韓国にはなぜ「金」姓が多いのか―中国メディア

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2014年09月13日



中国メディア・中国日報網は12日、韓国に「金」姓が多い理由について考察した英紙エコノミストの評論記事を掲載した。

ソウルの中心にある南山の頂から石を投げると、金あるいは李を姓とする人に当たると言われるほど、韓国では金姓が多い。全人口の5人に1人金姓で、李姓と朴姓を合わせると人口のほぼ半数を占める。

韓国の氏姓は中国を起源とし、宮廷官僚や貴族が7世紀に引用し始めたものだ。朝鮮王朝が滅びる直前の20世紀初頭まで、苗字は貴族の特権だった。しかし、時代が下るにしたがって貴族のほかに有力な商人も、金銭で貴族の系譜を買い取ることで苗字を持つようになっていった。18世紀末には、系譜の偽造が盛んに行われたという。

地方の豪族が姓を名乗るさい、古代朝鮮の王族が使用していた金と李を好んで選んだ。同一姓内での血統の区別をするために、慶州金氏、金海金氏など先祖の出身地を冠した氏族が誕生したが、実際血縁関係を証明することは不可能だったため、末期の朝鮮王朝は同一姓の結婚を禁止した。

19世紀末に階級制度が撤廃され、1909年に全員が姓を名乗ることが義務付けられた。そのさい、多くが金や李という高貴な姓を名乗ったのだ。

現在は金姓や李姓と高貴な身分は直接結びつかなくなっている。それでも、このような姓を名乗る人が今も増えているのだ。韓国政府のデータによると、外国人が韓国に帰化するさいにも金、李、朴、崔の姓がよく選ばれるのだという。

(編集翻訳 城山俊樹)

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