ドラマスタート前(2017年10月)に行なわれた主人公の法医解剖医・三澄ミコトを演じる石原さとみの合同取材の模様を前後編の2回にわたってお送りする。
どのようにミコト役が作られてきたか、ドラマ制作の裏側などについて、たっぷり語ってもらった。ちなみに石原さんの語り口調とテンションは、ほとんどミコトのまんまだったことを付け加えておきたい。
各話レビューとあわせてどうぞ。
「私」を演じてほしいと言われたのに「私」が何かわからない
──ここまで撮影を進めてきて、雰囲気はいかがでしょうか?
石原 そうですね、楽しいです。TBSさんの作品はすごく久しぶりで、連ドラは12年ぶり、主演は初めて、スタッフさんも初めての方ばかりなので、とても新鮮な気持ちです。
自分の役柄も本当に無理をせず、寝て起きてスタジオに行けば、すぐに演じられるようなキャラクターなんです。あえてそれを塚原(あゆ子)監督も求めていて、「お芝居しなくてもいい」と口癖のように共演者の方たちにも伝えています。だから、すごくナチュラルに、自然体でいられることができていますね。
最初の頃はどういう役柄かわからなくて、クランクイン前はすごく不安でしたが、塚原監督ともよく話させていただいて、クランクインしてからはスッと役に入れるようになりました。今はただただ、現場に来て「生きてる」だけです(笑)。
──野木さんの脚本を最初にお読みになったときの感想をお聞かせください。
石原 今回は「あて書き(キャストを想定して脚本を書くこと)」と言っていただいたんですね。でも、それってどうにでも捉えられるんですよ。選択次第で、ぜんぜん印象が変わってしまう。野木さんとは最初に中華料理屋さんで会食したのですが、そのとき、ちょうど『地味にスゴい! 校閲ガール・河野悦子』の撮影が終わって番宣の収録のために台本を読み返していたタイミングだったので、前のドラマの役柄をちょっと引きずった状態だったんですよ。
──悦ちゃんを引きずったままだったんですね(笑)。
石原 そうそう。…
なぜ、記事を二回に分けたんでしょう❓