寒い冬に布団の中で重宝するのが湯たんぽ。お湯を入れるだけで手軽に使えて、しかもエコ。寒い冬のお友達ですね。お湯をそそいですぐは熱くても、徐々に快適な温度に変化、気持ちよく眠りにつき、朝目覚めたらひんやりとしてしまっている湯たんぽ。まるではかない人生のようです…。そんな哀愁漂う湯たんぽにハマる人が続出中だそうですね♪ かく言う私も湯たんぽ愛好家の一人。今回はタイプ別に湯たんぽのメリット・デメリットを一気にご紹介いたしましょう。
日本では昔から暖をとるアイテムとして湯たんぽが重宝されてきました
…とその前に、湯たんぽの特徴を整理しておきます。
1:電気やガスを使わないのでエコ
お湯を沸かすときには電気やガスが必要ですが、布団の中で使うときには電気やガスは必要ありません。もちろん電磁波による悪影響やガス中毒なんて心配は皆無です。
2:体にやさしい自然なぬくもり
暖房器具は常に設定した温度を保ち続けますが、時間の経過とともに暑く感じることがあります。しかし、湯たんぽは、最初は熱く、眠りが深まるにつれて徐々に温度が下がっていきます。体にやさしい自然なぬくもりに包まれながら眠ることができます。
3:安価で長持ち
価格的にも入手しやすいものが多く、しかも構造が非常にシンプル。壊れにくいため、末永く使い続けることができます。
1:お湯によるやけど
本体の注入口からお湯をそそぐ湯たんぽでは、お湯がこぼれたりしてやけどをする可能性があります。また体に直接当てると、低温やけどの可能性もあります。心配なら、湯たんぽを布団の中に入れて布団を温めたら、湯たんぽを取り出して眠るといった使い方をすれば安全です。
2:重量がある
湯たんぽの内容量は小さなものでも500ml、一般的な湯たんぽなら1,500~2,000ml程度が中心。そのため満タンにするとかなり重くなります。ベッドの場合は、床に落とさないよう注意が必要です。
3:朝になったら冷たくなる
お湯の温度は時間の経過とともに徐々に下がっていくので、これだけは仕方ありません。もちろん、湯たんぽの素材によって違いはありますが、朝でもじわりと温かい湯たんぽもありますよ。
「THE湯たんぽ」ともいえる、昔ながらの伝統的な湯たんぽがこちら。今でも人気があります。金属は熱伝導率(温度の高い部分から低い部分への熱の移動の起こりやすさ)が高いので、お湯を入れればすぐに温かく(熱湯の場合は熱く)なります。熱湯を入れた場合はやけどしないように、厚手のバスタオルなどにしっかりと包んで使うようにしましょう。デメリットとしては、素材によってはさびが出たり、勢いよく踏みつけると形が変わったりしてしまうこともあります。素材にはトタンやブリキといった金属を使うことが多いのですが、より熱伝導率が高い銅を使った湯たんぽもあります。明らかな高級感がありますが(お値段も結構高くなります)、個人的には金属素材の違いによる使い勝手はそれほど変わりません。
なお、金属製の湯たんぽは、直(じか)火やIHクッキングヒーターに対応した商品もありますが(筆者が購入した「マルカ 湯たんぽA(エース)2.5L 袋付き」は直火やIHクッキングヒーターもOK)、すべての金属製湯たんぽが対応するとはかぎりません。加熱方法をあやまると本体が熱くなりすぎてやけどの危険性が高まりますし、本体の劣化が早まる可能性もあるので、取扱説明書をよくご確認ください。また、金属製湯たんぽの電子レンジでの加熱は絶対にNG! ご注意ください。
昔ながらの安心デザイン。筆者はちょっと安っぽい感じを受けたのですが、このレトロな雰囲気を評価される方も多いようです
お湯を入れると本体はすぐに熱くなるので、付属の袋(やわらかなフリース素材です)やバスタオルなどに包んで使います
個人的おすすめ度(マルカ 湯たんぽA(エース)2.5L 袋付き)
★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)
湯たんぽ初心者からベテランの方まで幅広く使える定番湯たんぽ。個人的には見た目がちょっと安っぽい(銅製は除く)のと、熱湯を入れるとすぐに熱くなってタオルで包むのもひと苦労することで、3ポイントのマイナスとしました。
デザインは金属製と同じくレトロ調が中心になりますが、こちらは本体が陶器でできています。保温性が高いので、じわっとした温かさが長時間持続します。実際に使ってみると朝になってもぬくもりを感じられました。また、中のお湯が陶器を通じて少しずつ発散されるので、体が乾燥しにくいという特長もあります。見た目の高級感もあり、メリットの多い陶器製湯たんぽですが、陶器であるため強い衝撃で壊れてしまう可能性があります。本体も結構な重量があるので、寝ている間にベッドから床に落下させないなど注意が必要です。まあ、よほど高い位置から硬い床に落とさないかぎり簡単には壊れないと思いますが。
筆者が購入したのは美濃焼(みのやき)の湯たんぽ、「陶器湯たんぽ 冷えとり 創業1600年加藤さん 美濃焼」。重さは約2kgと重量級です(金属製湯たんぽは600gほどです)
ふたも陶器製です
厚みのある陶器製とはいえ、やはり熱湯を入れると熱くなるので、バスタオルなどに包んで使用します。ちなみに本品は熱湯を入れると布団の中なら24時間ほど保温します
個人的おすすめ度(陶器湯たんぽ 冷えとり 創業1600年加藤さん 美濃焼)
★★★★★★★★★☆(10点中9点)
陶器ならではの熱すぎないじわっとくるぬくもりが長時間続く、非常に快適な湯たんぽです。重量があることとお値段がややお高いことを理由に、1ポイントだけマイナスにしました。
耐熱性のあるプラスチック製の湯たんぽです。実は筆者が長年愛用しているのがこのタイプです。中でも上部にカバーがあるものは熱湯が入っている本体に足が直接触れることがなく、かつ温かい空気を発散させるというすばらしいアイデアだといつも感心しています。そのため、陶器製同様のじわりとしたぬくもりが味わえます。ただし、陶器製の湯たんぽと比べると保温性がやや落ちるように思いますが、コストパフォーマンスはこちらに分があります。
長年愛用していることもあってかなり汚れていますが、筆者お気に入りの湯たんぽです
このカバーのおかげで、熱湯を入れても熱くなった本体に体が直に触れにくい構造になっています
注入口が真ん中にあるため、お湯をそそぎにくいのがマイナス
個人的おすすめ度(Lady's & Baby)
★★★★★★★★☆☆(10点中8点)
プラスチック製湯たんぽにはさまざまな形状のものがありますが、筆者が愛用しているのはタンゲ化学工業の「レディース&ベビー(Lady's & Baby) 湯たんぽ」という本体上部にカバーが付いたものです。お値段も手頃で機能性も高く満足しております。陶器製と比べると保温性がやや劣ると感じたことと、注入口が真ん中にあってお湯をそそぎにくいということもあって2ポイントのマイナスとしました。
筆者には子供の頃に、熱が出たときいつも頭を冷やしていた「氷まくら」のイメージが強いゴム製の湯たんぽ。数百円から購入できるお手頃価格の商品がたくさんそろっているのが最大の特徴です。形が変わるゴム製なので、使い勝手も悪くありません。デメリットとしては、特に使い始めはゴムのにおいがすることがあります。また、ゴム製湯たんぽには(少なくとも筆者が使ったことがあるものは)沸騰した熱湯を入れられません。70~80度程度のお湯を入れることになるので、温かさ(熱さ)が物足りない、長時間使えないと感じるかもしれません。また、ゴムという素材のイメージからか、どうも筆者は、「破裂しないかしら…」、という心配がつきまといますが…。
筆者が購入したものは中国から直接送られてきました
キャップ部分はしっかりとした作りになっています
湯たんぽを手に持った状態でお湯を入れないとならないのもマイナスポイントです
個人的おすすめ度(HKUN ゴム製湯たんぽ)
★★★★★★☆☆☆☆(10点中6点)
価格が安く、寒暑の両方で使えるなどのメリットも多いゴム製の湯たんぽですが、熱湯が入れられないため温かささに物足りなさを感じること、また耐久性にやや不安が残ることなどもあり、4ポイントマイナスとしました。
金属製やプラスチック製がおなじみだった湯たんぽですが、近年は新たな素材でできた湯たんぽもあります。今回ご紹介するのは、ウエットスーツ素材でできた湯たんぽ、ヘルメット潜水株式会社の「クロッツ やわらか湯たんぽ」です。やわらかで肌触りが非常によく、これまでの湯たんぽとはまったく異なります。ウエットスーツ素材は極端に熱いものや冷たいものでも、ほどよい体感温度にして長時間保つという効果があるため、湯たんぽにはうってつけの素材。そのため、お湯を入れてそのまま使っても低温やけどしにくい(低温やけどしないということではありませんので念のため)という特長があります。これは画期的ですね~♪ ただし、熱々の湯たんぽがお好みの方にはちょっと熱さが物足りないかもしれません。
筆者が購入したのは最もシンプルな「たまご型」。加工しやすい素材なので肩用や足用などさまざまな形状のものがあります
やわらか素材なので触り心地もグッドです
専用のネジ付きロートが付いています
個人的おすすめ度(クロッツ やわらか湯たんぽ たまご型タイプ)
★★★★★★★★☆☆(10点中8点)
非常に軽いやわらか素材で、直接肌に触れても低温やけどしにくいと、使い勝手は抜群です。ただし、熱湯を入れても熱々にならないことに、「湯たんぽらしくな~い」と感じる方もいらっしゃると思います。また、金属やプラスチックなどと比べるとやや耐久性が劣るように思ったので、2ポイントマイナスにしました。
お湯を使わずにレンジで保温材を温めて使うタイプの湯たんぽです。筆者が購入したのは「レンジで湯たんぽ eco(エコ)リラポット」。本体に熱湯をそそぐ必要がないので、やけどの心配がありません。各社からさまざまな商品が販売されています。肩やアイマスクとして使えるものもあり、商品のバリエーションが豊富です。筆者が購入した「レンジで湯たんぽ eco(エコ)リラポット」はレンジで6分加熱すれば約10時間温かさが持続するとのこと。もちろんレンジの出力や使用環境によってこの時間は変わりますが、少なくとも数分の加熱で朝までは問題なく使えます。デメリットとしては、レンジで加熱しすぎると本体の中味が飛び出して破損する可能性があること、また内部の保温材は、長期間使っているうちに徐々に性能が落ちてくることがあります。以前よりも温かくないなあ~、と思ったときは交換時期です。
本体とカバーがセットになっていました
これまでご紹介してきた湯たんぽより厚みがない(26mm)ので、布団の中でじゃまにならないのもいいですね
レンジでチンするときは、付属の専用の袋に入れます
個人的おすすめ度(レンジで湯たんぽ eco(エコ)リラポット)
★★★★★★★★☆☆(10点中8点)
お湯を使うことなく手軽に使えるのがメリットです。温かくなれば、使い勝手は通常の湯たんぽとあまり変わりません。レンジで加熱しすぎると破損のリスクがあること、保温材は徐々に性能が落ちてくることもあってマイナス2ポイント。
電気で本体内のヒーターを加熱し、本体内の保温材に熱を蓄えるタイプの湯たんぽです。筆者が購入したのは「充電式湯たんぽ ECO-TANPO(エコたんぽ)」という商品。取扱説明書によれば約15分の充電時間で、布団内では6時間、室内で使用する場合は3時間使えるとのことです。保温時間がほかの湯たんぽよりも短い点が気になりますが、お湯を使わず加熱が簡単にできるのはいいですね。
本体、専用カバー、充電器がセットされています
充電はこのような状態で行います
カバーをセットするとこんな感じ
個人的おすすめ度(ECO-TANPO)
★★★★★★★☆☆☆(10点中7点)
充電式なのでお湯を沸かす必要がなく手軽に加熱できます。使い勝手は悪くありませんが、湯たんぽとして使うにはやや保温時間が短いように思います。手軽に充電できるので、湯たんぽではなく、主にカイロとして使うのもありそうです。
以上7種類の湯たんぽをご紹介してきましたが、筆者のベスト3は下記の通りです。
1位 陶器製湯たんぽ
ずっしりとした重量感と見た目の高級感があるところに大きな満足感が得られる。保温性が高いので長時間温かく、また身体に当てた時に金属製ほどお湯の熱さをストレートに感じないこともポイント。
2位 プラスチック製湯たんぽ
適度な温かさを使いやすさがポイント。熱湯を入れても金属製ほど熱くならないので、個人的にはカバー無しで布団の中で転がしながら使ってます。価格も手ごろで頑丈なところもポイント。
3位 レンジ湯たんぽ
お湯を沸かして、本体に注ぐという作業から解放されることが最大のポイント。レンジで加熱するだけで使えるのは本当にらくちん。温かさもその他の湯たんぽと比べても遜色なし。
ひと口に湯たんぽといってもさまざまなタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分の好みに合った湯たんぽを選んで、寒い冬を快適に乗り切ってください♪
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。
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