「ボスコフスキー」
のエントリーが今日になって急に伸び出したので、調子に乗ってウィーン・フィルコンサートマスターシリーズ。
92年に残念な事故で亡くならなければ、ウィーン・フィル全盛期はもっと続いただろう。

ユーゴ生まれで父親も母親もウィーンに縁がなく、かつウィーン音楽院も出てなかったので、コンサートマスター起用は異例のことだった。
だから奏法も所謂ウィーン流とは少し違うらしい(観ても聴いても良く解らないが)。
しかし、その絶えず紳士的な態度が楽壇を一変させた。
「野武士集団」と化していたVPOを統率の取れた楽団に引き締めたのは、彼の功績もあるのだろう。

キュッヒル先生のような色気はなかったが、誠実で優しい音がした。
そして室内楽を聴けば解るのだが、極めて正確だ。

今も第一プルトにヘッツェル先生とキュッヒル先生が並んで座っている画を観ると、ウットリする。
実演で聴きたかったなぁ。