先日投稿したWXR-1900DHP2のVPNサーバ機能を使う方法の関連記事です。
家にVPN環境が整えば、次は外出先からどうやって繋ぐか?というところが問題となります。また、繋いだはいいものの、どうやって活用するの?と。
私は主にNASのファイルを閲覧する用途と、VNCでMacやWindowsを操作する用途にVPNを活用しています。
今回はiPhoneとiPad、つまりiOS端末からVPN接続を行う方法と、VPNを繋いでからどう使うか?について書いていきます。
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目次 [非表示]
1.iOS端末でのVPN設定
iOSはかなり早い段階からOSレベルでVPNに対応しています。そのため、特別なアプリ等は不要で、標準機能の中で設定ができます。
[設定]-[一般]-[VPN]
上記画面では既に設定している「家」という項目がありますが、初回設定時はなにも表示されていません。無視して「VPN構成の追加」をタップします。
各項目の設定値は以下の通り。WXR-1900DHP2のVPNサーバ機能を使う方法と合わせて見て頂けますとわかりやすいかと思います。
- タイプ:L2TP
- 説明:わかりやすい好きな名前をつけてください。日本語可。
- サーバ:接続先のアドレスを入力します。固定IPなら固定IPを、ダイナミックDNSを登録した場合はそのアドレスを入力します。
- アカウント:VPNサーバで設定したVPNアカウントを入力します。
WXR-1900DHP2では、「VPN接続ユーザーの編集」で追加したアカウントです。 - パスワード:上記アカウントに設定したパスワードを入力します。
- シークレット:VPNサーバに設定した事前共有キーを入力します。
設定は以上です。
2.実際に接続を行う
では実際に接続を行ってみましょう。4G回線から接続するため、一旦Wi-Fiをオフにした状態で試します。
設定画面からVPNのところにあるスイッチをONにします。
「VPNに接続中…」の表示へと変わり…
VPNスイッチがON状態となり、ステータスバーにVPNのアイコンが表示されれば接続成功です!
VPN構成が複数ある場合の接続方法
iPadの方は別のVPN構成も設定しているのですが、複数の構成がある場合、接続方法が若干異なります。設定画面を開いたとき、VPNのON/OFFスイッチがないんですね。
この場合、「VPN」メニューをタップするとVPNの詳細メニューが表示されます。
ここで接続したい構成をタップします(チェックがつきます)。そして右上のスイッチをON!
「接続しています…」どきどき…。
こちらもVPNスイッチがON状態となり、ステータスバーにVPNのアイコンが表示されれば接続成功です!
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3.ファイル共有に便利なアプリ
外からVPN接続をして、家の中のNASやパソコンのHDDにあるファイルを見たい!そんなとき。
私が愛用しているのはFileExplorerとGoodReaderです。
細かい使い方はまた別途記事を書けたらと思います。VPNで使用する際の注意点としては、各ファイルサーバの設定はホスト名でなくIP指定で行っておくところです。名前解決がうまくいかないことが多いので…。そのため、必然的に外から覗きにいくデバイスは固定IPにしておく方が無難です。
昔はいろいろとかゆいところに手が届かなかったものですが、最近はOpen In対応も充実しているし、外にいながらにして家のファイルを自由自在に閲覧・編集することができるようになってきています。
FileExplorer
LAN内のストレージを閲覧するためのアプリです。動画や音楽、自炊した漫画のストリーミング用途に最適です。
また、ファイルの移動やコピー、リネーム、新規ファイルのアップロードにも対応しており、直接的にファイル管理を行える優秀なアプリです。
GoodReader
こちらは有名なファイル管理アプリですね。
基本的にはローカルに様々なファイルを落としてくる趣旨のアプリなので、オフラインでもがっつりファイルを見る!というときに使用しています。
4.リモートデスクトップに便利なアプリ
続いて、外から家の端末を操作したい!そんなとき。
どんなときにその必要が出てくるかは人それぞれかと思いますが、個人的によくある用途はAdobeファイルを急ぎで編集したい!でしょうか。
最近は少ないですが、同人誌を作っていた頃はちょくちょくあったのですよ…入稿したはいいものの修正連絡が来て、締切まであと2時間!でも外出中!なんてとき笑
もっと以前はOfficeファイルの編集が急ぎ必要になったときも使っていましたが、最近はネイティブアプリががんばってくれているので随分少なくなりましたね。
こちらもまた別の機会に詳しく書けたらと思いますが、リモートデスクトップの方法としては大きく分けてVNCとMicrosoftのRDPがあります。全部VNCにするのもアリですが、私はWindowsに接続する際はRDPを使っています。
どちらの方法にせよ、iPhoneではさすがに画面が小さすぎるので、リモートデスクトップ用途はもっぱらiPadからの利用です。
VNC Viewer
名前そのまま、VNCビューワーです。ずっと昔ながらのデザインアイコンだったのが、最近変わりましたね。何か心境の変化でしょうか?
必要十分な機能が揃っています。外付けキーボードにも対応しています。
RD Client
こちらがWindows用のRDPアプリ。出てきた頃はとても使い物になりませんでしたが、随分こなれてきました。ちょっとした作業なら全然実用的です。
ご紹介したアプリはまた別途詳しく解説できたらなと思います。ほんと、便利な時代になったなあ。