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BT治療(気管支サーモプラスティ)での入院シリーズも終わり、これでBT治療に関する事は全て終わりました。
今回は、BT治療の総決算として、3回に及んだ治療を振り返ってみようと思います。
- 気管支サーモプラスティとは何か?
- 気管支サーモプラスティによる効果とは?
- 気管支サーモプラスティによってどのぐらいの効果があるのか?
- BT治療は何回行われる?
- 治療を行う前にやる事
- BT治療当日は
- BT治療はどんな感じ?
- BT治療の直後はどんな感じになる?
- 1回目の術後の時は
- 2回目の術後の時は
- 3回目の術後の時は
- 術後の治療は
- 術後の状態
- BT治療で喉に肉芽腫ができる?
- 最後に
気管支サーモプラスティとは何か?
18歳以上の重症喘息患者向けの最新の喘息治療方法です。
全身又は局所麻酔を用いて、内視鏡を気管支に入れ、専用カテーテルて65度の電熱で温めます。
気管支は痛みを感じる神経がないので、熱さや痛みを感じる事なく治療ができます。
気管支サーモプラスティによる効果とは?
喘息の症状とは、ストレスやアレルギーなど特定の刺激に反応して、気管支の周りの筋肉が収縮し、気管支が狭くなるために起こります。
BT治療で、気管支の筋肉を65度に温める事によって、筋肉が収縮する力が弱まり、発作を起こしにくくしてくれます。
気管支サーモプラスティによってどのぐらいの効果があるのか?
BT治療を受けた喘息患者の79%が症状が改善したと答えています。
また、5年後の調査でも効果が持続していると答えているそうです。
BT治療は何回行われる?
喘息患者の体調にもよりますが、基本は全3回の入院治療になります。
1回目は右肺の下側
2回目は左肺の下側
3回目は両肺の上側(患者さんの体調によっては、ここを片肺ずつ2回に分ける場合があります)
治療を行う前にやる事
全身麻酔での治療の場合、体が全身麻酔に耐えられるかどうか、胸部レントゲン撮影、採血、検尿、心電図、呼吸器の検査をします。
治療3日前からプレドニンの服用。
喘息の発作が起きていると治療ができないので、治療予定日の3日前から、発作の有無もなく、プレドニン(ステロイド)を服用します。
僕の場合は、朝・昼で50mgのプレドニンを飲みました。
2日前から入院
発作が起きないよう2日前には入院して、体調管理をします。
そして前日に先生の診察を経て、GOサインが出れば、BT治療となります。
BT治療当日は
僕は午後2時からの全身麻酔による手術だったので、朝食は通常の半分、昼食はナシの状態で挑みました。
ディスポパンツという手術用の下着に穿き替え、エコノミークラス症候群防止用の靴下を穿き待機。
そして手術1時間前ぐらいになると、全身麻酔用に点滴の針を通して、呼ばれるまで待ちます。
BT治療はどんな感じ?
名前など本人確認が終わると、手術台に寝かされます。
病院着を脱がされ、ディスポパンツ1丁となり、手足を軽く固定されます。
胸には心電図、腕には血圧計、指先には血中酸素、額には脳波を調べる機器を取り付けられ、口に酸素マスクをつけられます。
「ゆっくり深呼吸して下さい」
そして状態が落ち着いて来たところに…
「点滴の針のあたりがちょっとヒリヒリしますが、それは麻酔なので安心して下さい…」
麻酔が注入され…
「深呼吸して下さい…」
何度か深呼吸していると、そのまま意識を失います。
全身麻酔の場合、このまま何も感じずに、およそ1時間〜1時間半ぐらいで治療が終わります。
BT治療の直後はどんな感じになる?
治療が終わり、麻酔が切れてきます。
名前を呼ばれ、意識が戻るのを確認したかさら、口の中の機器を取り外します。
そしてその直後から、個人差はありますが、一時的な発作が起きたりします。
僕の場合、大量の鼻水と咳と痰が出ました。
1回目のBTの時は、血痰も出ました。
手術室に病室のベッドが運び込まれ、寝たままベッドに移動させられます。
麻酔からステロイド点滴に交換され、ポータブル心電図計をつけられ、ベッドのまま病室に移動します。
1回目の術後の時は
肺の痛みはほとんどありませんでした。
術後強く出た咳や痰は1時間ぐらいで徐々に治りました。
しかしその後、ずっと軽い咳や痰が絡むのは続いていました。
2回目の術後の時は
治療した肺ではなく、その上(左肺上)に痛みが強くでました。
術後強く出た咳や痰は1時間ぐらいで徐々に治りました。
しかしその後、1回目の時よりも強い咳と痰が出て、入院中に発作止めの吸入(サルタノール)を何度か使用しました。
3回目の術後の時は
過去2回とは比べ物にならないぐらい辛く、両肺の痛みと強い咳と痰が出て、呼吸も浅くしかできませんでした。
やはり1時間ぐらいで徐々に治ってはきましたが、声枯れが起き、痰が絡む咳がずっと続きました。
術後の治療は
薬としては、術後2日間のプレドニン50mgの服用と500mlのステロイド点滴を1日1本、あとは抗生剤を5日間飲みました。(いつも飲んでいる喘息の薬も飲んでいました)
BT治療の次の日とさらに2日後に胸部のレントゲン撮影して、肺の炎症具合を確認します。
レントゲンの状態が良ければ、ステロイド点滴の終了、さらに退院の日時が決まります。
各病院によって違いますが、僕の治療した病院では、入院・手術・その後の経過で9日間、3回で合計27日間の入院治療となりました。
術後の状態
退院した1週間は、体力的にもしんどくて、ほとんど動けませんでした。
術後2週間以上経った現在ですが…
息苦しさが以前より減った事。
発作が起きて、サルタノール(吸入)をした時に、薬が効くようになりました。
BT治療前は、発作時にサルタノールをやっても、あまり効かなかったのが、今ではサルタノールでちゃんと発作を抑えられています。
BT治療の本格的な効果は、だいたい3ヶ月ぐらい経ってから出ると言われているので、まだこのぐらいの効果しか実感できていません。
もう少し経てば、すごい効果を実感できるのではないかと思っています。
BT治療で喉に肉芽腫ができる?
最低3回は気道に内視鏡を入れる為、その時に、気道や喉などに傷がついたりして、そこから肉芽腫(タコ)などができてしまうことがあるようです。(先生の腕もある?)
僕も2回目のBT治療の時なのか、喉に2ミリほどの肉芽腫ができてしまいました。
病院によってどう治療するのかわかりませんが、僕の場合、3月に切除手術をする事になりました。