トルコ国境警備隊、シリア難民を銃撃・送還か 人権団体報告

2018.02.04 Sun posted at 11:24 JST

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(CNN) 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」は3日、トルコの国境警備隊がシリアからの難民を無差別に銃撃したり、キャンプに収容して送還したりしていると報告した。

HRWの担当者によると、難民らは「銃弾と虐待」によって追い返されているという。

トルコ国境にはシリア北西部イドリブなどから多くの住民が押し寄せている。国連の統計によると、その数は先月15日までの1カ月だけで24万7000人に及んだ。同担当者によれば、トルコに入れず国境沿いで立ち往生するシリア難民は今後さらに増え続ける見通しだ。

HRWが昨年シリアからトルコへ逃げ込んだ難民16人に話を聞いたところ、このうち13人は越境の際、トルコ国境警備隊が自分や仲間に向けて発砲したと答えた。子ども1人を含む10人が死亡したとされる。別の検問所では、国境警備隊員が空中に警告射撃をしたとの報告もあった。

トルコ国境で拘束されてキャンプに収容され、送りかえされた家族も12世帯いた。定員1000人ほどの大規模な施設で、ある程度の人数が集まるとまとめて送還することになっていたという。

HRWによると、難民らは地雷原や急斜面、渓谷沿いの狭い道などで危険を冒し、あっせん業者に1人当たり300~8000ドル(約3万~88万円)の料金を払うため無一文の状態で国境にたどり着く。

トルコが受け入れているシリア難民はすでに約350万人と世界で最も多いが、HRWは「だからといって国境で保護を求める人々を救うという責任を免れるわけではない」と指摘している。

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