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「何やってるの、ツトム」
翌日に出た朝刊を見た後にジト目を向けてくるエイミーに、努は視線を合わせないように目を泳がせる。写真付きで取り上げられている記事には努がロレーナやダリルを撫でる様がしっかり撮られていて、迷宮マニアやファンの間で話題になっていた。
ロレーナは以前と違って大分名を上げているので有名人といっても差し支えず、ダリルもゼノのプロデュースでファンクラブが出来るまでになっている。特にダリルのファンが割と大きく騒いでいたようだが、マイナスな方向ではないので問題にはなっていなかった。
「ねぇ、もしかして私が教えた撫で方やったの? 絶対そうでしょ。見て? このダリルのとろっとろな顔!」
「やめてやれ」
あまり人前で見せてはいけないような顔をしているダリルの写真をばさばさと振っているエイミー。その隣で真っ赤な顔を俯かせているダリルを見て、努はその新聞を取り上げた。
「正直そこまで効果があるとは思ってなかったんだよ。知らぬ間に何てものを教えてくれたんだ」
「何でツトムが怒ってるのっ。怒ってるのはわたし! この節操のない手にね!」
「うるさい。こっちは手つきが犯罪者なんて書かれてるんだよ。諸悪の根源は黙っていてくれ」
「なんだとー!? そもそもこの手がいけないんだよこの手が!」
エイミーが威嚇するようにふしゃーと声を上げながら手を掴んできたので、面倒くさそうに払おうとした。すると食器類を準備していたコリナがじろりと二人を見つめる。
「二人とも、そろそろ朝食の時間ですよ。もしも料理が落ちたら大変ですから、大人しくしていて下さい」
「すみません」
「まったくツトムは……」
いつもはつい奥手になってしまうコリナも、食事のことになるとハッキリ物言いするようになる。そんな彼女に努は軽く謝り、エイミーは仕方ないといった顔でぶつぶつと呟いてコリナの手伝いを始める。
「犯罪者ってのは同感だな。ババァもこのテクニックで堕としたのか?」
「お前にだけは言われたくないけどな」
賞金首として張り出しても違和感のないアーミラとごちゃごちゃ言い合っていると、それを仲裁するように低い声が響く。
「……あまり変なことで目立たぬようにな」
腕を組んで席に座っていたガルムが、その記事を見て少し呆れたような声で注意した。ただここ最近会話といった会話がなかったので、努は声をかけられたことに内心驚いた。
「わかってるよ」
「そうか」
「…………」
元々ガルムは口数が少なく、努も珍しく気を遣いすぎて逆に声をかけられない。すぐに止まってしまった会話を持ち直したのは、垂れた犬耳を嬉しそうに揺らしているダリルだった。
「ツトムさん! ガルムさん! 来週の休み空いてますか? この前の約束で、外食しに行くって話があったじゃないですか。来週行きましょう! お肉が美味しい良い店を見つけたんです!」
二人が会話を交わしたここぞとばかりにダリルが提案すると、ガルムは軽く頷いた。努は考える素振りを見せるかのように頭を掻いた後、同じく頷いた。
「やった! それじゃあ来週は二人共空けといて下さいね! 絶対ですよ!?」
「わかったから喚くな。騒々しい」
「わかったよ。ありがとう」
何を必死になっているのかといった顔をしているガルムに対して、努は心の底から助かったといった表情でそう返した。そんな努を見てダリルは少し誇らしげな笑顔を見せて胸を張る。すると努は気恥ずかしさを誤魔化すように両手を向けた。
「お礼にまた撫でてあげようか? ん?」
「や、止めてください。こんな顔してるなんて自分じゃわからなかったんですから、びっくりしましたよ。ちょっと、少しずつ近づいてこないで下さい!」
わきわきと手を動かしている努からダリルは警戒するように離れる。そんな努を見てディニエルは若干羨ましそうな顔をした後、朝食を受け取ることに見せかけて正面からダリルに近づいた。そして努を警戒している隙を付いて手を伸ばす。
「よしよし」
「……?」
背伸びしているディニエルに撫でられているダリルは、何やってるんだこの人という目で彼女を見下ろした。半目のダリルにディニエルはたじろいで手を放す。彼女もエイミーから多少撫でられ方は教えてもらっているので、本気を出せば自分もいけると思っていた。
「何で、あの新聞みたいな顔しないの?」
「ディニエルさんが下手くそだからです」
割とエイミーとは長い付き合いで、他の獣人にも撫でられ方を褒められたことがあるので自信はあった。しかしそうすげなく返されたディニエルの無表情がピクリと動く。
「私がツトムよりも下手くそ? 私はツトムより絶対獣人を撫でてきた経験がある。それにツトムに撫で方を教えたエイミーだって、私の腕を保証してる。少なくとも技術は私の方が絶対に上。恥ずかしいからって強がるのはよしてほしい」
「……だってディニエルさんの撫で方は自分勝手ですから。ツトムさんとは比べるまでもないです」
そうハッキリと言われて少し固まって動かなくなったディニエルは、その後努に剣呑な視線を向けた。
「……手つき犯罪者め」
「おい、完全に自爆しての八つ当たりだろ。素直に反省しとけ」
「変態、神のダンジョンで百回死ねばいいのに」
「まぁ自分勝手な下手くそは百回死んでも直らないだろうけどねー」
「…………」
その言葉を聞いたディニエルは怒髪天といった勢いだったが、ダリルの心底呆れたような顔を見て恥の上塗りだと思ったのか怒りを引っ込めた。そしてふらふらとした足取りで会談へと向かっていく。
「朝食は?」
「いい」
元気が喪失したようなか細い声を最後に、ディニエルは二階へと上がっていってしまった。そんな彼女をキッチンから見ていたエイミーは、あちゃーといった顔をしている。
「あれは完全に拗ねモードだね。後でわたしが話してくるよ」
「よくわからないけど、お願いね」
「……まぁ、わたしが蒔いた種ではあるしね。問題を咲かせたのはツトムだけど!」
獣人の撫で方を極めて気でいたディニエルについては、エイミーも若干の責任は感じていた。ただ努が挑発してプチンとしていたのも事実なので、何とも言えなかった。
「じゃあその拗ねモードってやつが終わったら、朝食は僕が持っていくよ」
「お願い。はぁーあ、あのディニちゃんは多分立ち直るのに時間かかるよ」
「ご、ごめんなさい。僕のせいで」
やれやれと肩をすくめているエイミーを見て、ダリルは申し訳なさそうな顔で頭を下げた。エイミーはクランに入った当初はダリルに対してあまり良い気持ちはもっていなかったが、今となってはガルムの弟子でなく個人として認めている。
「いーよ。いつかはあぁなるだろうと思ってたし、よくディニちゃんにあそこまで言ってくれた。ご褒美にツトムからなでなでしてもらいな!」
「え、えぇっと……」
エイミーに笑顔でそう返されたダリルは何か考え込むように黙り込む。
別にダリルも率先して努に撫でられたいとは思っていない。自分から言い出すようなことはしない。だが何かの対価として得られるご褒美だというのなら、受けるのもやぶさかではなかった。
「そういうこと、みたいですけど……」
なので若干の期待を込めてダリルは努に目を向けた。ただ彼はそんなダリルを見て何だか嫌そうな顔をしていた。
「そういうのは、ちょっと」
「えぇ!? 何でですか!? さっきまで凄い楽しそうに手を動かしてましたよね!?」
「いや、求められてやるのは何かちょっと違う気がするからさ。僕はパスで」
「そ、そんなぁ」
今まで散々撫でる素振りを見せておいて結局撫でない努に、ダリルは焦れたような声を上げた。そしてそんな努の行動を、エイミーは興味深そうな目で観察していた。
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