Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

仮想通貨の購入、顧客支出を押し上げ-マスターカードCFO

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  • 価格下落でこうしたトレンドは鈍化し始めている
  • カードによる仮想通貨購入認めるか銀行の対応分かれる

決済ネットワークの米マスターカードは仮想通貨を売買していないが、それでも恩恵は受けている。

  マスターカードが処理した越境取引は今年これまでに22%増加。この数値は顧客による海外での支出を示すもので、増加はカードを使った仮想通貨購入も一因だと、マルティナ・フントメジャン最高財務責任者(CFO)が1日、アナリストとの電話会議で述べた。欧州での旅行消費が伸びたことも増加に寄与したという。

  同CFOは電話インタビューで、「こうしたことが大々的に続くとはわれわれは考えていない」と述べ、「一部では価格が下落しており、こうしたトレンドの減速は、つい先週見られたばかりだ」と指摘した。

  仮想通貨購入を制限する措置を導入するカード会社が増えていることも、こうした越境取引のトレンド鈍化につながるだろうと同CFOは述べた。顧客がカードを使って仮想通貨を購入するのを認めるかどうかについて、銀行の対応は分かれている。ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズキャピタル・ワン・ファイナンシャルは認めていないが、JPモルガン・チェースは認めている。シティグループとバンク・オブ・アメリカは、この問題を巡り方針の見直しを行っているところだ。

原題:Crypto Buying Boosts Mastercard Customer Spending, CFO Says (1)(抜粋)

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