Microsoftは、「Windows 10 Fall Creators Update」のビルド「Build 16299.214」を公開し、さらなる不具合の修正に対応している。
今回公開されたのは、1月中で3回目となる「Windows 10 Version 1709」の累積アップデートだ。「Meltdown」「Spectre」攻撃への対策を施した米国時間1月3日のWindowsアップデートをインストールすると、AMD製の旧型プロセッサを搭載するシステムが起動できなくなる問題の修正も含まれている。1月3日のアップデートは、その翌週に実施される通常の月例パッチに先立って公開された。
Microsoftは1月18日に、AMD製プロセッサベースのシステムが起動しなくなる問題を解決する「Build 16299.194」を公開している。「Microsoft Update Catalog」から手動ですでにこのビルドを入手済みのユーザーの場合、新しい「KB4058258」アップデートは他の修正をインストールするだけとなる。このアップデートは、「Windows Update」から自動でダウンロード、インストールされる。
今回のアップデートに新機能はなく、不具合の修正や質の改善、互換性の問題の修正のみとなっている。
大きな変更点としては、広い色域に対応するディスプレイにPCを接続すると色が正しく表示されない互換性問題の修正がある。「旧型のAMD製ディスプレイアダプタに2台目のモニタを接続すると、スリープ状態から起動した後に点滅する状況」も修正している。
動画再生中のクローズドキャプションや字幕のフォーマットに影響する互換性の問題にも対応している。
他の変更点としては、「無効状態用の『Microsoft Edge Allow Extension Group Policy』が機能しない問題」への対処や、32ビットx86バージョンのFall Creators Update向けの新しい保護機能がある。
今回のアップデートには、既知の問題が3つある。そのうちの1つは、変則的なバグにより、Windows Updateの履歴が2017年12月12日の「KB4054517」のインストールに失敗したと誤って報告する問題だ。「更新の確認」を選択すれば、ほかに利用可能なアップデートがないことを確認できる。Microsoftは現在、この問題の修正に取り組んでいる。
MeltdownとSpectreに対応した結果、Microsoftがサードパーティー製ウイルス対策ソフトに求めてきた互換性要件によって生じる問題も残っている。
今回のアップデートをインストール後に、「Edge」でサードパーティーのアカウント認証情報を使用していると、一部ウェブサイトへのログインに問題が生じることがあるかもしれない。Microsoftは、修正に取り組んでいると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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