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メッセージのはっきりしたブログを書きたい
「シナリオ骨法十箇条」を紹介したときに、コンセプト、テーマの大切さを書きました。テーマとは伝えるメッセージのことです。
そんなときに、BS放送の八代亜紀さんの半生を紹介する番組で、阿久悠さんが作詞をした「雨の慕情」を歌うシーンが流れました。
「雨雨ふれふれもっとふれ、私のいい人つれて来い~♪」
これ、強いメッセージじゃん。雨にもっとふれ、私のいい人つれて来い、ってお願いしている。「雨の慕情」はどんな構造になっているんだろうと興味が湧きました。
阿久悠さんの歌詞を分析すれば、メッセージというものの理解が深まるのではないか、そんなふうに考えて、歌詞の世界の構造を描いてみました。
描いたのは「うたまっぷ/歌詞検索/作詞者:阿久悠」から選んだ次の3曲。
- 八代亜紀「雨の慕情」
- ピンク・レディー「ペッパー警部」
- 佐々木功「宇宙戦艦ヤマト」
描いてみると歌詞の世界のドラマの構造がよくわかりました。これらの3曲はどんな構造になっているのか、どんなふうにブログに役立ちそうなのかを紹介してみます。
八代亜紀「雨の慕情」
阿久悠さんがつけた曲名は「雨雨ふれふれ」だったけれど、レコード会社の要望で「雨の慕情」に変更になった。そんな話が私の見た番組で紹介されてました。レコード大賞を狙う曲なのに「雨雨ふれふれ」では格好がつかないということでした。
「雨の慕情」・・・考えてみれば阿久悠さんが好みそうにない曲名です。
歌詞の内容はこちら。
- メッセージを訴える相手:雨
- メッセージ:私のいいひとつれて来い
この曲で思い出したのが、「保育園落ちた日本死ね!!!」。
「雨」の部分が「日本」になっていて、「あのひと」が「保育所」ですね。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
私のブログだとこんなのがあります。
- 井上ひさしさんが集めた資料、蔵書22万点が収蔵してある「遅筆堂文庫」
「遅筆堂文庫」が好きだから山形に行きたいと書きました。でも、訴える先が「雨」のようにはっきりしていません。これを「休みを取りたいのにとれない。だからから休みをくれ」、そう会社に訴える形にすれば「雨の慕情」と同じになります。
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「邦画はクソ!」というあなたに見て欲しい日本映画黄金期の名作
メッセージを訴える相手:「邦画はクソ!」というあなた
メッセージ:日本映画黄金期の名作を見て欲しい
ピンク・レディー「ペッパー警部」
この歌を初めて聞いたのはドリフターズの「8時だョ!全員集合」だったと思います。 なんかよく分からないうちにピンク・レディーはアイドルにのし上がっていきました。
結成した当時のグループ名は「クッキー」でした。 ピンク・レディーという名前は作曲家・都倉俊一さんの命名だそうです。
歌詞はこちら。
私たちこれからいいところなんだから、ペッパー警部に「邪魔をするな」と呼びかける歌ですね。
面白い シュチエーションです。
- メッセージを訴える相手:ペッパー警部
- メッセージ:邪魔をしないで
佐々木功「宇宙戦艦ヤマト」
アニメを見たことはないのですが、歌は知っています。歌えます。
「宇宙戦艦ヤマト」はイスカンダル星に行く話ですね。
九州・坊ノ岬沖で250年も前の世界大戦中に沈んだ戦艦「大和」に、この波動エンジンを搭載し、コスモクリーナーの受領のための宇宙戦艦「ヤマト」として完成させる。沖田十三を艦長とし、古代進、島大介、森雪などの乗組員を乗せ、イスカンダル星に向け、1年という限られた猶予の中、宇宙戦艦ヤマトは人類最後の希望を託されて往復29万6千光年の旅に発つ。(Wikipedia「宇宙戦艦ヤマト」より)
歌詞はこちら。
この歌詞は、沖田十三艦長はじめ、「大和」乗組員全員の気持ちを表現しているんだと思います。
さらば地球、必ずここへ帰って来る。イスカンダルに行く決意を歌っています。
- メッセージを訴える相手:自分たち
- メッセージ:使命を果たすぞ
憲法の前文、校歌はこんなスタイルですね。
最後に
メッセージのはっきりしたブログを書きたいと思ってます。しかし、なかなかうまくいきません。そんなときに八代亜紀さんの歌を聞いて、これは強いメッセージだと思い、ブログが伝えるべきメッセージを学ぶために、阿久悠さんの歌詞から図を描いてみました。
描いてみると歌詞の世界の構造がよくわかりました。メッセージに関する理解が少しは深まったと思います。
私が育った環境は、本も音楽もありませんでした。小さいうちから本に囲まれて育った訳でも、周りにいつも音楽にあふれていた訳でもありません。だから、自然と文章が頭からあふれ出るなんてことは起きません。
最近、この togetter を見て、理論でやるしかないと思いました。
「理論だけMAXで他が0のやつもよく見かける」というコメントもありますが、両方が0よりもずっといいはずです。