岡崎体育です。こんにちは。
昨日発表した僕のファンクラブの新システムの導入について、賛同してくれる人や困惑させてしまった人が沢山いました。その一連の流れなども踏まえて、ちょっとブログを書いてみます。
発表が主にTwitterを軸に広まったこともあり、文字数の制限などでうまく表現できなかった部分があったことや頂いたリプライの内容に対して感情的になってしまったことを反省しています。
このブログもリアルタイムで考えながら書いているので散文すると思うし、弁明や言い訳にしかならないのかもしれませんが。やってみます。よーし。書くぞー。誤字とかあったらごめんなさい。
そもそもファンクラブとは何なのでしょうか。
Wikiってみました。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
ファンクラブとは、アイドルやスポーツ選手などの特定の人物やグループを応援する事が主な目的として存在する団体。
クラブ会員は年会費や月会費を支払い、運営側はその会費を資金としてファンクラブを運営して会員が受けるサービスを提供する。
サービスの主な例として、チケットの優先販売や会員限定のグッズ販売や会報の発行などがある。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
なるほど。これが一般的なファンクラブですね。
僕も個人的に2つほど、とあるファンクラブに入っています。
そして、今回僕が始めたファンクラブの新システムの内容は、会員ランクの設置とそのランクに応じたサービスの提供です。海外ではテイラー•スウィフトさんのファンクラブなんかが同じようなシステムを導入されているらしいですが、日本では岡崎体育が初めての事例となります。
要は、『岡崎体育という歌手のライブ参加やグッズ購入で「相対的に多く」お金を使ってくれたファンクラブ会員に+αのサービスを受けてもらおう』というものです。
特定の会場で握手をしたり、一緒に写真を撮ったりだとか。そういうサービスです。まだまだいろいろ考えていますが。(街で僕がひとりで歩いてるときに握手したりとかはまた別です。そんなのはいつでもやらせてもらいます)
で、昨日発表したこのシステムについて色々な意見を貰いました。
「ファンに優劣をつけるな!」
「金をもってない小中学生のファンは置き去りか?!」
「定額等価交換じゃない不透明な物差しでレースさすな!」
「ブサイクなのにテレビに出るな!この泥糞が!」
はい。ごもっともです。皆さんのおっしゃる通りです。
捉え方によってはファンの差別であり、選民している。
ということになります。そうですよね。ブサイクなのにテレビ出てすいません。
僕も打ち合わせでこの企画書を見たときに色々考えました。
マネージャーやディレクター、サイト運営会社の人とも何度も時間をかけて話し合いをしました。
で、その結果このシステム導入のGOサインを出したのは他でもなく、この僕です。
サイト運営会社もレコード会社も、1mmとて悪くないです。
僕が決めたのですから。
ここからは僕の良い分です。
綺麗事を言っても仕方ないから正直に言うと、
ファンの人たちから「賛同」と「お金」を得ないと
ミュージシャンやアイドルは生きていけません。
当然、お金の使い方や使う金額もファンの人によって違います。
誰かが発売したCDを1枚持ってるファンもいれば、2枚持ってるファンもいるし、
中には1,000枚買うファンの人もいます。
本当は全てのファンクラブ会員に+αのサービスを受けてもらいたいのですが、
僕は作詞•作曲•編曲、ワンマン公演、フェス出演、ライブの演出、脚本、メディア出演、運営打ち合わせ、週刊誌連載etcをひとりでやらせてもらっています。
ソロの歌手なので、メンバーごとに握手会のレーンを作って分担したり、札仙東名阪広福にメンバーを割り振ってキャンペーン施策をすることももちろんできないです。
「お前家でゲームしてるやんけ!その時間削ってファンクラブ全員と握手しろや!」
ってなるなら困りました。家でゲームはしたい。
まあでも、家でゲームしてる時間を削って「この会員限定グッズを買えばもれなく握手会に参加できます」という触れ込みでグッズを売って握手会を開いたとします。
でも僕が1日でできるサービスにも時間などの制限があります。つまりその会員限定グッズの個数も上限を設けないといけない。
つまり、結局ランダムで「選民」しないといけない。
だったらせめて、一生懸命働いて稼いだお金をたくさん僕に使ってくれる人に少しだけオマケしてあげたいというのが僕の考えであり、このシステムを採用した理由です。
この決断はビジネスマンとしてではなく
人から才能を金で買ってもらう一人のミュージシャンとしての決断です。
昨今の音楽業界では当たり前のようにファンが個別で投資対効果を得られるようになっています。
前述したように、握手券やハイタッチ券が入った同じCDを複数購入して、イベントに参加できる回数を増やしたりとか、クラウドファウンディングで多額の投資をして目的の人物と食事する権利を得るとか。
こういうの当然になってきてますね。
今回僕はそういった状況をシステムとして明言しただけのことなのかなとも思っています。
どうなのかな。それとはまた少し違うかもしれませんね。すみません。
そしてここからが肝になるのですが、
「ファンに優劣をつけるな!」という声についてです。
使った金額が低くて+αのサービスが受けられなかったとしても、
今までのファンクラブコンテンツを受けられなくなることは無いです。
今までのコンテンツが5だとしたら、+αの会員が5+αになるだけであって、
それ以外の会員が4になったり3になったりしません。5のままです。
今まで通りなんです。
(今までコンテンツ自体が少なかったので、これを機にファンクラブ全体としての機能はガンガン増やします。)
+αの会員がチケットを優先的に取れることもありません。
オマケがもらえるだけのことです。
本当に今まで通り。
ファンのランキングがずらーっと並ぶ事もありません。
「あなたはファーストクラスです」とか「あなたはエコノミークラスです」くらいの感じです。
そもそもこのシステムがファンクラブのメインコンテンツではないです。
ランクに関係しない全会員向けのイベント施策やグッズ販売ももちろんあります。
ていうかそっちのほうがメインですし。
新システムは飽くまで「一環」です。おまけです。
何回も言っていますが、ただの+αなんです。
松下マネージャーも同じような事をSTAFFブログで書いてましたが、「今までどおり普通に応援してたらポイント貯まっててライブ終了後に一緒に写真を撮れた!うっひょー!ラッキー!」くらいの気持ちで捉えてもらうのが良いのかなと思います。
そもそも僕が去年のサイト運営の打ち合わせのとき、この運営方法にGOサインを出さなければ存在しえなかったシステムなので。「ラッキー!」くらいで思ってほしいです。
今回の僕の思想や行動で離れていったファンの方もいると思います。
それでも僕は、自分の出来うる最大限のサービスを提供したかった。
僕の場合、お金がないとメジャーレーベルに所属できない。
だから自分の作った音楽を評価して「お金」を出してくれる人に
感謝の気持ちでおまけをつけて、少しでも満足してほしかった。
それでもやっぱり
「+α受けたいけどお金ない」っていう小中学生のファンの人、本当にごめんなさい。
僕も母子家庭で育ったから裕福な思いはしてこなかったし、買いたくても買えないものがあるとか、もどかしい気持ちはよくわかります。
下手な同情を買おうってんじゃなくて。金がない辛さは僕も経験してます。
大学進学の金も払えなかったから未だに奨学金返してるし、新卒で入った会社も半年で辞めてずっとバイト生活だったから3年くらい前はコンビニでブラックサンダー買うのも躊躇するくらいでした。
だから、今回のシステム導入の件で落ち込ませてしまったファンクラブの人の為に、
+α以外のファンクラブコンテンツで満足させられるように、頑張ります。
もっと言えば、音楽だけで満足させられるように頑張ります。
ひとりのミュージシャンとして。
「頑張ります」じゃないな。「します」。
僕から言えることは、これくらいです。
おわり