こんにちは,ひなたパパです。
最近の株高のためか,「お勧めの投資信託を紹介してください」といった質問が多いです。
私は,賢人ではないので,将来の受取額が約束されていない投資信託については,個別の商品を紹介する力はありません。
特徴や手数料の安さ,過去のパフォーマンスを紹介できる程度です。
しかし,そのような内容はネット上に多く転がっているので,そちらを参考にしてください。
本記事では,投資をされるにあたって,私の実体験を交えて,留意事項を紹介したいと思います。
- それでも,お勧めするとすれば
- 米国が破たんすれば,全世界が大恐慌に
- 私が,夫婦共有資産(守るべき資産)に積極的に投資信託を入れない理由
- 投資信託は積立で比較的リスクを低減できるのは事実ですが
- 投資信託には繰り上げ償還がある
- 資産が減っていく状況に耐えられるか
- リーマンショック発生で世界経済不安
- 日経平均は大暴落!メディアが不安を助長!
- 都合の良いシミュレーション!結果論は誰でも言える
- リスク許容度を,相場に入って知ることが大事
- 経済は,必ずサイクルがある
- まとめ
それでも,お勧めするとすれば
とは言え,これでは読者様への回答になりません。
あえてお勧めするとすれば,世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェット氏が推奨する「バンガード社のS&P500連動型のインデックスファンド(VOO)」が良いと思います。
ウォーレン・バフェット氏が言われるからというだけでなく,私自身,米国経済しか信用しておらず,日本株式にはあまり興味がありません。
実際,私の個人資産で運用している株は,米国株式のみでポートフォリオを組んでいます。
(現在ディフェンシブ株で構築)
世界バランス型や新興国のインデックスファンドは,すべて米国市場の影響を受け,長期的に見れば,米国株式インデックスファンドよりパフォーマンスが劣ります。
また,米国株式インデックスファンドだけの方がリスクは少ないのでは?とも思っています。
米国が破たんすれば,全世界が大恐慌に
これは,私の持論なので,軽く流し読みでお願いしたいのですが,「米国が経済破綻すれば,全世界の経済も破綻する」と思っています。
日本は大丈夫でしょ,なんていう人がいますが,日本政府が多額の米国債を保有していることを知らないのだろうなぁと思います。
また,日本が,米国抜きでどう経済を回すことが出来るのか,想像できません。
日本が破綻しても米国は破綻しない,その理由はいくらでもあげられますが,逆は説明できる自信が全くありません。
先進国で唯一人口増加が望め,世界の資源大国にもなりえる米国は,それほど巨大ということです。
私が,夫婦共有資産(守るべき資産)に積極的に投資信託を入れない理由
本ブログを読んでいらっしゃる方はご存じの通り,我が家の資産は,以下の4つに分類しています。
分類 | 原資 | 金融資産 | 位置づけ |
---|---|---|---|
私の資産 (ひなたパパ:44歳) |
結婚前に貯めたお金 ※結婚時貯金数千万円 |
非公開 | 余裕資産 |
妻の資産 (ひなたママ:41歳) |
ネット収入 ※2017年10月から ※結婚時貯金0円 |
非公開 | 余裕資産 |
娘の資産 (ひな子:13歳) |
0歳児から贈与 | 非公開 | 守るべき資産 |
夫婦共有資産 | 結婚後の夫婦の給与 ※結婚歴15年 |
2017年末 8,200万円超 ※借金なし |
守るべき資産 |
詳しくは,こちらを参考にしてください。
熟読されている方は,お気づきの方もいらっしゃるのですが,夫婦共有資産(守るべき資産)は,将来の受取額が約束されたもので占めています。
一方,夫婦共有資産以外に,私の個人資産もあります。
これは,我が家の貯蓄額に反映する気は全くありません。
FX,仮想通貨,株式など,色々な商品がありますが,これらは将来いくらになるか分からないからです。
将来,いつの時期にいくら必要か?といったことを考えたとき,計算できないものを含めたくないのが一番の理由です。
この持論は極端なので,一般のご家庭では,投資信託や株は資産として計算されるのが良いかと思います。
投資信託は積立で比較的リスクを低減できるのは事実ですが
さて,絶好調の株式市場ですが,投資信託は「1本でリスク分散でき,ドルコスト法による積立で安心!」といった内容をよく見かけます。
特に異論はないのですが,少し注意して欲しい点はあります。
(とはいえ,新興国の投資信託・債券だけはやめておきなさいと言いたいです。厳しい言い方ですが,新興国の投資信託・債券を勧めるプランナーは全く信用していません。)
私は投資経験が長く,投資信託もやっています。
皆さんが投資信託を始める前に,リーマンショックから東北大震災時に起こった話を聞いて貰えればと思います。
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投資信託には繰り上げ償還がある
皆さんは,投資信託に繰り上げ償還があることをご存じでしょうか。
あらかじめ設定されていた期限から前倒しで(あるいは無期限であっても)「償還」されることを意味しており,簡単に言うと,強制解約です。
これが発生するのは,相場が下落するなど,投資信託の資産規模が小さくなり運用が難しくなった場合です。
投資信託の約款には,必ず,繰り上げ償還のリスクが記載してあります。
「コツコツ積立!」なんて言っても,勝手に,運用会社が強制解約するので,どうにもなりません。
これはリーマンショックなど,下落相場に参加していた人は,遭遇した人が多いのではないでしょうか。
その当時,BRICS(成長期待できる新興国を指す)が流行っていました。
メディアが大々的に取り上げ,アナリストも強く推奨していた商品です。
私は,その情報を信用し,コツコツ積み立てていたのですが,リーマンショック,東北大震災などに見回られ,繰り上げ償還が発生し,強制的に解約されてしまったのです。
先進国の投資信託も,規模が小さなものは同じように繰り上げ償還が発生しています。
大損しているので,その資金を使って,また投資信託に入りなおすという気力は根こそぎもっていかれている状況です。
資産が減っていく状況に耐えられるか
これは経験者にしか分からないことですが,相場が何年も下落し続けると,積み立て方式であれ,資産がどんどん目減りしていく状況は,常人では耐えられなくなります。
(利益分が目減りするだけでも不安を感じる人がいます。本来なら利益分なので,減っても元本割れするわけではないのですが。)
下落相場はチャンス!なんて思えるのは,経験豊富な人と経済の見通しを立てられる人だけです。
今の相場状況については,どのメディアも良いことばかり言っています。
しかし,相場はいつどのように変化するのか,誰にもわかりません。
(一部の専門家はバブル崩壊の警鐘を鳴らし始めています。日銀内部でさえも…。)
リーマンショック発生で世界経済不安
2001年~2006年,米国経済はサブプライムローンで湧き,その当時,メディアはこぞって「これは良い商品だ!」と報じたものです。
ところがサブプライムローンが不良債権化すると,市場では投げ売りが相次ぎ,2008年リーマンブラザーズの倒産により,リーマンショックが発生したのです。
メディアは,一斉にこれまでの報道を変え,世界経済の不安を書きたてたのです。
日経平均は大暴落!メディアが不安を助長!
相場は下がるときは,とことん下がります。
半値八掛け二割引とはうまいことを言うものです。
(下落局面に入った時に,底の水準を判断する目安とされる相場の格言です。高値×0.5×0.8×0.8=0.32で1/3程度まで下げるというものです。)
当時は,ITバブル崩壊からの回復に湧く日本経済。
ところが,サブプライムローンの信用不安,リーマンショックに続き,東北大震災により日本経済は深刻なものとなりました。
- 2007年7月13日(18,239円)
- 2009年3月10日(7,054円)
今,この当時を振り返り,「買い場だよね!」と言える人は,相場に参加していないか,相当の猛者でしょう。
リーマンショック後,プロの株価予想は「12,000円が底値!」と買い煽り,東北大震災が訪れると,「日経平均3,000円も!円高50円も!」と不安を煽り,市場から退場者続出です。
リスク資産を持っている人は,各紙に踊らされ,不安の日々を過ごすのです。
机上では,長期投資!なんてことは言えますが,実際,このような相場に遭遇すると,そんな状況に精神は耐えられなくなるのです。
都合の良いシミュレーション!結果論は誰でも言える
最近,バブルのピーク時期から現在まで毎月3万円積み立てていたら?といった雑誌や記事をよくみかけますが,たんなるセールストークです。
そんなに長期に運用し続ける精神力・資金力をもった人など,ごくごく一部です。
たんなる結果論であり,現実はそんなにあまくないです。
今,現在,異次元の金融緩和(劇薬)を続けており,消費者に実感なき,経済成長が続いています。
企業も将来に不安を覚え,内部保留を増やし,我々は給料が一向に増えません。
世間が浮かれているときこそ,腰を据え,どのように行動するのか考える必要があると思います。
リスク許容度を,相場に入って知ることが大事
投資をしてお金を増やすことは非常に重要です。
ですが,そのために,日々ストレスに晒され,株式市場の動向が気になるようでは,お金より大事なものを失います。
そんなことになるのでしたら,はじめからやらない方が良いでしょう。
節約して,コツコツ定期貯金し,心ゆたかに生活できる工夫をする方が何倍も幸せです。
私はリスク資産に投資する際は,余裕資産で必ずやるように注意しています。
この余裕資産という定義が人によって違うのですが,私の言う余裕資産は,「価値の変動があっても全く気にならない資産」ということです。
日々の生活に必要ない資産であっても,「価値の変動が気になる資産」であれば,余裕資産とは考えていません。
この点は,ファイナンシャルプランナーさんの言う定義とは私は違っています。
そして,この余裕資産の把握の仕方は,実際に相場に入ってみないと分かりません。
1万円でもマイナスになれば気になる人もいますし,100万円マイナスになっても気にならない人もいます。
この辺りは,経験でしか把握することはできません。
初心者は,少額から入り,ご自分のリスク許容度を知ることからはじめましょう。
経済は,必ずサイクルがある
常に経済成長することは,まずありません。
必ず,経済は成長期と後退期があります。
ですので,長期投資される方は,後退期にも投資することになります。
世界は,経済を立て直すために,金融緩和を続け,その代償として借金まみれです。
一部の経済学者は,債券バブルに警鐘を鳴らしています。
債権バブルがはじけたらどうなるのか?誰も予想できません。
(リーマンショックどころの騒ぎではない大暴落が来るという人も…)
リスク資産に投資をするということは,そういうことなのです。
まとめ
投資信託を否定しているのではありません。
むしろ,私はするべきと考えています。
ですが,私の言いたい点は次の通りです。
- 下落相場に何年もいると,精神的に不安になりストレスが想像以上にすごい。
それを回避するには,
- 余裕資産の定義を明確すること。
- 相場に入ってみて,リスク許容度を知ること。
- 投資商品は必ず少額から入ること。
私はこれらを仕組みとして確立するために,我が家の資産を4分割し,資産としては夫婦共有資産しか考えないようにしています。
(娘の資産は贈与済みなので,本人の許可なく触ることすら考えていません)
そして,投資商品に対する考え方は,人に寄って全く異なります。
色々情報収集し,何が自分のスタイルにあっているか考え,はじめは少額から参加し,投資スタイルを少しずつ形成されると良いかと思います。
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