自分はエンジニアなので、なんでもコンピューターやアルゴリズムで解決できないかと考える癖がある。
情報取得問題についても昔からそうで、ナイーブベイズ分類器からジャッカード係数だのSVMなどと、いろいろ試したりした。
昨年からよくブログを書くようになって気付いたのは、情報を発信すればするほどこちらにも良い情報が舞い込んでくるようになるという事。
これは本にも似たような事がよく書かれていたから、もはや疑いの余地がない。
人は似た者同士で集まる傾向がある。こんな言葉もあるぐらいだ:
You are the Average of the 5 People You Spend the Most Time With
これはインターネットにおいても言える。 自分のTwitterのフォロワーには同業種の方がやはり多い。 情報発信することで自分と似た人が集まってくる。 それが思わぬ情報をもたらしてくれる事がある。
自分のブログでちょっと間違った開発テクニックを書いた時、読者の方が「こっちの方が正しいよ」と指摘してくださった。そのお陰でコストを節約できた事がある。他にも、知らなかった事が知れたり、面白い視点のコメントを見かけてなるほどと思うことがしばしばある。 Instagramでカフェのレビューを沢山投稿していたら、「このお店好きそう」とメッセージで紹介してもらったこともある。 それはその人にとって、とっておきの情報だろうと思う。
これは言うなれば人力による情報推薦エンジンではないだろうか。 発信した情報に応じて、より良い情報を(もしかしたら)返してくれる。 間違いを訂正してくれたり、とっておきの情報をくれたり、新しい視点を与えてくれたりもする。
見方を変えると、情報発信とはインターネットという巨大なニューラルネットワークに接続して、「こんな情報が欲しい」と教師データを与える事とも捉えられる。
もちろん既存の検索エンジンや記事推薦サービスと全く置き換えられる訳ではない。 でも、それらが提供し得ないような質や種類の情報を得る事ができる。
だから特定の分野で真に情報通になりたければ、その分野について有益な情報を沢山発信すればいい。 それが自分専用の最強の推薦エンジンを作り上げる。 大枚叩いてGeForce GTX Titan Xを買わなくても出来る。