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【芸能・社会】

SHOCK開幕 光一、進化確信

2018年2月5日 紙面から

意気込みを見せる(左から)瀧本美織、中山優馬、堂本光一、久野綾希子

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 KinKi Kids堂本光一(39)の主演ミュージカル「Endless SHOCK」(作・構成・演出ジャニー喜多川、3月31日まで)が4日、東京・丸の内の帝国劇場で開幕した。

 ニューヨーク・ブロードウエイを舞台に、小さな劇場から頂点を目指すエンターテイナーのコウイチ(堂本)と仲間たちの友情や葛藤を描く。2000年初演で、ミュージカルの単独主演記録を更新中。3月6日には通算1600回の節目を迎える。

 今年はコウイチのライバル役を中山優馬(24)が初めて務める。実年齢差15歳の2人が作り上げる新たな関係性が見どころの一つだ。若者たちを見守るオーナー役は久野綾希子(67)、ヒロイン・リカ役も瀧本美織(26)に交代。堂本は「これだけメンバーが代わると、すごく新たな感じがします。(内容は)そんなに変更していないのに新しい風は間違いなくある。自分も新鮮な気持ちでやれています」と「SHOCK」の進化を確信した。

 今回から序曲が新しくなり、中山のための新曲も加えられた。中山は「『SHOCK』のファンで、何年もここ(帝劇)で見てきたから『本当にオレ、上り詰めたな~』と思いました」と出演できる喜びをかみしめた。

 今は元気いっぱいの中山だが、2カ月公演は長い。堂本は「疲れて楽屋で飲み物を取るのも面倒くさいと思い始める。そういう感じを多分優馬も覚えると思う。しんどさをわかってくれる人が増えるのはうれしい」と愛がこもった“ドS”笑顔を中山に向けた。

 瀧本は、同作の名シーン、堂本の階段落ちについて「すごい急な階段なのに『ちょっと行っちゃおうかな』って感じなんです」と仰天。堂本は「下りるより転がった方が早いんです」とうそぶき、笑いを誘った。

<1600回への道> 2000年11月、「MILLENNIUM SHOCK」のタイトルで帝劇で初演。堂本は当時21歳で、同劇場最年少座長を務めた。05年、堂本が演出に参加、現在まで続く「Endless SHOCK」に。09年、626回に達し、森繁久彌さん「屋根の上のヴァイオリン弾き」を抜き、帝劇の単独主演記録を更新。13年、1000回達成。14年10月、福岡・博多座で1208回達成、松本幸四郎「ラ・マンチャの男」を抜き、ミュージカルの単独主演記録1位を樹立。17年3月、帝劇公演千秋楽で1500回達成、今年3月6日に1600回に到達する予定。なお、日本の演劇界での単独主演記録は森光子さん「放浪記」の2017回。

◆7月末から再び帝劇 シェークスピア実現

 「SHOCK」は例年、秋に大阪、福岡で上演されていたが、今年は代わりに光一が帝劇で7月27日~8月29日まで新作ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」(大阪は9、10月)に主演する。

 原作はシェークスピアの「二人の貴公子」。「SHOCK」にもコウイチが「次はシェークスピアを」とカンパニーに提案するセリフがあり、堂本は「本当になるんですよ。新たなチャレンジなのですごく楽しみ」と笑ったが「でも今はここ(SHOCK)に集中したい。あれこれ考えていると駄目になってしまうので」と気を引き締めた。

◆ジャニー喜多川社長「外国人驚かせたい」

 ジャニー喜多川ジャニーズ事務所社長は(86)は「18年もやっていると、常に新しいものを求めるし、それは正しいこと。アメリカではオリジナルに手を加えず、そのまま上演するが、我々は常に新しいことをやっている」と新キャストで生まれ変わった「SHOCK」に手応えを感じていた。

 さらに「(2020年の東京)オリンピックの時に外国人を驚かせたい」と五輪開催中の上演に意欲を見せた。

 

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