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ユニスはスタンピードが終わって王都から迷宮都市に帰ってきた時、愕然とした。今回のスタンピード遠征に実力不足で選ばれなかった金色の調べの下位。そこにいるヒーラーたちのレベルが恐ろしいまでに上がっていたことに。
レオンに実力不足の烙印を押された彼女たちは一ヵ月ほどの期間で急激に成長し、ユニスの立場を脅かすに値する者になっていた。レオン強化に必要なお団子スキルも既に習得していたので、もはやアドバンテージはないに等しい。うかうかしていたらすぐに抜かされることは嫌でもわかった。
それにシルバービーストの進撃も止まらず、未だに金色の調べは抜かされている。その一軍で走るヒーラーとして活躍しているロレーナは、今やステファニーと同格に扱われている。努の弟子である二人はもうヒーラーのツートップになっていた。
そんな二人に努は一歩出遅れていると書かれてはいるが、迷宮マニアの意見は違う。いくらアルドレットクロウやシルバービーストの後追いとはいえ、努のPTが神のダンジョンで全滅経験が一度もないというのは明らかにおかしい。
最前線を切り開くステファニーは勿論だが、その後追いであるロレーナですら何度か全滅経験はある。しかし努のPTは全滅どころか、一度もPTメンバーが死なないことがほとんどだ。タンクが優秀ということも一因ではあるが、それでも努の支援回復が凄まじいことは迷宮マニアなら容易にわかる。そもそも死ぬ前に回復させることこそが、ヒーラーの基本的な役割だ。
しかし大部分の観衆がヒーラーの活躍を認める部分は、いかに死んだPTメンバーを蘇生して立て直すか。その場面がヒーラーとしての真価を問われるところで、何より派手でわかりやすい。
「ツトム? 別に普通じゃね? 三番手には入るだろうけど」
「お前、わかってねーなー。いいか? ツトムはな、そもそも死なずに回復させる。死なせてるヒーラーとかあり得ないからな?」
(うぜぇ……)
ただ迷宮マニアの知識を表面上だけなぞって知った気になった一部の観衆は、ツトムを利用してヒーラー関連の会話でマウントを取り始めるようになった。その影響でツトム=うざいという印象が観衆の中に広がりつつあったが、それでも努は三番手として評価はされていた。
ただそんな三人の中に、ユニスの名前は入っていない。以前からそのことは内心気にしていたが、今はクラン内の立場も危うい状況だ。外からも内からも実力不足を指摘された気分になり、ユニスは思わず頭を抱えた。
(スキル研究を諦めないと、すぐに一軍取られるのです……)
お団子スキルを更に発展させるため、ユニスはスタンピード以前から一人で考えては実践して開拓を進めるということをしてきた。その結果として他のスキルと違い時間減衰が起きないオーバーヒールをお団子で包んで運用することなど、成果が出ているのは間違いない。構想段階ではあるがレイズをお団子する方法も、ようやく形になってきたところだ。
ただスキル研究には多くの時間が取られる。それと並行して下から自分を追い抜かんと奮起している女性たちをいなすことは、絶対に無理だ。それに考えている途中で紅魔団と同盟を結ぶ話も出てきて、ユニスは更に選択を思い悩むことになった。
(……そもそも、何で私はスキル研究をしているのです?)
スキル研究について長い時間考えている中で、ユニスにふとそんな考えが浮かんだ。元々は目が追い付かないほど素早いレオンに支援を出来ないかと考え、スキルを研究してお団子スキルを完成させた。そう、スキル研究とは自分がレオンの役に立つ手段を見つけ、ついでに一軍という立場を守るために行っていることだ。
だがその言葉に自分の心は半分納得といった感じだった。それに続けて、だからスキル研究をして一軍を下ろされるのは本末転倒だと付け加えると、明確にそれは違うと思った。
そして心の中に浮かび上がってきたのは、一つの出来事だ。
(……あの時は、よかったのです)
努にお団子スキルを認められた時。その時は自分がやってきたことがようやく報われた気がして、思わず涙が零れるほどに救われた。
お団子スキルが実用出来るようになるまでの時間は、ユニスにとっていいものではなかった。周囲からは無駄なことに時間を使っていると思われて、レオンと話す時間も減ってしまった。ユニスが抜けた時間を他の女性たちはすぐに嗅ぎつけ、もうその場所もなくなった。一人ギルドの練習場で、思わず顔を手で覆ってしまうこともあった。
そして努にお団子スキルを瞬時に真似された時は、完全に心がポッキリと折れた。確かに少しはレオンの役には立ったのだろうが、そもそも周りからの反響は大したことなかった。むしろそんなことに時間をかけていたのかと、嘲笑の対象になるほどだった。
それにこんなにも早く真似されるとは思ってもいなかった。これではすぐに他の者にも真似されて一軍から追い落とされる未来が想像できて、自分が必死になってやったことが無駄になったと思った。自分が必死に磨いてきたお団子は、途端にぐずぐずの泥団子に見えた。
『発想はいいんじゃない? 中々面白いスキルの使い方だ』
だがそんな気持ちが吹き飛ぶような言葉を、思いもよらない人物が言ってくれた。一応自分の師であるツトム。弟子である自分はツトムのことが嫌いで、それは向こうも変わらない。しかしその感情を抜きにしてお団子スキルを褒めてくれたことが、何より嬉しかった。
今までは自分が何をしてもツトムは全く認めてくれなかったし、お団子スキルは周りからの評判すら悪かった。なのでこの技術も認めてくれないのだろうと思っていたが、ヒーラーとしては尊敬しているあのツトムが認めてくれた。だから自分が磨いてきた技術は無駄ではなかったと、確信することが出来た。
あの時の全能感は凄かった。だからあの時の気持ちをもう一度味わいたい。ツトムに認められたいという感情。それがスキル研究のモチベーションになっていないかといえば、そう断言は出来ない。そのことを再認識したユニスは否定したかったが、自分の心に嘘はつけなかった。
(……あいつを、ギャフンと言わせてやりたいだけなのです! 私の技術とわかっても使わざるを得ないあいつの悔しそうな顔を見るために、凄いのを開発してやるのです!)
そして言葉を入れ替えた本心で自分を納得させたユニスは、一軍を下ろされても構わないと覚悟を決めてスキル研究に没頭した。その結果、お団子レイズという画期的な技術が生まれて結果的には紅魔団との同盟後に一軍へ選ばれた。
お団子レイズはヒーラーの立ち回りを明確に変えるもので、今回は迷宮マニアがこぞってユニスを褒め称えた。他のクランメンバーたちもユニスの功績に驚き、以前嘲笑していた者の中では悔しそうにしている者もいた。
だがユニスはそんな者たちの称賛はそこまで嬉しくなかったし、以前嘲笑していた者に対しても感情を抜きにして技術を教えた。そして彼女が求めている称賛の声は、ただ一つしかない。
(これだけ話題になったのです。あいつも流石に気づいているから、すぐに飛んでくると思ったのですが……中々来ないのです。……んっ、恐らく入念に私を褒め称える準備でもしているに違いないのです! 全く、仕方ないから不出来な師匠を待ってやるのですよ!)
以前のお団子スキルですら認めてくれたツトム。だが今回のお団子レイズは自他ともに認める最高の技術であるので、一体どのように称えてくれるのか楽しみで仕方がなかった。そしてその期待感は時が経つにつれて日に日に増していた。
(……この記事の獣人、凄い顔してるのです。い、一体撫でられたら私はどうなっちゃうのですか!? 絶対頭は死守しないと不味そうなのです。……でも、いや、どうなっちゃうのです!?)
そしてダリルを撫でている努の記事を見て色々な妄想を繰り広げながら、ユニスは色々な対応をしながら彼を待っている。
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