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10月6日~7日、アイヌ民族フィールワーク開催!

2014年10月14日 · コメント(0) · 余市教会

10月6日~7日にかけて、余市を会場として、
後志アイヌ民族フィールドワークというプログラムを開催しました。
余市教会が所属する日本キリスト教団北海教区が設置している、
アイヌ民族情報センター主催のプログラムです。

アイヌ民族情報センターの活動を知りたい方は、こちらです。
www.douhoku.org/ainu/

8月に、札幌市議が「アイヌ民族もういない」とツイッター上でつぶやきました。
アイヌ民族をめぐっては、2007年の国連による「先住民族の権利宣言」を受けて、
2008年にアイヌを先住民族とする国会決議がなされました。
この中で「近代化する過程において、多数のアイヌの人々が、
法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされた 」
として、アイヌの人々を先住民族と認めているのです。

にもかかわらず、「アイヌ民族はもういない」という人も公然と発言する
人がいるのが現状です。
確かに、アイヌの中には「そっとしておいてほしい」という方もいるでしょう。
けれども、アイヌとしての誇りをもって、生きているアイヌがいることを
わたしたちは忘れてはならないと思います。
そして、アイヌが住んでいた大地を奪ったということを忘れてはならないはずです。

アイヌの生きる権利を奪うという「ゆるされない」ことをしてきたのですから、
わたしたちが持つべきは、「ゆるされるなら、アイヌと共に歩みたい」との
姿勢であるとわたしは思います。

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情報センター主事の三浦忠雄牧師から、
アイヌ民族の歴史・民族をめぐる現状・課題について
お話していただきました。

141006-07 後志アイヌ民族フィールドワーク(6)
余市教会の深谷さんより、余市の歴史についての
発題がありました。

141006-07 後志アイヌ民族フィールドワーク(7)
小西牧師からは、余市出身のアイヌで、歌人として活躍し
27歳で亡くなった、「違星北斗」についての発題がありました。

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7日は、朝からフゴッペ洞窟と登町で現在発掘調査を行っている
遺跡の見学をしました。遺跡発掘現場は、普段入ったことがないこともあって
圧巻でした。余市は遺跡が多く、64か所あるそうです。

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これらは、発掘調査で出てきたものです。
一つ一つに番号をつけて、管理をしているそうです。

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10月2日現在で、破片も含めて61632点のものが
出てきているそうです。

学芸員の小川さんが、
「出てきたものから、その人たちがどんなふうに生きてきたかが見えるくるんです。
 土器の世界に生きた人たちも、わたしたちと同じように家族を思い生きていた
 人たちなんです。」と熱くロマンを語ってくださった言葉が印象的でした。
お忙しい中、ご案内くださり、ありがとうございました!

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こんなふうにシリパを観たことがありませんでした。
昔の人も、こんな見晴らしの良い所で生活をしていた。
思いは、わたしたちと何も変わりませんね!

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