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中国に「道泥棒」現る、800m分の道路はぎ取り売却
2018年2月2日 23:10 発信地:上海/中国
【2月2日 AFP】中国東部で、「路上強盗」という言葉に新たな意味を与える斬新な泥棒が登場した。地元メディアの報道によると、何と道路そのものが一晩で、800メートル分強奪されたという。
国営通信社の中国新聞社(China News Service)が1日夜に報じたところによれば、江蘇省(Jiangsu)の村の住民らが先月24日、不思議なことに道の一部が消失したと警察に通報した。中には、予告なく道路の改修工事が行われていると勘違いした人もいたという。
しかし警察は程なく、朱(Zhu)という姓のみ公表されている男が、道路をはがすためのショベルカーと、コンクリート片を石材工場に運んで売るためのトラックを借りていたことを突き止めた。
朱容疑者は金もうけの方法を考えていたところ、コンクリートをはがして売れば良い「ビジネスの機会」になると思い付いた。付近に新たな道路ができたばかりなので、掘り起こそうと考えた道路が使用されることはないと考えたという。
朱容疑者がはがした500トン分のコンクリート片は、石材工場から5000元(約8万7000円)で買い取られたとされる。
今回の事件は中国のソーシャルメディアを大いににぎわせ、中国版ツイッター(Twitter)の「ウェイボー(微博、Weibo)」には、「貧困が彼を極めて斬新にした」「最も相応の罰は、道を直させることだろう」といったコメントが飛び交った。(c)AFP