節約!といえば一番に目をつけたくなる食費。
雑誌やネットの節約記事を見ていると、『4人家族で食費が月3万円』みたいなの、よく見かけますよね。
昼食は会社や保育園、学校で食べるとして抜いて計算しても、
1日2食×30日=60食。
それに土日の昼食をひと月8回分足したら68食。
3万÷68食=約440円/食
これって成り立つんでしょうか!?
1人440円ではありませんよ?
1食あたり、4人で440円!
今回は、この『4人家族で食費が月3万円』の疑問について見ていこうと思います。
食費に悩む奥様はもちろん、うちの奥さん食費に5万もかかるって、やりくり下手なんじゃない?と思っている旦那様にも読んでいただければと思います。
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食費にどこまで含まれているのかを考慮する
そもそも一番のポイントになるのが、食費の項目に、どこまでの品目を含めて計算するか、という点です。
以前私は、食費と娯楽費を合わせて1週間7500円の予算でやってみようとしたものの、なぜか食費が想像以上に膨らんでしまう、という記事を書きました。
実はこの時、初めてまともに食費の予算組みに挑戦したのですが、お米や調味料など、常に切らせない食材も多く、それらのどこまでを食費に含めるのかによって、かなり食費の計算が変わってくることに気付きました。
お米・調味料は別計算してる?
「うちは食費3万円ですっ」とドヤ!してる人がいても、その人がお米や調味料を別計算していたとしたら、プラス3~5千円ぐらいはかかる計算になりますよね。
これらまで含めた上での月の食費3万円となると、けっこう節約を強いられた食事になる可能性が高いです。
実家でご飯を食べたり、野菜もらったりしてない?
『家族4人で食費3万円』話にありがちなのが、実家が近所にあって、時々ご飯を実家で食べたり、食材をもらう機会が多いというオチです。
そりゃ、実家で月に何度かご飯を食べさせてもらったり、お米やら野菜やら、差し入れしてもらったら、食費が浮くのは当たり前です。
自分では買わないような美味しいものを時々ごちそうしてもらえれば、普段は質素な節約ご飯でも、そこまでみじめな気持ちにならないでしょう。
他には家庭菜園で、食費を少しでも浮かしている、なんて人もネットで時々見かけました。
お酒は食費に含めない
お酒やビールを食費に含めて計算している人は、これらは別計算にした方がいいです。
嗜好品を別計算すると、それらのせいで食費が高くついてしまっている、という点に気付けて、家計の改善がしやすくなります。
「うちは食費が3万円!」と得意気な人は、まず酒代は別計算でしょう。
ごちゃ混ぜ計算してて、「うちは食費が高いかも…」と悩んでいる人は、そもそも比べる基準が間違っている可能性があります。
外食も食費に含めない
外食費も、食費とは分けて計算する必要があります。
◆食費=生きていくために必要な食料代
◆外食費=娯楽のためのお金
と、同じ食事にかかるお金でも、性質は全然違います。
「うちは食費が3万円!」な人は、もちろん外食代は別計算していることでしょう。
基準があいまいな「食費月3万円」記事が多い
ここまで挙げただけでも、家計における食費の計算の仕方にばらつきがあるのが分かります。
子供の年齢や、近所に激安スーパーがあるかどうかなどの条件によっても、食費はぐっと変わってきます。
そのため、基準があいまいな『4人家族で食費が月3万円』記事は、あまり気にしないでいい、というのが正解でしょう。
実際に4人家族で食費3万円は実現可能か?
さて、これまでのお話しで、お米や調味料は別計算してもいいだろう、と述べましたが、その上でも、1食440円で家族4人が食っていくことなんて、可能なのでしょうか?
子供の年齢や大食い度にかなり左右される
一番はここです。
4人家族でも、子供が成長期でめちゃくちゃご飯を食べたり、パパが大食いだったりすると、食費は一気に跳ね上がります。
成長期のお子さんがいる家庭だと、お米を月に15~20kg消費する家庭もあるとか。
そういう家庭では、おかず代も比例して高くなるでしょう。
逆に子供いがまだ小さかったり、小食な家庭であれば、お米は月5kgも食べなかったり、おかず代も安くすみます。
結論として、ちょっと貧相な食卓なら実現可能
実際我が家の食費ですが、安いとまれに、3万円切る時があります。
と言っても、赤ちゃんのミルク代が別途5千~7千円ほどかかっていたり、お米は最近ふるさと納税を利用していて食費に含めなかったり、夫が夕食不要の日が多かったり、実家から食材をもらった、などの要素が重なった時です。
それでも2万9千円台と、ギリギリ3万円いかなかった、という状態です。
ちょっと果物を買ったり、牛肉やお刺身など、値の張る物に手を出すと、3万円なんて軽く超えてしまうのが現実です。
◆節約食材の代表格である鶏胸肉やひき肉などの多用
◆かさ増し料理の研究
◆買い物の回数を減らし、無駄買いを減らす
など、しっかり意識していけば、可能と言えば可能、と言ったところでしょうか。
やりくり上手で、安い食材でも豪華に調理できる人ならそれなりの食卓になりますが、料理下手さんの手にかかれば、貧相な食卓になってしまう可能性が大きいのが、食費3万円の世界でしょう。
朝と夜で予算のバランスを分ける
1食あたり440円の食費、とは言え、朝食と夕食では豪華さが変わってきます。
2食で880円と考えて、朝食200円、夕食680円ぐらいの配分で予算を使っていけば、それなりの食事を作ることができます。
やっぱり夕食は、それなりに華が大事ですもんね!
消費税も考慮しよう
食費を計算する時、税込で計算する人も多いと思います。
もし税込3万円計算となると、実質27777円しか使えないことに。
それではますます予算におさめるのが厳しくなりますので、消費税8%も考慮して、多少オーバーするのは当たり前、と思っていいでしょう。
まとめ
4人家族で食費を3万円に抑えることができるかどうか?という主婦にとっての永遠のテーマは、
◆どの品目までを食費に含めるのか
◆子供の年齢や、家族の大食い度によって左右される
という点が、大きなポイントになってきます。
お米代や調味料代も含めて4人家族で食費3万円というのは、けっこうギリギリな最低ラインだと思った方がよさそうです。
その予算では、食材や量も限られてきますので、栄養面でも心配です。
美味しい食事は心にも栄養を与えるものなので、食費の節約はほどほどに、が個人的にはいいと思っています。
もし男性や、家計の管理に不慣れな方で、『4人家族で食費3万円♪』なんて雑誌のキャッチコピーを鵜呑みにし、全然オーバーしてしまう、と困っている方がいたとしたら、それは仕方のないことです。
自信をなくしたり、うちの嫁はやりくり下手、と責めたりしないで下さいね!