも有効な攻撃方法が存在している。

しかし、閃華裂光拳は回復魔法を攻撃に転用する技。
それなら、既に生体活動が存在せず回復魔法を受け付けない死体を自分が操るならば通じない。と言う発想から生まれた。
実際、腕力勝負でもクロコダインを圧倒しており、剣も通じず、呪文なども効かない(メドローアやグランドクルスをぶつければ効いただろうが、術者がいなかった)。
更に作中実際に作った超魔ゾンビの体積が大きく、ノヴァの生命の剣のような、多少はダメージを与えられる武器でもそうそうザボエラ本体までは攻撃が届かないという仕様。

ただ、超魔ゾンビの体に邪魔されるからか操作に忙しいからか、呪文を使えないという超魔生物の問題点が復活している。
仮に呪文の使用も可能だったとしても、超魔ゾンビ破壊後にはザボエラですらルーラも使えない程に衰弱していたので、まだまだ改良の余地があった模様。
もっともミストバーンに見捨てられたため、事態を打開するためにやむを得ず見切り発車的に使った感が強かったので、弱点そのものは分かっていた可能性がある。
それに、魔法が使えないという欠点を補って余りある猛威を振るっていた。

「ようやく使ったか、高すぎる危機管理能力も考え物だな。」


超魔ゾンビはザボエラの理想である 「自分の肉体は一切傷つかずに思い通り動かせてなおかつ一方的に敵をいたぶれる能力」 を体現したもので、ノヴァは「最低の発想」と戦慄している。
雑魚の数だけ集めても必殺技や呪文などでまとめてなぎ倒されるような世界なので合理的ではあるが、
そのために自分の部下に細工をした上に その部下を皆殺しにして盾にして使いつぶすことが大前提 であるため、ノヴァの言った通り下衆の所業でしかない。
仮に超魔ゾンビで勝てたとしても、ザボエラは部下たちの信用も失ってしまった可能性が高い。

【末路】


こんな有様のため、ザボエラは物語が進むにつれ、だんだんと味方からも信用を無くしていってしまう。

魔王軍での居場所がなくなったことに気づき、やっと本腰を入れはじめた頃にはタイミングが遅すぎた。
元同僚であったクロコダインにも居場所がなくなったのだろうと看破され、更にはダイを仕留めようとして放った必殺技もヒムに止められ、命令違反ということで処罰されてしまう。
それでも、ハドラーは自身を超魔生物に改造した功績と、そのために息子を亡くしたことを踏まえ、幽閉処分にとどめている。
ザボエラは息子の死を悲しむ様子は全くなかったが、むしろハドラーが自身も関係する形で犠牲になった(しかも覇者の剣まで入手してくれた)彼の死を悼んでのことだろう。


ハドラーとバーンの戦いの際、バーンを一瞬追いつめたハドラーを背後から魔法で拘束し、
バーンを救出する という特進ものの功績を挙げ、 「魔軍司令補佐」 の肩書を得てミストバーンの部下になった。

しかし、その後でさえ、 ハドラーを貶したことが原因で当のミストバーンにマジギレの末罵倒 されている。
バーンを何より優先するミストバーン が、曲がりなりにも バーンの命の恩人 を、 バーンに逆らったハドラーを貶した という理由で マジギレ するのだから、ミストバーンのザボエラに対する評価はこの時点でマイナスに振りきれていた可能性が高い。

まあそれまでの所業が、自身の保身ばかり考え、行動についても敵どころか味方すらも食いものにするものばかりだったので、その評価も当然と言えるだろう。



そして最終決戦。
ミナカトールを発動しようとするポップに猛毒の鎖を打ち込もうとするが、メルルの妨害を受け、ポップ覚醒のきっかけを作ってしまった。
更に、その後地上に集まったアバンの使徒抜きの軍団に魔王軍の強力な魔物たちが大苦戦してしまう。

ザボエラはミストバーンをぶつけて自分だけ逃げようとするが、とっくに愛想をつかされていたミストバーンにそんな策略が通じるはずもなく、ついにポイ捨てされた。

まだ超魔ゾンビと言う奥の手を残していたが、ロン・ベルクの捨て身の一撃の前に超魔ゾンビも敗れ去った。
一応、ミストバーンと互角に渡り合うロンを戦力として使えなくしたこと自体は、かなりの戦果ともいえるのだが…。


尚もギリギリ生き残っていたザボエラだったが、もはや逃げる魔力も策もなく這って逃げるのが精一杯。そんな彼を見つけたのはかつての同僚クロコダイン。
ザボエラはまだ策があると揺さぶるが、クロコダインはザボエラの性格と今の行動から見てブラフであるとあっさり見抜く。
最早簡単に騙せる相手ではなくなったと悟ると、惨めたらしく土下座の上で助命を哀訴。
流石のクロコダインも、戦う力のないザボエラには手を差し伸べ許すことにした…

(クロコダイン!やっぱりおまえは底なしの愚か者よっ!!)
(ウドの大木!!いやっ…ワシの人生の踏み台を作るための…材木じゃああっ!!)

ザボエラの体内には何百種類もの毒素が流れている。
カスっただけでもクロコダインの意識を奪い意のままに操る猛毒を爪に入れ、ザボエラは最後の反撃を狙っていたのだった。
勝利を確信したザボエラは本性を露わにしてクロコダインに襲いかかった!

そぉらっっっ!!





しかし、クロコダインには読まれていた!!

さっと手を引かれてザボエラの手はあえなく空を切り、更には上に準備してあった斧の柄を腕の上からドシンと落とされ、身動きもとれなくなった。
そして…



頭の悪いオレだがだまされ続けたおかげで 一つ物を知った… それは……!
この世には 本当に 煮ても焼いても喰えぬヤツがいる!  …という事だ!!

闘気弾を食らい、ザボエラは服を残して溶けて消えてしまったのだった。おそらくは体内の猛毒で自分自身が溶けてしまったのだと思われる。
自身が手掛けた超魔生物と同様、 死体さえ残らない末路 をたどったのである。

六大軍団の長に選ばれる実力を備え、その頭脳で敵はおろか味方さえも翻弄し続けたザボエラ。
だがその最期は散々侮り利用し続けた「頭の悪い」相手に得意の謀略で負けるという哀れなものであった。
クロコダインは彼を正真正銘のクズと評し、一度は甘言に乗せられた自身のことを顧みつつも、
かつては魔王軍内で一目置かれるほどの強大な魔力を持ちながら、こうして堕落に至ったことには憐れみさえ感じたのであった。


【評価】

作中でも卑怯なキャラとして味方の魔王軍から「ダニ」「煮ても焼いても喰えぬ奴」「ドブネズミ」などなど軽蔑的な扱いをされていたのが目立ち、いい扱いは全くされていない。
バーンは特段言及していないが、そもそもバーンにとって魔王軍とは余興に過ぎず、
重要な腹心のミストバーンと本来は自身と対等に渡り合えるであろう敵だったバラン以外は、自身の好き嫌い程度しか考えていなかったと思われ、要するにどうでも良かったと思われる。

ただ、あまりにも作中での評価が低かったせいか、一部の読者で評価しようという声もなくもない。


ザボエラの 能力は、先述した通り決して低くなかった。
序盤から表に出て戦っていれば、フレイザードくらいには並ぶ強敵になっていた可能性が高い。
超魔生物や超魔ゾンビを作り出した 科学力は、序盤どころか終盤に至るまで脅威であった。

クロコダインは、ザボエラに自分を鍛える気があったら…と評していたが、890歳の老人に更なる修行の上で力をつけることを求めるのも酷な相談であろう。
また、魔王軍結成当初はその強大な魔力で一目置かれていたとクロコダインも述べている。
もっとも、他人を利用することを重視しすぎたあまり前線で戦う機会が無かったせいか、実戦における勘が欠落している節が垣間見え、呪文が得意なことは間違いないが戦いは得意ではない様子が伺える。

ザボエラは数少ない、離反しなかった軍団長と言う評価はしても良いだろう。最後にクロコダインに見つかった時にも、本気で降伏しようとは全く考えていなかった。
人格面を評価されたキャラは信念に基づいた決断とは言え、基本的に魔王軍を裏切っている。
…とは言え、どう見ても裏切らなかったのは忠義などではなく、 保身を第一に考えていただけ (なにせバーンは軍団長を全員を平気で相手に出来るぐらい非常に強い)なので、強いて評価すべき点とまでは言い難い。

そもそもザボエラが徹底的に不遇な感じに陥ったのは、前述の通り、 あらゆる点で、周囲を利用して自分だけ甘い汁を吸おうとしたという精神性が周囲にバレバレであった ことが最大の原因であり、
多少見るべきところがあったとしても、敵も味方も彼を軽蔑するのは当然の話である。


ただし、彼にとって不幸だったと言える出来事もいくつかある。
  • 自身と最も意気投合出来そうで、連携も取れそうなフレイザードが早期にやられてしまった。ただ、実際の所は何とも思っていなかったと思われる上に、超魔生物の研究を進めていたので困ることはほぼなかったと思われる。むしろ同列の軍団長が一人減ってラッキーと感じた可能性すらある。
  • 策そのものは感情面を配慮しなかったり、味方のことを気にしなければいずれも効果的ではあったが、いずれも想定以上の実力を相手が発揮して失敗してしまった。それどころか怒りを煽った結果、敵の強化や味方の裏切りに繋がった。
  • 功を焦った独断専行とは言え、ハドラーと戦って消耗したダイを襲ったことを、ハドラーの武人としての拘りから軍規違反ということで握りつぶされた *1 *2
  • 常に保身を考えていて既に評価は落ちる所まで落ちていた状態だったため、マホプラウスが評価されなかった


……同情できる点もあるものの、ここらもよくよく考えれば大体は味方のことを気にしないゲスいことばかり考えたことが巡り巡った自業自得とは言える。
信頼を損なうのは簡単だが、取り戻すのは難しいのである。
成功していれば、結果オーライでザボエラが評価された可能性もあっただろうが、不成功に終わってしまえば、例えその原因が不運であろうと「人間関係が破壊される」という最大級のリスクを負わなければならないのがこの手の策謀なのだ。

優れた科学力・魔法力・智謀があったことは確実であるし、周囲の力を借りるという基本戦略はザボエラの力を考えれば仕方がない。
力を借りた相手に感謝の念を持って立てることを忘れず、魔王軍のために尽くす姿勢を見せていれば、同じ策を使って失敗しても評価はだいぶ変わっていたはずである。
ザボエラはそれをしないどころか、味方の神経を逆撫でする言動で味方を怒らせることがしょっちゅう。
作戦のためやむを得ず他人を怒らせても仕方ない…というのならばともかく、明らかに作戦に関係のない言動で他人を怒らせまくっており、場の空気が致命的に読めない。
出世欲を抑えて自身だけでなく味方のことも考えていけばもっとまともな過程・結末を迎えていたことは想像に難しくない。
内部のごたごたが原因で敵が十分に力を発揮できず自滅というのは少年向け作品の王道というか勝利補正として不可欠な存在でもあるのだが


しかし出世欲が強いとは言え、自分自身が魔王になるくらいの野心もないのに何故?という感じがしないでもない。

クロコダインに命乞いした時の

……でも…  怖かったんじゃよワシは!
他の六大団長に比べ、ワシだけがあまりにも非力!
こうして、策を弄する事以外に、ワシが生きていく道などなかったんじゃっ…!!!

という言葉も、まるっきりの嘘という訳でもなく、本音も混じっていたのかもしれない。
まあ超魔ゾンビでブイブイ言わせてた時の発言を顧みると、基本的には嘘だとは思われるが。
それまでの行為から、他人のことなど損得程度でしか考えていないことがまるわかりである。


余談だが、息子のザムザが生まれた約200年前は人間に換算すれば 60歳前後。
別作品のじじい並みのお盛んじじいである。
この時はハドラーもまだ人間でいえば10代の小僧っ子。バーンの地上支配計画も準備段階で、科学者として魔界で比較的穏やかな日々を過ごせていた筈である。
そこから約200年後、魔族とはいえ老い先短い身で、若い五人に囲まれた中いきなり六大団長に抜擢されたのだから、焦る気持ちも分からなくはない。
まぁ、そのザムザからは「オレが死んでも涙も流さないだろう」と断言されてる辺り、昔からああいう性格だった可能性も高いが。


魔王軍における卑怯者と言えば、ザボエラの他にフレイザードやキルバーンも当てはまるが、
フレイザードは出世欲のために自らの命を削る事も厭わなかったし、出世とは無縁のキルバーンは基本的に裏方に徹していた。
それに対しザボエラは、自らが傷ついてでも結果を出そうとする覚悟も持たず、裏方に徹しようにも出世欲に邪魔されていた。
その中途半端さも、彼の評価を貶めた要因と言える。

(恐らくはすでに亡くなっているであろう)奥さんは一体どんな人物だったのか…その辺も興味が尽きないところである。



もっとも彼がどうしようもなく小物で、とんでもない下劣で非道な敵だったために、
ダイの大冒険が上手く回った部分も多いので(クロコダインの蘇生などもしかり)、悪役としては彼も重要なキャラだったと言えるだろう。




「前回の問題点を全て追記・修正して初めて良項目と言う…!!」

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