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岐阜

古川に人呼ぶ湧き水 地権者の森井さん「どんどん利用して」

水くみ場を前に「地元の人にもどんどん利用してもらいたい」と話す森井さん=飛騨市古川町数河で

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 飛騨市古川町数河に知る人ぞ知る湧き水のスポットがある。同市宮川町種蔵の「タンナカ高原」から湧き出ており、県内外から多くの人がくみに訪れるほか、高山市の酒造店がこの水で造った日本酒が好評を博している。

 水くみ場は、国道41号沿いのドライブイン数河の近く。富山をはじめ県外からも次々に車がやってくる。

 湧水地の山林は富山市の歯科医師森井徹雄さん(72)が所有する。自然を探索する講座を開いていた際、参加者から「水が良い」との声を受け、さまざまな研究機関に持ち込んだところ高い水質評価を得た。そこで、湧水地から三・五キロをパイプで引水し、二〇〇六年に水くみ場を設けた。

 帝京平成大の東洋医学研究所長の上馬塲(うえばば)和夫教授(65)は、一一年と一三年に金沢市であった日本補完代替医療学会で、湧き水の調査成果を発表。特定の糖尿病治療薬を湧き水で服用し続けた患者の血糖値が、通常の水で服用するのに比べ改善効果が高いとした。上馬塲教授の以前の調査では、さまざまな病気の原因となる活性酸素の働きを抑える効果も確認されているという。

 高山市上三之町の舩坂酒造店は、一二年からこの水を使った日本酒を造っている。深山菊の「奥飛騨原水仕込み ひやおろし」で、秋の限定酒として八月下旬ごろから販売。七百二十ミリリットル入りをメインに約五千本造るが、毎年早期に完売する。有巣弘城社長(33)は「水は酒造りの大きな原料の一つ。すっきりした味に仕上がる」と話す。二十六日には今年の仕込みのため、蔵人たちが取水に訪れた。

 森井さんは「飛騨の水はすごい。日本一の水だと思っている。無料で開放しているので、どんどん利用してほしい」と話している。宮川興産(富山市)は、湧き水をペットボトルに詰めて「奥飛騨原水」としても販売している。

 (浜崎陽介)

 

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