格安SIMオタクが1年使って分かったNifmoのガチ評価!良い点&悪い点を本音で解説
インターネットプロバイダのNiftyが展開する格安SIM「NifMo」をご存知でしょうか。
月額料金が安くなると噂の格安SIMですが、たくさんあってどの会社にしていいか分からないという人も多いのではないでしょうか。
- Nifmoの評判ってぶっちゃけどうなの?
- Nifmoは使う価値がある格安SIMなの?
と疑問に思っている人は多いと思います。
そんなあなたのために、格安SIMを多数使ってきた筆者がNifMoについての概要や1年間使ってきて見えてきたメリット、デメリットを紹介します。
他の格安SIMと比べてどうなのか?という見解もお伝えしていきますので、NifMoの契約を検討している人はぜひ参考にして下さい。
目次
1分で解説!Nifmoとは「ニフティの格安SIM」サービス
まず始めに
- Nifmoについてほとんど知らない
- むしろ格安SIMなの?
という人に、Nifmoについてざっくりお伝えします。
その後Nifmoの各スペックについて触れていきますので、ある程度格安SIMに詳しい人はスキップして大丈夫です。
NifMoは株式会社ニフティが運営するMVNOサービスのことで、2014年11月26日にサービスを開始しました。
古くからインターネットプロバイダの「@nifty」を提供しているから聞いたことがある人も多いかもしれません。
ユーザーの満足度の高い格安SIMとして、2016年のオリコン日本顧客満足度のスマホ部門で1位を獲得しています。
料金も安く、セット販売されている端末も1万円台後半~と、安く販売されています。
通信エリア自体は、他の主要格安SIMと同様、ドコモ回線を利用しているためキャリアと遜色ありません。
同じ使い方でも大手キャリアと比べて月額料金が半額以下になるパターンも多いですね。
他社の格安SIMと比べると通信速度も少し速めで、とくに画像やファイルのアップロードが素早く完了します。
よくSNSで写真や動画をアップする人や、クラウドストレージを活用している人におすすめのサービスです。
Nifmoの料金プラン
月間データ容量 | 音声通話プラン | SMS付きプラン | データ通信プラン |
---|---|---|---|
3GB | 1,600円 | 1,050円 | 900円 |
7GB | 2,300円 | 1,750円 | 1,600円 |
13GB | 3,500円 | 2,950円 | 2,800円 |
NifMoの料金プランは、データ通信量とプラン種別の組み合わせによって変動します。
1番安いプランは月間3GBまで高速通信が使えるデータ通信専用SIMがたった900円で利用可能。
キャリアから乗り換える前に2台持ちで利用するには手頃にお試しできます。
音声通話機能を付けても1,600円とリーズナブルな値段で使えて、1番容量の大きなプランでも3,500円で使えるため通信量の多い人もお得にスマホが利用できます。
他社の料金プランと比べると、7GB、13GBとデータ通信量が多めに設定されているのが特徴です。
とくに13GBプランは容量が多く値段も安いのでお得感が強いです。
音声通話機能付きプランを他社と比較
月間データ通信量 | 価格 | |
---|---|---|
NifMo | 13GB | 3,500円 |
UQ mobile | 14GB | 4,980円~5,980円 |
Y!mobile | 14GB | 4,980円~5,980円 |
DMM mobile | 15GB | 3,980円 |
BIGLOBEモバイル | 12GB | 3,400円 |
イオンモバイル | 12GB | 3,280円 |
データ通信専用プランを他社と比較
月間データ通信量 | 価格 | |
---|---|---|
NifMo | 13GB | 2,800円 |
UQ mobile | 14GB | - |
Y!mobile | 14GB | - |
DMM mobile | 15GB | 3,280円 |
BIGLOBEモバイル | 12GB | 2,700円 |
イオンモバイル | 12GB | 2,680円 |
他の格安SIMと比べて容量の割に料金が安く抑えられており、データ通信量が増えてきている時だからこそ安く大容量が使えるプランだと助かりますね。
筆者の個人的な要望をすると、
- 1GBや5GBや10GBプランなどの「間」のプラン
- DMM mobileやイオンモバイルのように1GB単位で細かくプランを分ける
- 中速(下り2Mbps程度)で大容量または使い放題のプラン
- 楽天モバイルのスーパーホーダイ
- 使用したデータ通信量に応じて料金が変動するプラン
- nuroモバイルやエキサイトモバイルの段階変動型プラン
などの他社にあるプランをうまく取り入れていくと、もっと乗り換えたくなる人は増えるのではないかと思います。
細かい容量別のプランや料金が変動するプランは無駄無く利用できるため人気があります。
Nifmoの個人的おすすめプランは7GBプラン
個人的にオススメなのは中間の7GBのプランです。
大手キャリアでも電話かけ放題プランができる前は、どの会社も7GB制限が主流でした。
キャリアの頃と比べて同じくらい使えて安さを実感しやすい容量です。
普段は自宅や職場でWi-Fiを使っていて、外でも動画を見たりテザリングで他の機器をネットに繋げたりする人に向いていますね。
7GBを基準として足りなかったら14GBプランに、余ったら3GBのプランに変更すると、使い勝手はそのままに料金を半額以下に抑えることができます。
Nifmoの総合評価まとめ!
筆者はNifMoを契約して1年以上になるのですが、使って良いところと悪いところがはっきり分かれました。
良いところも多いのですが、使っていて困ったことや不便に感じたことも多いのでまとめて紹介します。
Nifmoの良い点
Nifmoの良い点
- 通信速度が比較的安定している
- キャンペーンでキャッシュバックを多く取り扱っている
- NifMo バリュープログラムで月額料金が安くなる
通信速度が比較的安定している
NifMoはドコモ系の格安SIMと比較すると通信速度が速い回線です。
とくにアップロードの速度が安定しており、SNSへ画像や動画をアップしたり、クラウドストレージにデータを保存するのに向いています。
Twitterで口コミを見てみると、通信速度に満足しているとコメントしている人が多かったです。
しかし、混雑時には一転して遅いと感じてしまうようです。
格安SIMはお昼のランチタイム時間帯に遅くなる会社が多く、UQ mobieやワイモバイルなどのサブブランド以外はほとんどの会社が下り1Mbpsを下回ってしまいます。
他にも夜のゴールデンタイムなどの時間帯も、スマホの利用者が集中して混雑しやすくなってしまいます。
キャンペーンでキャッシュバックを多く取り扱っている
NifMoでは新規契約者限定のキャンペーンを多く開催しており、SIMフリースマホとセットで最大20,100円のキャッシュバックが付いてくる特典などもあります。
他社の格安SIMでは、これだけ大きな金額のキャッシュバック特典を付けている会社がありません。
格安SIMに乗り換える際に端末もセットで買い換えるパターンであれば初期費用をぐっと抑えることができます。
ただし、キャッシュバック特典は契約から最低6ヶ月の継続利用が条件となり、受け取りには9ヶ月程度期間が必要のため最初は自分で端末代金を全額支払う必要があります。
NifMo バリュープログラムで月額料金が安くなる
NifMo独自のポイントサービス「NifMoバリュープログラム」とは、
- 指定されたショップでの買い物やアプリのインストール
- アンケート回答
- 無料お試し登録
などを行うとNifMoの月額料金が割引されるサービスのこと。
他社では端末購入に伴って月額割引があったり、月額料金に応じてポイントを加算するサービスはあったりしますが、 「ユーザーのアクションにより月額料金が安くなる」サービスがないため、NifMo最大のメリットと言えるでしょう。
頑張り次第では月額料金をタダにすることも可能ですが、結構な労力と時間が掛かるためオススメしません…。
もし月額をタダにするまでやろうとすれば、
- クレジットカードの登録を数件行う
- 学校や保険サービスなどの資料請求
など少々ハードルが高いです。
簡単なアンケートに答えたり、無料アプリダウンロードをすれば誰でも簡単にポイントを稼げるためオススメです。
筆者が試した時には、暇な時に少し作業して割引額をコツコツと増やしていました。
3GBのデータプランで月額900円だったのが、ポイントを貯めることで月額500円程度に抑えられました。
あまり無理せず少しずつ作業してお得に使うと考えると、ユニークで面白いサービスだと思います。
Nifmoの悪い点
Nifmoの悪い点
- 1日で多くデータ通信を行うと速度制限が掛かる
- 混雑時は通信速度が遅くなってしまう
- 高速/低速通信の手動切替ができない
1日で多くデータ通信を行うと速度制限が掛かる
NifMoには1日あたりの通信量上限が決まっており、上限を超えるとデータ通信量が余っている場合でも速度制限に掛かってしまいます。
通信速度が制限されると、上り下り最大200kbpsでの通信となります。
上限は契約したデータ通信量によって異なり、容量が大きいプランほど1日で使える通信量が増えていきます。
3GBプラン | 650MB/1日 |
---|---|
7GBプラン | 1,500MB /1日 |
13GBプラン | 2,800MB /1日 |
正直なところを言うと、 この制限がNifMo最大の弱点です。
せっかく通信速度が速い傾向にあるのに、1日あたりの容量制限が邪魔をして「使いたいときに制限が掛かっている」ことが何度も発生しました。
とはいえ、以前の直近3日間制限と比べると大幅に緩和されています。
速度制限に掛かっても翌日0:00には解除されているため、まだ我慢できるレベルになりました。
毎日計画的に使える人は問題ないですが、データ通信をよく使う人には注意が必要です。
混雑時は通信速度が遅くなってしまう
先ほど通信速度が速いと紹介しましたが、ランチタイムや帰宅ラッシュなどの混雑時には通信速度が遅くなる傾向があります。
これはドコモ系格安SIM共通の悩みで、お昼の12時30分頃から下り1Mbps以下に落ちることがほとんどです。
対策としては喫茶や空港などにあるフリーWi-Fiスポットなどを活用することで、通信速度が早いままデータ通信量を消費せず使用することができます。
接続する機器のWi-Fi機能をONにし、一覧からその施設から飛んでいるSSID(アクセスポイント名)を探します。
名前を選択するとパスワードを求められた場合、お店の人に確認するか店舗内に記載されていないか確認して下さい。
パスワード不要で接続できても、ユーザー登録が必要な場合もあります。その時は画面の指示に従い登録を行って下さい。
フリーWi-Fiスポットの中には、利用しているデータを盗み取られやすい仕組みのタイプがあります。
Wi-Fiマークの横に鍵マークが付いているものは、データの内容を暗号化してやりとりするため安全性が高いです。
無料で使えて便利な半面、使い方を誤ると情報漏えいやなりすましなどの被害に遭うこともあります。
ログイン情報(ID・パスワード)など入力が必要な画面では利用しないなど気をつけて使用するといいでしょう。
高速/低速通信の手動切替ができない
NifMoでは多くの格安SIMで採用されている「高速/低速通信の手動切替」が出来ません。
この機能があると、高速通信を必要としないシーンのときに低速通信に切り替えて容量を節約する事ができます。
低速通信時は上下最大200Kbpsに制限されますが、LINEやメールなどテキストが中心の送受信などであれば問題なく利用可能です。
速度制限を回避するための手段として重宝されている機能だけに、1日制限のあるNifMoでは欲しい機能の1つです。
回線提供元のOCNモバイルONEでは採用されているため、実現出来そうな気がしますが…先々の動向に期待です。
Nifmoのおすすめキャンペーン
現在、NifMoで開催中のキャンペーンは下記の通りです。
NifMoのおすすめキャンペーン
- NifMo 冬の大感謝キャンペーン
- 対象機種購入後、NifMo専用アプリを利用すると月額料金が最大1,000円割引
NifMo 冬の大感謝キャンペーン
専用のキャンペーンページからNifMoのSIMカードと指定の端末をセットで申し込むと、最大21,000円がキャッシュバックされます。
キャンペーン対象期間は2017年12月1日~2018年1月31日まで。
音声通話対応タイプ | SMS対応タイプ/ データ通信専用タイプ |
|
---|---|---|
3GBプラン | 10,100円 | 8,100円 |
7GBプラン | 10,100円 | 8,100円 |
13GBプラン | 20,100円 | 8,100円 |
利用開始月を含む8ヶ月目にNifMoのメールアドレス宛にメールが届き、翌月9ヶ月目にキャッシュバックが指定した口座へ振り込まれます。たとえば2018年1月に申し込むと、8月にメールが届き9月にキャッシュバックされます。
利用開始月を含む6ヶ月目までに解約、および容量の小さいプランに変更してしまうと特典対象外となるため注意して下さい。
対象機種購入後、NifMo専用アプリを利用すると月額料金が最大1,000円割引
NifMoのSIMカードとセットで対象端末を購入し、「NifMoバリュープログラム」と「My NifMo」を利用すると月額料金が最大1,000円割引されます。
対象機種は以下の通りです。
月額料金最大1,000円割引の対象機種
- ZenFone 4
- ZenFone 4 Max
- ZenFone 4 Pro
- ZenFone 4 Selfie
- HUAWEI nova lite
- HUAWEI P10 Plus
- HUAWEI P10 lite
- HUAWEI Mate 10 Pro
- Moto G5s Plus
- arrows M04
- AQUOS sense lite SH-M5
アプリ利用は片方でも両方でも特典が受けられます。両方登録した場合は1,000円の割引特典が受けられます。
NifMoバリュープログラムのみ | 500円 |
---|---|
My NifMoのみ | 500円 |
NifMoバリュープログラムと |
1,000円 |
Nifmoの申し込み手順を解説
NifMoの申込みはWebから直接申し込むのと、パッケージを購入してから申し込む2通りの方法があります。
どちらの場合でも最終的にはWebから申し込むことになります。
パッケージとはAmazonや楽天市場などで販売されている商品で、パッケージ経由でNifMoを申し込むと契約事務手数料が免除されます。
新たにSIMカードが入ったパッケージも登場しており、届いたらすぐに開通手続きが行なえます。
パッケージが届いた後は30日以内に利用手続きを行わないと無効となるため、届いたらなるべく早めに申し込むことをオススメします。
Webでの申し込み手順
まずはNifMo公式サイトに飛んで、右上にある「お申込み」ボタンを押します。
申込み画面に進んだら@nifty IDの有無を聞かれます。
おそらく持っていない人が多いと思うので、今回は@nifty IDを新規作成する方法で申し込みます。
スマホとセットでSIMカードを購入するか、SIMカードのみ購入かを選べます。
続いてはデータ通信量の選択。通常プランは上段の3つ、家族や複数端末でシェアしたい場合は下の3つから選んでください。
契約プランでは音声通話やSMS通信機能の有無、SIMカードのサイズはnanoSIM、microSIM、標準SIMの3通りから選べます。
その他オプションが必要であれば適宜申し込んでおきましょう。
ページ下部に初期費用が記載されているので、確認したら「次へ進む」ボタンを押します。
次ページでもオプションサービスの申し込み画面です。
必要に応じて申し込む・申し込まないを選択してください。全てチェックを入れたら「次へ進む」ボタンを押します。
@niftyやNifMoの規約、提供エリアや申し込みによる契約書面交付の注意事項などを読んで、同意したらチェックを入れましょう。
全てチェックを入れたら「次へ進む」ボタンを押します。
続いては niftyの登録情報を埋めていきます。
氏名や性別、生年月日、住所、メールアドレスを入力したら「次へ進む」ボタンを押します。
NifMoで使用するメールアカウントを登録します。
お知らせメールは興味のある分野だけチェックを残します。
必要なければ下にある「 ▲すべてのチェックを外す」を押してください。
入力が完了したら「次へ進む」ボタンを押します。
支払い入力画面では、クレジットカードの登録を行います。
「お持ちのクレジットカードを登録する」を押して、出てきたボタンからクレジットカード情報を入力してください。
デビットカードは使用できないので注意が必要です。
最後まで入力すると申込内容の確認画面が出てきます。
内容を確認して問題なければ「上記内容でNifmoを申し込む」を押して完了です。
まとめ
今回、NifMoの概要やメリット・デメリットをまとめて紹介しました。
ここまでのポイントを振り返ってみると、格安SIMで重要視するポイントによってNifMoの印象が変わると思います。
Nifmoの良い点
- 混雑時以外は比較的通信速度が安定して出ている
- キャンペーンで申し込むと高額なキャッシュバックが付いてくる
- NifMo電話で通話料が半額、10分掛け放題も使える
- NifMo バリュープログラムで月額料金が安くなる
Nifmoの悪い点
- 混雑時は通信速度がガクッと下がる
- 1日あたりの容量制限がある
- 高速 /低速通信の手動切替ができない
- 支払い方法がクレジットカードのみ
メリットは、料金を安く使える割には通信速度が安定していること。
通話料金もアプリを使えば安く抑えられ、NifMoバリュープログラムでコツコツ節約できます。
SIMフリースマホの種類も豊富で、主要なメーカーや端末が一通り揃っています。
デメリットは混雑時に通信速度が安定しないことや、1日あたりの通信量制限が掛けられていること。
逆に考えると、制限についてはこれがあるからこそ混雑を少しでも抑えて、通信品質をキープしていると考えるとまだ我慢できます。
高速/低速通信の手動切替ができない点については、他社の格安SIMを利用している人からすると困る人も多いのではないでしょうか。
他社には速度が速いSIM、料金が安いSIMなどさまざまな種類がありますが、 NifMoは速度と料金のバランスが絶妙です。
手頃な値段でSIMフリースマホとセットで購入する場合は、キャッシュバックも手に入るため1番いい選択肢となるでしょう。