僕は今生活保護を受けながら大手地域情報誌、これはフリーペーパーなんですが、に地域で活動しているサークルやこれはという人を取材して写真を撮り記事にするという仕事をしている。
月一でしかできていないので報酬は月五千円。
それでも三万部くらい刷られる新聞なので僕のこのブログよりははるかに読んでくれる人がいて、何より地域の人たちと交流ができたり、取材執筆というやりがいのある仕事ができているので充実感はある。
僕はこれまで時給制の単純労働や介護、ヘルパーですね、といった創造性がない仕事ばかりしてきていて、
お金はもちろん今よりかは稼げたけど、
仕事が終わると風俗のことを考えたり物欲だったりととにかくストレス発散のことばかりを考えてしまい、出ていくお金も多かった。
普通の人なら貯金ができたかもしれないが僕にはできなかった。ある日、生活保護を受けるか受けないか考えているときに、
ちょうど今の仕事の求人があって、僕は作文を書いて送った。
その後面接筆記試験を経て外部委託契約という不安定な契約だが、結んで先日第一回目の記事が載り、
わずかだが今月生まれて初めて原稿料というのを頂く。
この何か一つ夢に向かって近づいた感覚は、もし僕が我慢に我慢を重ねていやいや時給制の単純労働をしていたら、得ることができなかったように思う。
好きな仕事を見つけるのに35年かかったわけだ。
自然ともう風俗、物欲、食欲のことは考えない。
明日とか未来をみるようになる。
僕は統合失調症で生活保護で道から外れてしまっていて、今でもお金なんか足りてないけれど、
「自分はラッキーだった。幸せである」
という気持ちはたしかにある。
今後何が起こるかわからない世の中と僕の病気だけど、
生きていたらいいことがあるんだなあ、という感想があるから、
この感覚は大事にしようと思っている。
変にいっぱい稼げる仕事について、
病気を疎かにしたら、お金があっても不幸な人になりかねない。
今が一番幸せなのかもしれない。
再発もせず仕事もできている。
かと言って安住してしまうと、
無気力や放漫がやってきて
不幸になるだろう。バランスを取りながらやっていく。難しいけど。
僕が26で入院したときに思ったのは「SEの三年間で稼いで貯めた300万円をこの病気が治るんであれば全額使いたい」というものだった。その後統合失調症は慢性の病気であることを知るわけだが。