しらすの山とわさびスープを求めて人が押し寄せる「満幸商店」はうまい物の宝庫だった

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まいど憶良(おくら)です。

 

和歌山市は加太にやって来ました。

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「名物しらす丼」でググるとトップ集団で出てくるのは和歌山、淡路島、姫路など、関西圏に勢いがあるようですが、その中でもファンが多いお店の一つ、「満幸(まんこう)商店」。

 

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海産物を中心に、お土産も売られているお店ですが、食事もまた絶品と、週末には行列の出来る事でも知られています。

 

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今回私も、このしらす丼を取材しようと足を運んだのですが、なんと「満幸商店」のおばちゃん(おばちゃんと呼んでね、と言われましたので、失礼して呼ばせていただきます)のいう事には、 

「しらす丼なんて、名物とも、売りとも思ったことは一度もないのよ!」

なっ、なんだってぇ!?

今回の取材の柱と思っていたしらす丼を、店主さん自らあっさりと否定してしまうという、なんとも意外な展開に。

 

あえてもう一度言います。

なっ、なんだってぇ!?

 

で、では、一番の名物メニューって、一体、なんなんだっ!

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その答えがこちら。

名物は、わさびスープでした。

 

!……。 なるほど……、分かりました。

では、せっかくですので、名物でも、推しでもないとおばちゃんの言われるしらす丼と、名物のわさびスープをお願いします。

 

大迫力。正に大迫力の、推しじゃない、白い奴

はい、お待たせですっ。

と、出てきたのが、こちら。

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これ、

ビジュアルのインパクトが抜群だと思うのですが……。

 

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正に白い山。

しらす丼です。

 

そして、

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ビジュアルからすると、地味目なスープ。

 

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実は、コイツがとんでもなくおいしかった。

 

わさびスープとは目の前の海に浮かぶ、

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友が島の周辺で捕れた真鯛(マダイ)の骨を、 一鍋に3匹以上も入れてコトコトと一晩煮込んだ、コラーゲンたっぶりのスープ。

と、思っていたら、

なんてこったぁ、これも裏切られました。

 

特別に見せていただいたわさびスープの鍋。

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その中身をみて、またびっくり。

骨じゃない! 身も付いてます。

 

おばちゃん : 骨だけじゃ、追いつかないのよ。だから、丸ごと入れちゃったのよ。

 

……。

豪快なおばちゃんです。

 

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さて、そのお味は。

 

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うまっ!

これはうまい。

 

実はおばちゃんに、「まずは、味を見てみて。おいしかったら記事にしてね。おいしくなかったら書かなくていいから」

と、言われておりまして、これはおいしくなかったら帰らなくちゃいけないな、と思っていたのですが、いやぁ、おいしいです。

 

鯛の骨だけでもおいしいと思うんですが、濃厚な鯛の脂がガツンと舌を直撃します。

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鯛の脂と骨エキスだけでは濃厚すぎてくどい味になりそうですが、このネギがうまく味の脇を支えて良いバランスが取れているんです。

 

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そして、忘れてはいけない。

これは鯛スープでなくて、わさびスープ。

この特製わさびを入れて、はじめてその味が完成されます。

 

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そのお味は……。もちろん、めちゃうまです。

 

いっ、一体どこから食べたらいいんだろう

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一方、しらす丼。

これは、どこから食べたらいいんでしょうか。

 

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とりあえず、この山をどうにかしないと。

 

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もはや、しらす雪崩。

 

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されど、ご飯は現れず。

 

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壁面の一角が崩されて、

 

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ようやくご飯が見えました。

このままではしらす丼でなく、単なるしらすになるところでした。

 

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ここに梅入りの特製タレをかけて食べます。

 

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しらすだけでもおいしいんですが、タレをかけるとほのかに梅干しの酸味も加わり、これまたうまい。

 

憶良:こんなにおいしくて、有名なのに、なんで名物じゃないんですか。

 

おばちゃん:このしらすは、ここで捕れた物じゃないんよ。

でも、鯛はこの目の前で捕れた物。地元で捕れた物だから、やっぱりそれを食べて欲しい。そうそう、地元で捕れたというと、貝も取れるんで、それを焼いて食べてもらってるんよ。

サザエとか、おく貝、アサリと、いろいろある貝の中で、殻がかけたとか、サイズが小さいとかの理由で焼けない物を使って作った丼があるから、それの方がおすすめやなぁ。 

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それがこの、あわしま丼。

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全面を覆いつくした貝がなんともぜいたく。

 

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ご飯の上に敷かれたワカメと一緒に、口いっぱいに頬張ると、貝のうま味がどっとあふれ出します。

 

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生姜がアクセントとして効いていて、貝好きにはたまらない丼です。

 

コースもいろいろ

いろいろ食べたいなら、コースもあります。

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しらす丼が有名すぎて、しらす丼しかやっていないと思っていたというお客さんがいるくらいなんですが、

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コースもあるんです。

どちらも2人前でこの値段なら、むしろリーズナブルです。

 

どえらいコースもありました。

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ギブアップするまで料理が出続けるコースって!

興味はありますが、ちょっと怖いです。

 

〆は、わさび雑炊で決まりっ!

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最後は、しらす丼のご飯を

 

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わさびスープの中に投入っ!

 

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これがもう、うま味たっぷりの雑炊になります。

 

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最後の一滴までおいしくいただきました。

はぁ~っ。幸せなひと時です。

 

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そうそう、お店の駐車場が、ちょっとわかりにくいんですが、店の裏手にあります。

見つけられなかった場合はお店の人に聞いてもらえれば説明してもらえます。

 

最初にも言いましたが、休日にはすごい行列が出来るお店です。

確実に食べたいなら、平日が狙い目ですね。

 

この記事を読んでくださった方への特典情報

憶良:では、最後にこの記事を読んでいただいた方へ、メッセージをお願いします。

 

おばちゃん:そうやねぇ、じゃぁ、この記事をプリントアウトしたりとか、スマホなんかで見せてくれて、「この記事を見て来た」と言った人には、コーヒーとデザートをサービスするね。でも、土日祝なんかの休日は混むので、平日だけのサービスにさせてね。

 

と、いうお言葉をいただきました。

 

念のためもう一度いいます。

平日に行かれる方は是非、スマホやプリントアウトしたものを用意して下さいね。

 

お店の最新情報、特にメニューや値段など時事性のある物などはSNSなどでチェックをお願いします!

 

特典詳細

注文時に、「『メシ通』の記事を見た」とスマホやプリントアウトしたものをお見せください。コーヒーとデザートを無料でサービスしていただけます。

  • 注文時にお見せください
  • 平日のみのサービスです
  • 一度の来店につき1人1回のみ利用可
  • 各自スマホやプリントアウトした紙をご用意ください
  • 2018年5月末日まで

 

お店情報

満幸商店

住所:和歌山和歌山市加太118 淡嶋神社境内
電話番号:073-459-0328
営業時間:9:00~17:00、17:00~(夜は二日前までに要予約。コースのみ)
定休日:不定休(SNSなどでお知らせ)
ウェブサイト:http://www.eonet.ne.jp/~sakanahime/
Facebook:https://www.facebook.com/mankousyouten/
Twitter:https://twitter.com/mankoushouten

www.hotpepper.jp

 

書いた人:憶良(おくら)

憶良(おくら)

ゲームプランナー、プロデューサー、CMディレクター、ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。日本で一番古いハンドルネーム、OKURAです。休日はよく温泉に行き、その道中では積極的に食べ歩いたり、行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込んで料理したりと、食に対してはかなり貪欲。「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に、悪いことを考える人はいない」という持論を持つ。

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