スタバ派は意外と低年収!リッチな人が多いコーヒーチェーンは…

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 数あるコーヒーチェーンの中でも、スターバックスはその雰囲気や価格設定から、オシャレで暮らしに余裕がある人が多いイメージがあるのではないでしょうか。でも、利用者の実態を紐解いてみると、スタバ派は意外にも低年収の人が多いということがわかったんです。

◆スタバ&ルノアールは20代30代がメイン

 ネットリサーチ会社「マクロミル」が、「スターバックスコーヒー」「ドトールコーヒー」「ルノアール」の3つのコーヒーチェーンの利用者31,476人の年代や職業、趣味などを調査したところ、おもしろい傾向が見られたようです。

 まず年代について。スターバックスは、20代と30代が47.9%を占めており、ユーザーは若い世代が中心。40代以降も年齢が高くなるほど利用者の割合が減り、平均年齢は40.9歳でした。

 一方、ドトールは30代から60代まで各世代で20%前後の利用者がいて、30代以降の世代にまんべんなく人気があるようです。平均年齢は45.4歳。

 そしてルノアールについては、20代と30代で46.7%となりスターバックスと似たユーザー層で、平均年齢は42.6歳でした。

◆スタバ利用者は個人年収が一番低かった

 次は職業について。スターバックスとドトールは利用者の約半分が会社員・公務員で占められています。しかしルノアールは店舗が東京に集中しているせいか、専業主婦やパート・アルバイトの利用がスターバックスとドトールに比べて少なく、その代わり、経営者や会社役員、自営業・自由業の利用の割合が高いのです。

 その結果は、利用者の個人年収にはっきりと表れています。スターバックス利用者の平均個人年収は270万円で、ドトールは306万円、ルノアールは405万円という結果になったんです。世帯平均年収については、ドトールが626万円、スターバックス647万円で、最も高かったのが、ルノアールの702万円でした。

 スターバックスは若い世代や女性の利用者が多く、パート・アルバイトの割合も高いことから年収が低い結果となったのでしょう。ルノアールは、スターバックスと同程度に若い世代の利用が多いものの、経営者や自営業などが多く、年収が高い人が多いといえるのかもしれません。

◆3店舗の利用客、価値観も三者三様

 物事の考え方や価値観についての質問結果についても、3店舗の利用者別にそれぞれの傾向が見られました。スターバックス利用者の中で目立った考えが、「自分を着飾ることは生活のうえで重要」「自らの健康に気を使っている」といったもので、ヘルシーな食生活や見た目にもこだわる派が多い模様。

 ドトール派は「貯めたポイントは期限を調べ、使えるうちに商品や特典と交換する」「自分が気に入ればブランドや評判は気にならない」といった考えの人が目立ち、マイペースの堅実派が多いのかもしれません。

 一方、ルノアール派は「ブランドものを持つのが好き」「社会的地位を維持し、さらに高めたい」「人の上に立つリーダーになりたい」という考えに賛同する声が多数あり、リーダータイプの思考傾向がある人が多いようです。

 コーヒーチェーンごとに利用者の考えなどがこれほど異なるとは、興味深いですね。お店の雰囲気や味だけでなく、「出会いたい男性」でお店を選んでみるのもいいかも。

【調査概要】
※マクロミル ブランドデータバンク第25期(2017年6月実施)より
・調査主体:マクロミル ブランドデータバンク(bdb)
・調査方法:インターネット調査で、よく利用するカフェ・ファーストフード店の設問でスターバックスコーヒー、ドトールコーヒー、ルノアールの利用者を抽出。それぞれの利用者とbdbのデータベースを比較し、特徴をピックアップ。
・調査対象:スターバックスコーヒー、ドトールコーヒー、ルノアールの3つのコーヒーチェーンの利用者31,476人

<TEXT/佐藤まきこ>