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NHK朝ドラは「死者との対話」がお好き?

死者との対話がけっこう出てくる朝ドラ史上で、最も「伝説的」だったのが、このドラマかも(写真はロケ地です)。

久々に明るく楽しいNHK朝ドラ『芋たこなんきん』。自分も毎朝、楽しみに観ているのだが、先日、ちょっと気になる回があった。

それは、主人公・町子が病で倒れ、入院先の病室で寝ていると、死んだ父と祖父があらわれ、そこに生前の2人に会ったことがあるはずもない夫も加わって、町子の批評を始め、最後には町子を残して3人で仲良く飲みに出ていってしまうというもの。

これ、けっこう時間をさいたわりに、結局、「夢オチ」で終わったわけだが、それにしても、NHK朝ドラは、過去にもどういうわけか「死んだ人との対話」を描くことが多い。
『芋たこ』のように笑いが豊富なドラマで、夢オチなら、視聴者も「アハハ」ですむが、前作、『純情きらり』はすごかった。

宮崎あおい演じる主人公・桜子の母(竹下景子)の霊が現れると、祖父(八名信夫)が死亡。さらに、結核で入院する桜子の枕元に、そこにいるはずのない姉の夫(西島秀俊)の生霊が立ったにもかかわらず、桜子は驚きもせず、表情ひとつ変えずに追い返したところ、その姉の夫が息を吹き替えすという不思議なエピソードがあった。スピリチュアル! 
しかも、実は、井川遥演じる姉・杏子も、予知夢を見ては、近未来をズバズバ言い当てるシーンがあったりした。けっこうな超能力OR霊感一家なのだった。

他にも、ちょっと古いが、忘れられないのは、01年放送の池脇千鶴主演『ほんまもん』。主人公・すずが幽体離脱する伝説的な名(迷?)シーンがあったり、ドッペルゲンガーがあったり、死んだ人とテレパシー(?)で対話するシーンがあったりと、不思議要素がてんこもり。これは当時、ネットなどで「オカルトドラマ」として大変な話題になった作品と記憶している。

元来、女性の生き方・人生を描くドラマが多いNHK朝ドラにあって、死がかかわることは多いとはいえ、なぜこんなにも「霊」「死者」が重要な役割を担っているのかは謎だが、近年の「スピリチュアル」ブームなんかよりずっと歴史ある朝ドラ史上のスピリチュアルを振り返ってみると、面白いかもしれない。
(田幸和歌子)

※文中のみやざきあおいさんの「ざき」の漢字は、環境によっては正しく表示されないため「崎」で記載

2007年2月8日 00時00分

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