登録日
:2014/02/25 (火) 23:59:10
更新日
:
2018/02/04 Sun 21:50:47
所要時間
:約 14 分で読めます
『
ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場キャラクター。
チビな体躯の890歳の魔族の妖怪ジジイ。
魔王軍の一員で、六大軍団の一つ、妖魔士団の長をつとめる。
妖魔司教
という肩書で呼ばれることが多い。
その智謀と出世欲を買われて、六大軍団長の座についた。
CV.龍田直樹
【ザボエラの戦闘能力】
初登場から、
アバンの残した
マホカトールに音も立てず、ダメージを受けずに入ってくるという出番。
非常に地味ではあるが、このマホカトール、
ハドラーでさえ通るために苦心した代物
である。
劇中で極大呪文を使う場面は無いが、魔法に限定すればハドラー以上と考えられる以上、使用できる可能性は大きい。
クロコダイン曰く、かつて六団長が集結した際には絶大な魔力で一目置かれていたらしい。
【特技など】
○マホプラウス
敵味方の呪文を受け、それを自らの力として取り込み、自分の魔法と合わせて放つ大技で、彼の使用する技としては最強のものらしい。
発想は悪くないのだが、威力についてはほとんど他人任せだからか、単行本での必殺技辞典では卑怯な技扱いされた不遇の技。
作中では
メラゾーマ十数発をぶっ放そうとしていたが、割って入った
ハドラー親衛騎団ヒムのオリハルコンのボディには当然の如くノーダメ―ジ。
そして他に使う場面が無かったので凄さがあまり伝わらなかった。
魔法の威力はほぼ手下の雑魚モンスターのメラゾーマによるものとは言え、数が数だけにメドローアすら弾く伝説の武器『シャハルの鏡』を一撃で粉砕した
カイザーフェニックスを除けば本作最強のメラ系呪文に値する威力があったはずである。
また、取り込める呪文は術者自身が使えるものに限られるが、性質上敵からの呪文であっても吸収して打ち返すことが出来たと思われる。
○光の環(名称不明)
ハドラーが
大魔王バーンを追い詰めた際、ザボエラが乱入してハドラーをこの技で縛り付けた。
このときのハドラーは、死の淵から甦って(舐めプしてたらしいとはいえ)あのバーンさえも追いつめるほどの強さだったが、その彼の力をもってしてもすぐには外せなかった。
○体内を流れる毒素
体に多種多様な毒素が流れており、それを体内で調合して、混乱や麻痺、催眠、即死など、様々な効果を持つ毒薬を作り出せる。
この毒は大魔導士が扱うキアリー(解毒呪文)でもなかなか治癒できなかった。
そして彼の扱う最上級の毒ともなると、ザオリク級のエネルギーで回復を行わないと解毒出来ない。
【策謀家としてのザボエラ】
ザボエラは強力な魔法力よりも、まずは自分の保身を第一に考え、その上で策謀を使って相手を追い詰め、自分の功績と出世を狙っていく合理的な面が強い。
- クロコダイン戦では、ダイたちに苦戦したクロコダインのためにブラスを誘拐し魔法の筒に封じ、人質として使うようにクロコダインに渡した(最終的に使ったのはクロコダインの意志である)。
- バランの離反による失態で追い詰められていたハドラーに助力し、戦いで疲れ切ったダイたち一行を魔香で眠らせ
色仕掛けまで使って
彼らを無力化した(ハドラーも承知の上である)。
- 超魔生物となった後初のハドラーとダイとの戦いの後、超魔生物ハドラーはべた褒めされるが彼を改造したザボエラのことに上司が誰も触れずスルーされた焦りから弱ったダイを探して倒し功績を立てようとする。
しかし、敵を陥れるだけならまだしも、
味方を非常に軽視していることも特徴。
- 上記のクロコダインへの策については友情などではなく、ハドラーに仮にまぐれだとしても手傷を負わせた相手なので保身を第一に考え、危険な役はクロコダインに任せて自身は策略で役に立ったとアピールする腹積もりだった
- バルジ島決戦では部下をザボエラの姿にモシャスして影武者にし、クロコダインの斧に殺させている
- ハドラーとともにダイたちを闇討ちして失敗した際には見捨てて逃走し、そしてハドラーが死んだと思った際に役立たずと零す(この際、生きていたハドラーに「俺とお前はもはや一蓮托生だから手を切るなら殺す」と脅される)
- 超魔ゾンビを作り出すため、大魔宮最終決戦では部下たちの体に細工をし、瀕死の部下はわざわざ自分でとどめを刺す
【科学者としてのザボエラ】
ハドラーを超魔生物に改造したのは、ザボエラである。
また、超魔ゾンビも超魔生物の研究を進めてなしえたことである。
超魔生物となったハドラーがダイたち一行にとってどれほど脅威になったかは、ハドラーの項目を参照して頂こう。
超魔ゾンビも、
ロン・ベルクの必殺技がなければ止めることはほぼ不可能だったと言ってよく(後述)、科学者としての彼の頭脳は、最終決戦付近に至るまで存在感のあるものだったのだ。
前回の課題をすべてクリアして初めて改良と言う…!!
という、科学者としては見習うべき名言を残している。
【超魔生物】
魔族の体に様々なモンスターの長所のみを取り入れ、移植することで作るある種のキメラで、ザボエラの研究の集大成である。
作品が違うが、
ドラゴンボールの
セルが近いだろうか。
戦闘中に受けた傷が再生したり、防御力、攻撃力ともかつてのハドラーとは比べ物にならないほどに上がった。
唯一の弱点は呪文が使えないことだが、ザボエラは変身能力として一時的に超魔生物化するのではなく、
体そのものを完全に超魔生物にすれば、魔族に戻れなくなるものの呪文を使用できることを発見し、魔族であることを捨てる覚悟をしたハドラーを強化することに成功。
【超魔ゾンビ】
ザボエラが部下の死体を魔法で合体させて作り上げた。
超魔生物への改造は、ハドラーの例を見ても分かる通り凄まじい肉体への負荷を伴う上、閃華裂光拳などなおも有効な攻撃方法が存在している。
しかし、閃華裂光拳は
回復魔法を攻撃に転用する技。
それなら、既に生体活動が存在せず回復魔法を受け付けない死体を自分が操るならば通じない。と言う発想から生まれた。
実際、腕力勝負でもクロコダインを圧倒しており、剣も通じず、呪文なども効かない(メドローアやグランドクルスをぶつければ効いただろうが、術者がいなかった)。
更に作中実際に作った超魔ゾンビの体積が大きく、ノヴァの生命の剣のような、多少はダメージを与えられる武器でもそうそうザボエラ本体までは攻撃が届かないという仕様。
ただ、超魔ゾンビの体に邪魔されるからか操作に忙しいからか、呪文を使えないという超魔生物の問題点が復活している。
仮に呪文の使用も可能だったとしても、超魔ゾンビ破壊後にはザボエラですらルーラも使えない程に衰弱していたので、まだまだ改良の余地があった模様。
もっともミストバーンに見捨てられたため、事態を打開するためにやむを得ず見切り発車的に使った感が強かったので、弱点そのものは分かっていた可能性がある。
それに、魔法が使えないという欠点を補って余りある猛威を振るっていた。
「ようやく使ったか、高すぎる危機管理能力も考え物だな。」
超魔ゾンビはザボエラの理想である
「自分の肉体は一切傷つかずに思い通り動かせてなおかつ一方的に敵をいたぶれる能力」
を体現したもので、
ノヴァは「最低の発想」と戦慄している。
雑魚の数だけ集めても必殺技や呪文などでまとめてなぎ倒されるような世界なので合理的ではあるが、
そのために自分の部下に細工をした上に
その部下を皆殺しにして盾にして使いつぶすことが大前提
であるため、ノヴァの言った通り下衆の所業でしかない。
仮に超魔ゾンビで勝てたとしても、ザボエラは部下たちの信用も失ってしまった可能性が高い。
【末路】
こんな有様のため、ザボエラは物語が進むにつれ、だんだんと味方からも信用を無くしていってしまう。
魔王軍での居場所がなくなったことに気づき、やっと本腰を入れはじめた頃にはタイミングが遅すぎた。
元同僚であったクロコダインにも居場所がなくなったのだろうと看破され、更にはダイを仕留めようとして放った必殺技も
ヒムに止められ、命令違反ということで処罰されてしまう。
それでも、ハドラーは自身を超魔生物に改造した功績と、そのために
息子を亡くしたことを踏まえ、幽閉処分にとどめている。
ザボエラは息子の死を悲しむ様子は全くなかったが、むしろハドラーが自身も関係する形で犠牲になった(しかも覇者の剣まで入手してくれた)彼の死を悼んでのことだろう。
ハドラーと
バーンの戦いの際、バーンを一瞬追いつめたハドラーを背後から魔法で拘束し、
バーンを救出する
という特進ものの功績を挙げ、
「魔軍司令補佐」
の肩書を得てミストバーンの部下になった。
しかし、その後でさえ、
ハドラーを貶したことが原因で当のミストバーンにマジギレの末罵倒
されている。
バーンを何より優先するミストバーン
が、曲がりなりにも
バーンの命の恩人
を、
バーンに逆らったハドラーを貶した
という理由で
マジギレ
するのだから、ミストバーンのザボエラに対する評価はこの時点でマイナスに振りきれていた可能性が高い。
まあそれまでの所業が、自身の保身ばかり考え、行動についても敵どころか味方すらも食いものにするものばかりだったので、その評価も当然と言えるだろう。
そして最終決戦。
ミナカトールを発動しようとする
ポップに猛毒の鎖を打ち込もうとするが、メルルの妨害を受け、ポップ覚醒のきっかけを作ってしまった。
更に、その後地上に集まったアバンの使徒抜きの軍団に魔王軍の強力な魔物たちが大苦戦してしまう。
ザボエラはミストバーンをぶつけて自分だけ逃げようとするが、とっくに愛想をつかされていたミストバーンにそんな策略が通じるはずもなく、ついにポイ捨てされた。
まだ超魔ゾンビと言う奥の手を残していたが、ロン・ベルクの捨て身の一撃の前に超魔ゾンビも敗れ去った。
一応、ミストバーンと互角に渡り合うロンを戦力として使えなくしたこと自体は、かなりの戦果ともいえるのだが…。
尚もギリギリ生き残っていたザボエラだったが、もはや逃げる魔力も策もなく這って逃げるのが精一杯。そんな彼を見つけたのはかつての同僚クロコダイン。
ザボエラはまだ策があると揺さぶるが、クロコダインはザボエラの性格と今の行動から見てブラフであるとあっさり見抜く。
最早簡単に騙せる相手ではなくなったと悟ると、惨めたらしく土下座の上で助命を哀訴。
流石のクロコダインも、戦う力のないザボエラには手を差し伸べ許すことにした…
(クロコダイン!やっぱりおまえは底なしの愚か者よっ!!)
(ウドの大木!!いやっ…ワシの人生の踏み台を作るための…材木じゃああっ!!)
ザボエラの体内には何百種類もの毒素が流れている。
カスっただけでもクロコダインの意識を奪い意のままに操る猛毒を爪に入れ、ザボエラは最後の反撃を狙っていたのだった。
勝利を確信したザボエラは本性を露わにしてクロコダインに襲いかかった!
さっと手を引かれてザボエラの手はあえなく空を切り、更には上に準備してあった斧の柄を腕の上からドシンと落とされ、身動きもとれなくなった。
そして…
頭の悪いオレだがだまされ続けたおかげで 一つ物を知った… それは……!
この世には 本当に 煮ても焼いても喰えぬヤツがいる!
…という事だ!!
闘気弾を食らい、ザボエラは服を残して溶けて消えてしまったのだった。おそらくは体内の猛毒で自分自身が溶けてしまったのだと思われる。
自身が手掛けた超魔生物と同様、
死体さえ残らない末路
をたどったのである。
六大軍団の長に選ばれる実力を備え、その頭脳で敵はおろか味方さえも翻弄し続けたザボエラ。
だがその最期は散々侮り利用し続けた「頭の悪い」相手に得意の謀略で負けるという哀れなものであった。
クロコダインは彼を正真正銘のクズと評し、一度は甘言に乗せられた自身のことを顧みつつも、
かつては魔王軍内で一目置かれるほどの強大な魔力を持ちながら、こうして堕落に至ったことには憐れみさえ感じたのであった。
【評価】
作中でも卑怯なキャラとして味方の魔王軍から「ダニ」「煮ても焼いても喰えぬ奴」「ドブネズミ」などなど軽蔑的な扱いをされていたのが目立ち、いい扱いは全くされていない。
バーンは特段言及していないが、そもそもバーンにとって魔王軍とは余興に過ぎず、
重要な腹心のミストバーンと本来は自身と対等に渡り合えるであろう敵だった
バラン以外は、自身の好き嫌い程度しか考えていなかったと思われ、要するにどうでも良かったと思われる。
ただ、あまりにも作中での評価が低かったせいか、一部の読者で評価しようという声もなくもない。
ザボエラの
能力は、先述した通り決して低くなかった。
序盤から表に出て戦っていれば、フレイザードくらいには並ぶ強敵になっていた可能性が高い。
超魔生物や超魔ゾンビを作り出した
科学力は、序盤どころか終盤に至るまで脅威であった。
クロコダインは、ザボエラに自分を鍛える気があったら…と評していたが、890歳の老人に更なる修行の上で力をつけることを求めるのも酷な相談であろう。
また、魔王軍結成当初はその強大な魔力で一目置かれていたとクロコダインも述べている。
もっとも、他人を利用することを重視しすぎたあまり前線で戦う機会が無かったせいか、実戦における勘が欠落している節が垣間見え、呪文が得意なことは間違いないが戦いは得意ではない様子が伺える。
ザボエラは数少ない、離反しなかった軍団長と言う評価はしても良いだろう。最後にクロコダインに見つかった時にも、本気で降伏しようとは全く考えていなかった。
人格面を評価されたキャラは信念に基づいた決断とは言え、基本的に魔王軍を裏切っている。
…とは言え、どう見ても裏切らなかったのは忠義などではなく、
保身を第一に考えていただけ
(なにせバーンは軍団長を全員を平気で相手に出来るぐらい非常に強い)なので、強いて評価すべき点とまでは言い難い。
そもそもザボエラが徹底的に不遇な感じに陥ったのは、前述の通り、
あらゆる点で、周囲を利用して自分だけ甘い汁を吸おうとしたという精神性が周囲にバレバレであった
ことが最大の原因であり、
多少見るべきところがあったとしても、敵も味方も彼を軽蔑するのは当然の話である。
ただし、彼にとって不幸だったと言える出来事もいくつかある。
- 自身と最も意気投合出来そうで、連携も取れそうなフレイザードが早期にやられてしまった。ただ、実際の所は何とも思っていなかったと思われる上に、超魔生物の研究を進めていたので困ることはほぼなかったと思われる。むしろ同列の軍団長が一人減ってラッキーと感じた可能性すらある。
- 策そのものは感情面を配慮しなかったり、味方のことを気にしなければいずれも効果的ではあったが、いずれも想定以上の実力を相手が発揮して失敗してしまった。それどころか怒りを煽った結果、敵の強化や味方の裏切りに繋がった。
- 功を焦った独断専行とは言え、ハドラーと戦って消耗したダイを襲ったことを、ハドラーの武人としての拘りから軍規違反ということで握りつぶされた
- 常に保身を考えていて既に評価は落ちる所まで落ちていた状態だったため、マホプラウスが評価されなかった
……同情できる点もあるものの、ここらもよくよく考えれば大体は味方のことを気にしないゲスいことばかり考えたことが巡り巡った自業自得とは言える。
信頼を損なうのは簡単だが、取り戻すのは難しいのである。
成功していれば、結果オーライでザボエラが評価された可能性もあっただろうが、不成功に終わってしまえば、例えその原因が不運であろうと「人間関係が破壊される」という最大級のリスクを負わなければならないのがこの手の策謀なのだ。
優れた科学力・魔法力・智謀があったことは確実であるし、周囲の力を借りるという基本戦略はザボエラの力を考えれば仕方がない。
力を借りた相手に感謝の念を持って立てることを忘れず、魔王軍のために尽くす姿勢を見せていれば、同じ策を使って失敗しても評価はだいぶ変わっていたはずである。
ザボエラはそれをしないどころか、味方の神経を逆撫でする言動で味方を怒らせることがしょっちゅう。
作戦のためやむを得ず他人を怒らせても仕方ない…というのならばともかく、明らかに作戦に関係のない言動で他人を怒らせまくっており、場の空気が致命的に読めない。
出世欲を抑えて自身だけでなく味方のことも考えていけばもっとまともな過程・結末を迎えていたことは想像に難しくない。
内部のごたごたが原因で敵が十分に力を発揮できず自滅というのは少年向け作品の王道というか勝利補正として不可欠な存在でもあるのだが
しかし出世欲が強いとは言え、自分自身が魔王になるくらいの野心もないのに何故?という感じがしないでもない。
クロコダインに命乞いした時の
……でも…
怖かったんじゃよワシは!
他の六大団長に比べ、ワシだけがあまりにも非力!
こうして、策を弄する事以外に、ワシが生きていく道などなかったんじゃっ…!!!
という言葉も、まるっきりの嘘という訳でもなく、本音も混じっていたのかもしれない。
まあ超魔ゾンビでブイブイ言わせてた時の発言を顧みると、基本的には嘘だとは思われるが。
それまでの行為から、他人のことなど損得程度でしか考えていないことがまるわかりである。
余談だが、息子のザムザが生まれた約200年前は人間に換算すれば
60歳前後。
別作品のじじい並みのお盛んじじいである。
この時はハドラーもまだ人間でいえば10代の小僧っ子。バーンの地上支配計画も準備段階で、科学者として魔界で比較的穏やかな日々を過ごせていた筈である。
そこから約200年後、魔族とはいえ老い先短い身で、若い五人に囲まれた中いきなり六大団長に抜擢されたのだから、焦る気持ちも分からなくはない。
まぁ、そのザムザからは「オレが死んでも涙も流さないだろう」と断言されてる辺り、昔からああいう性格だった可能性も高いが。
魔王軍における卑怯者と言えば、ザボエラの他にフレイザードやキルバーンも当てはまるが、
フレイザードは出世欲のために自らの命を削る事も厭わなかったし、出世とは無縁のキルバーンは基本的に裏方に徹していた。
それに対しザボエラは、自らが傷ついてでも結果を出そうとする覚悟も持たず、裏方に徹しようにも出世欲に邪魔されていた。
その中途半端さも、彼の評価を貶めた要因と言える。
(恐らくはすでに亡くなっているであろう)奥さんは一体どんな人物だったのか…その辺も興味が尽きないところである。
もっとも彼がどうしようもなく小物で、とんでもない下劣で非道な敵だったために、
ダイの大冒険が上手く回った部分も多いので(クロコダインの蘇生などもしかり)、悪役としては彼も重要なキャラだったと言えるだろう。
「前回の問題点を全て追記・修正して初めて良項目と言う…!!」
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-03-03 23:58:23)
- 若い頃は真面目に修行もしてただろうし本当に強かったのだろう。まぞっほみたいに実力で敵わない相手(バーン?)に出会ってそれ以上の強さへの探求をあきらめてしまったのかも。 -- 名無しさん (2016-03-04 00:24:17)
- ↑絶えず努力してきたクロコダインが結局「レベル外」扱いされたのを見ると、ザボエラが強さへの探求を諦めたことは悪くない。 -- 名無しさん (2016-03-12 10:53:23)
- 一番の問題は自分以外を道具としてしか見ない性格だ。魔王軍に対する忠誠心がないから仲間からも見放された。 -- 名無しさん (2016-03-12 10:55:08)
- 一緒に戦う立場からすれば、どんなに優秀でも自分を踏み台にしか思ってない奴なんて信用出来ないものな。いつ超魔ゾンビの材料にされるかわかったもんじゃないし、見放すなという方が無理 -- 名無しさん (2016-03-31 07:13:17)
- 読み返してて思ったんだけど、ミストバーンに罵られる直前の「黒の結晶が埋まっていることに気づかなかったのか?」→「いえ!気づきましたともっ!」の流れはマジでダニ呼ばわりされても仕方ないなと思う・・・w -- 名無しさん (2016-03-31 08:10:22)
- ↑ 立場上好意を寄せてるハドラーを切り捨てなくてはならなかったミストバーンからすれば、逆鱗をモップでゴシゴシこすられたような気分だっただろうなあ -- 名無しさん (2016-03-31 08:44:08)
- 「気付きはしたんですが、ハドラーにこんなことをするのはバーン様だけでしょう。バーン様が埋めたものだとしますと、私が勝手に取り外すわけにもいかないと思いまして…」とか言ってれば、ミストバーンだって怒るに怒れなかったんじゃないかな。 -- 名無しさん (2016-03-31 10:03:23)
- ZGのバスクの洗浄願望を持ったこともある自分だけど、こいつだけは洗浄する気になれん; ワニのおっさん(クロコダイン)の言うとおり、「煮ても焼いても食えぬ奴」というのはこのことか。 -- 名無しさん (2016-03-31 10:06:08)
- ↑2その辺外面よく演技できないあたり、外道としてもあと一歩足りないキャラだよね。言動に気をつけてれば性格据え置きでももっと評価上げれてたと思う -- 名無しさん (2016-03-31 10:15:00)
- ↑5結局はあの場面に全部表れてんだよな、良くない所 -- 名無しさん (2016-03-31 22:08:23)
- ↑途中送信 よく「卑怯な手使ったからって正当に評価されてない、かわいそう」って声聞くけど、こいつが嫌われたのは卑怯な手云々じゃなくて「危ない橋は他の奴に渡らせといて自分は安全圏」な考え方。そりゃいくら実力あっても信用されないわな。 -- 名無しさん (2016-03-31 22:11:03)
- 同じ卑怯な手を使って評価されたキャラといえば、るろ剣の方治なんかは剣心の帰る場所を攻撃するという卑怯な手を使ったが、志々雄にその策を認めさせるために、自分の手の爪まで剥いで見せたからな。たとえ自分が傷ついてでも結果を出すという断固たる意志が無いのが、こいつの弱点なのかもな。 -- 名無しさん (2016-03-31 23:15:08)
- 少なくともハドラーやフレイザードにはその意志があったもんな -- 名無しさん (2016-03-31 23:27:18)
- 裏方に徹するには出世欲が邪魔をする、表に出るには自分が傷負う覚悟がない・・・・本当中途半端だな -- 名無しさん (2016-04-03 05:19:35)
- クロコダインに「魔王軍での居場所がなくなるぞ」といったセリフが巡りめぐって自分に跳ね返ってくるとは皮肉だなあ… -- 名無しさん (2016-05-11 11:54:24)
- チキチキマシンのブラック魔王に通ずるものがあるね、この爺さん。フェアプレイに励めばかなりの戦績を残せるだろうが卑怯な性格と間の悪さが災いしてロクな目にあってないという。 -- 名無しさん (2016-05-11 12:24:43)
- 頭は良いのだが、他人の心だけは理解できない悲劇。能力は低くない。距離を取ってのガチ対戦ならクロコより強かったかもしれない。 -- 名無しさん (2016-05-12 17:44:48)
- ↑一応遠距離でもシグマに獣王激烈掌を当てたりしてるし、グレイトアックスでの呪文攻撃もあるし、一発当たっただけで致命傷なのは厳しいと思う オッサンはザボエラの呪文を食らっても簡単には死なないと思うし -- 名無しさん (2016-05-12 19:00:58)
- 血まみれスケバンチェーンソーで主人公のギーコが 敵のゾンビに惑わされた人達に対して「クズってのは、汚い仕事や危険な仕事を都合よく他人に押し付けて、自分だけは安全な場所でいい結果だけいただこうとしているやつだ」て言ってたけどこいつはまさにそれだけな -- 名無しさん (2016-05-12 21:27:39)
- 出世目指すにしても、「力がすべて」が持論のバーンからすれば必要性の低い売り込み方をしたのが間違ってたな。予測不能な相手は警戒するけどバーンは基本は力押し、策謀の才覚にしたってバーン自身の知略の高さと、実力も兼ね備えたキルバーンのほうが使い勝手がいい -- 名無しさん (2016-05-13 01:15:52)
- 「前回の課題を全てクリアして初めて改良という」これはダイ大屈指の名言だと思うけどね -- 名無しさん (2016-05-13 11:25:23)
- 他の軍団長からも一目置かれたという「絶大な魔力」の持ち主なのに、本人は策略を用いない戦いに関しては自信がなさそうなのが不思議 -- 名無しさん (2016-05-13 20:58:47)
- ザボエラにヘタレな部分を無くすとWAのアルハザードみたいな奴になりそうだ。 -- 名無しさん (2016-05-18 14:44:59)
- ↑2最小限の手間で最大限の効果を、という考え方しかできないんだ(もはや呪いレベル)。同時に、その「絶大な魔力」を直接相手にたたきつけるという考え方は出来ない…。 -- 名無しさん (2016-07-03 19:44:59)
- ↑それで最後のクロコダインのセリフに繋がるのか 哀しいな -- 名無しさん (2016-07-03 19:57:47)
- 魔道士同士として、ポップとの正面決戦なども見てみたかったかもしれない -- 名無しさん (2016-07-03 20:21:33)
- 大人になった今ではこいつの気持ちも理解できる、ただ自分が今更ダイたちのようなヒーローになれないのはわかっているけどザボエラのような他人を利用するだけの存在にはなりたくないなとは思う -- 名無しさん (2016-07-03 20:40:29)
- とんでもない外道だけど 状況 立場次第で人間はこいつみたいになる可能性がある。 -- 名無しさん (2016-07-08 14:48:12)
- ↑命乞いの内容を本心とすると、武闘派の同僚が次々と離反、もしくは玉砕していく状況下、成果を求められる立場の辛さは想像できる。ま、その後の手段の外道っぷりは、本人の性格・能力によるものだろうけど。 -- 名無しさん (2016-07-10 09:40:19)
- 策謀に長けているとはいっても、こうも人心が読めないようじゃ、たとえば中国の宮廷の派閥闘争みたいに人間関係や愛憎の渦巻く社会の中じゃあっという間に蹴落とされそうな気がする -- 名無しさん (2016-07-10 09:45:14)
- ↑全くの想像だけどザボエラはたぶん長年どこかで研究者やってたのを魔法の腕を見込まれて魔王軍にスカウトされたんだろうな。 -- 名無しさん (2016-07-10 12:19:21)
- でも、現実の戦場じゃあ自分は傷を負わず、相手を倒せるのは理想だよね。 -- 愛なんかねぇよ (2016-07-16 00:59:39)
- ↑戦略としては間違っていないが、仲間に毛嫌いされるぐらい露骨な態度はあかん -- 名無しさん (2016-07-16 04:22:21)
- マホプラウスがもしもメドローアやカイザーフェニックスも返せるなら相当な能力だよな。ダイの世界がドラクエのくせにいつの間にか闘気重視のドラゴンボール世界に近くなったのもコイツにとって悲劇だったかもしれない。 -- 名無しさん (2016-07-17 04:49:50)
- マホプラウスは自分も同じ呪文が使えないと返せないんじゃないか? カイザーフェニックスならザボエラもメラゾーマが使えるから返せるかも知れんが、メドローアはそうも行きそうにない気がする -- 名無しさん (2016-07-17 11:23:52)
- こいつの自分は傷つかずってのは仲間は傷ついても死んでも構わない(つーか死ね)って発想だから共闘自体難しいんだよな -- 名無しさん (2016-07-18 22:59:56)
- ↑5 「自分は」ではなく「自軍は」だよ。超魔ゾンビは自軍を傷つけること前提だから、戦争では全然理想じゃないよ。 -- 名無しさん (2016-07-19 12:40:14)
- ↑ そういう点で、敵はおろか味方まで平気で使い捨てる姿勢があからさまだったから、味方からも同様の態度で返されただけなんだよなぁ……まさしく自業自得 -- 名無しさん (2016-07-19 12:56:33)
- 仮面ライダードライブの蛮野と似ているって言われてたけど、個人的にはこいつは仁良が更に執念深く、狡猾になった感じだと思う。 -- 名無しさん (2016-08-13 21:44:14)
- 魔王軍にスカウトされるまでは研究にしか興味が無い半ば引きこもりみたいなかんじだったのかも。800年生きているにしてはあまりにも人の心を読むのが下手すぎる。 -- 名無しさん (2016-08-13 22:28:57)
- フレイザードに禁呪法を教えたのもザボエラだったのかもしれない。バーンがフレイザードに教えるとは思えず、当時のハドラーも残酷ではあっても姑息ではないし、フレイザードは産まれて一年だから研究できたとも思えない。 -- 名無しさん (2016-08-13 22:30:26)
- ↑×7 作品の内容的に、自分が扱い切れない魔力を纏うと自滅する。カイザーフェニックスを制御下におけるなら、自力でそれ並の魔法が使えるだろう。言い方を変えれば、雑魚の魔法とはいえあれだけのメラゾーマを留められる力量はある訳だが -- 名無しさん (2016-08-14 01:24:26)
- 下衆とか卑怯者とかはこいつにとっては褒め言葉、こんなに完成された悪党もそうそういないだろう -- 名無しさん (2016-08-29 03:01:41)
- 自分はまったく傷つかずに一方的に敵をいたぶるなら、ピロロの死神人形が完全に該当するんだよな。もしザボエラにその発想があったら? てかそこまで強いロボットを作ったヴェルザーは一体? -- 名無しさん (2016-08-29 08:46:30)
- 何だかんだで裏切らず最期まで魔王軍として闘った事は評価されてもいいかもね。連載当時は性格上居場所が無くなりハドラーより前に魔王軍から姿を消スと思ったが。 -- 名無しさん (2016-10-18 10:16:40)
- ↑人間でいえば80歳近いおじいさんだし再就職は難しかったんじゃないかな。そもそも(劇中では来歴が -- 名無しさん (2016-10-18 11:05:15)
- ↑(送信ミスです。続きます。)語られていないけど、あの性格だったら他の組織でも苦労していただろうし、彼が魔王軍に固執していた理由も「これ以上(年齢的に)後がない」という焦りだったのかもしれませんね。 -- 名無しさん (2016-10-18 11:08:11)
- ↑3 組織自体を裏切るかはともかく機会を見れば上司だろうが王だろうが切り捨てかねない人格が信用されなかった原因だろうね -- 名無しさん (2016-11-23 01:55:33)
- 策謀と技術に長けててそれを強みにしているだけなら好かれはしなくともここまで唾棄される事もなかったろうに、次々同僚を蹴落とすような真似してれば信頼失くして当然 -- 名無しさん (2016-11-23 02:01:21)
- ↑しかもハドラーを切り捨てた事で上の立場にいようが隙あらば裏切る事を示してしまった -- 名無しさん (2016-11-23 02:56:01)
- 彼を連想すると(少々強引だが)きめんどうし系 あくましんかん系 はドラクエ11にて出るかな -- 名無しさん (2016-12-11 17:00:10)
- ザボエラがもし、残りの軍団長と一騎打ちの総当たりしたら、成績はどうなるかな -- 名無しさん (2016-12-29 21:18:11)
- ↑マホプラウスや超魔ゾンビ等他者の力を利用しない限り全敗だと思う -- 名無しさん (2016-12-29 21:46:58)
- ザボエラを連想すると 『メルル』の項目を誰かお願いします -- 名無しさん (2017-01-04 14:30:44)
- 本気で命乞いしていたらクロコダインはこいつを殺さず、デルムリン島に幽閉程度で済んだだろうな。最後の最後まで似ても焼いても食えない奴だった。悪役としてはよく出来たキャラだ。 -- 名無しさん (2017-05-06 22:50:41)
- 読んでて、改めて思った。るろ剣の方二(だったっけ?)の爪の垢を飲むべきだった、と。 -- 名無しさん (2017-06-01 14:01:28)
- ↑ 方治だな、爪の垢どころか靴の泥汚れだってもったいないのだわ -- 名無しさん (2017-06-01 19:11:16)
- 年とってから読み直すと、武人主義的なものによる過小評価というか理不尽な評価があるなぁと思う。まあ、少年誌の作品だしね。 -- 名無しさん (2017-08-26 17:08:42)
- といっても単に「卑怯な作戦を好む策士」ってだけならともかく、味方や身内も平然と裏切るゲスじゃねえ… -- 名無しさん (2017-08-26 18:03:48)
- 能力・頭脳は一級品なのに、性格で全部台無しにしているキャラ。 -- 名無しさん (2017-09-03 00:49:29)
- 自分の肉体は一切傷つかずに>無人機開発中のアメリカ軍「何が問題なんだ? 自分が安全だと心の余裕ができて結婚式の花火を対空砲火と間違えて参列者をミンチよりひどくしたりする可能性が減るのに」 使い方や本人の性格で評価悪くなってるけど技術は凄いと思うの -- 名無しさん (2017-09-03 01:50:44)
- ↑ 自分の肉体を一切傷つかない代わりに自軍は壊滅じゃ話にならん -- 名無しさん (2017-09-03 11:43:11)
- ↑2 敵兵の死体でそれが出来るなら「やり口は非道だが理にかなってはいる」位の評価は貰えるかもね -- 名無しさん (2017-09-03 12:02:20)
- しかしザボエラが超魔ゾンビにしたモンスターはあの時点ではみんな虫の息or死体orチウにも勝てない雑魚だったわけで、超魔ゾンビなしではどうにもならない状態だったことは間違いないぞ。 -- 名無しさん (2017-09-03 12:11:27)
- 死体や虫の息で全く戦えない味方を有効活用できるというのはすごく正しい発想だと思うが。 ※人道・味方の士気という問題を無視できるならという条件付きで -- 名無しさん (2017-09-03 12:26:07)
- 記事本文でも書かれているように、ザボエラの欠点は手段を選ばない非道な性格ではなく、仲間や部下を道具以下にしか思っていない横暴な性格だからな。少なくとも俺なら、自分が敵にやられて虫の息な時に助けてくれるどころか嬉々としてトドメを刺しにくる奴の部下になりたいとは思わんな。 -- 名無しさん (2017-09-03 12:42:55)
- ↑基本悪の組織の幹部なんてそういうやつらがデフォなんだけど、ダイ大って敵にも悪なりの美学や誇りを重んじるやつらばっかりだしな。ザボエラはコミュ力が無さすぎて本性がバレバレの上、味方の反感を買うような言動が多すぎたのが命取りだった -- 名無しさん (2017-09-03 14:33:02)
- 超魔ゾンビの素材意思もなさそうなアンデッド系使えば……と思ったけどいろんなヤツの長所を併せ持つキメラだから混ぜないとだめなのか -- 名無しさん (2017-09-03 17:55:10)
- ただハドラー戦後のダイ襲撃時の扱いは正直哀れだな。あの時のハドラーたちの行いは完全に利敵行為以外の何物でもないんだし喧嘩両成敗として処分するのが本来妥当なのに -- 名無しさん (2017-09-03 21:28:57)
- ↑ヒムが乱入した件(でいいよね?)は確かにザボエラにも同情すべき点はあるんだが、結局ザボエラ最大の欠点である人間関係における致命的な空気の読めなさのせいでもあるんだよね。ザボエラ、バーンとハドラーの会話全部盗み聞いている(つまりハドラーがダイとの決着を望んでいるのも知ってる…というか、超魔生物に改造してる時から口にしてた)し -- 名無しさん (2017-09-03 22:28:17)
- ↑そのやり取りでバーン自ら魔王軍最大の障害って断言してるダイを倒せる最大のチャンスを自分のエゴで踏みにじってるんだから軍人としてはハドラーもザボエラと同様に失格なのは違わないと思う。 -- 名無しさん (2017-09-03 22:33:47)
- ハドラーが「どうしてもダイを倒すのは自分でありたいのだ、済まない。ダイを倒した暁にはオレを改造して強化してくれた功績をバーン様に最も高く評価するよう進言することを約束する」位フォローしてれば、ザボエラも引き下がっただろうに。このハドラー側の人間関係の読めなさも後でハドラーにしっかり返ってきたわけだが。 -- 名無しさん (2017-09-03 22:40:45)
- むしろあそこで黙っておけばハドラーはそれなりにフォローしてくれたと思うんだよね…ザボエラどんだけハドラーをあてにしてないのって気もするw -- 名無しさん (2017-09-04 00:29:52)
- 裏切った理由がちょっと······な鰐のおっさんにあそこまで貶されるのはどうかと思った。他の台詞に納得できるキャラでさあ······。 -- 名無しさん (2017-09-04 01:24:50)
- フレイザードかキルバーンが超魔ゾンビを使っていれば「死体を再利用する(倫理はともかく)合理的戦術」くらいの評価はもらえたのかな? -- 名無しさん (2017-09-17 19:57:15)
- 別にクロコダインは貶してないと思うけど。どちらかというと哀れんでた -- 名無しさん (2017-10-21 11:22:21)
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしようと思います -- 名無しさん (2017-10-21 11:47:39)