安藤サクラ“ママさんヒロイン” 朝ドラ史上初!夫、両親…家族が決断を後押し
朝ドラ史上初の“ママさんヒロイン”が誕生した。昨年6月に夫で俳優の柄本佑(31)との間に誕生した、第1子となる長女はまだ0歳。安藤はママと女優の二刀流で大役に臨む。
安藤の朝ドラ出演は11年前期の「おひさま」以来2度目。これまで何度も朝ドラヒロインのオーディションを受けていたが、涙をのんでいた。しかし「まんぷく」では逆にNHKからのオファーを受けた。関係者から詳細を聞かされたのは偶然にも「わろてんか」の初回が放送された昨年10月2日。あこがれ続けたヒロインだったが、出産したばかりとあって「まさかできるわけない」と当初は断るつもりだったという。
悔しがる妻に夫の柄本は「やったら」とサラリ。父で俳優の奥田瑛二(67)は「これは挑戦じゃない冒険だ。挑戦はリタイアできるけど、冒険は途中でやめられない」、母でエッセイストの安藤和津(69)も「(親子関係は)時間じゃないよ」とエールを送った。
家族に背中を押され出演を決意した安藤は「真っすぐ正直でいつも笑っていられたら」と意気込んだ。5月から来年2月まで予定されている収録には娘を帯同する意向で「大阪でしか経験できないことをさせてあげたい」と力強く語った。長丁場の収録となるだけに「娘のことで不安もあった」と葛藤があったことを涙ながらに振り返った。
過去に乙羽信子さんが「おしん」(83~84年)の第3部で母の立場でヒロインを務めたことはあるが、子育てをしながらのママさんヒロインは記録がないという。制作統括の真鍋斎氏(50)は安藤の高い演技力が決め手となったと説明。その上で「予定として2、3週間早めに撮影を始めて1日の収録時間を短くしていければ」とママさんヒロインにも“働き方改革”を実施し、負担軽減に取り組む考えを示した。