先日、既存の家電で手軽にIoT環境を導入できる「Nature Remo」を紹介しましたが、今回はNature RemoをIFTTTと連動させ、Google Homeで既存家電を音声操作する方法について解説します。
Nature RemoとIFTTTを連動させることで、Google Homeに「ただいま」と声を掛けるだけでリビングの照明とテレビを自動でオンにする、といったことなどが出来るようになります。
他にも「ねぇ、Google。シアターモード」と声を掛けるだけでシーリングライトが間接照明モードになり、ホームシアタースピーカーの音響がシネマモードになったりと、IoTらしさを感じ取ることが出来ます。
Nature Remoと連動するIFTTTとは?
Nature Remoと連動するサービス”IFTTT”は、ウェブサービスやアプリをトリガー(条件)とアクション(実行内容)に割り当て、互いに結ぶサービスです。
今回のGoogle HomeとNature Remoを利用する例でいえば、IFTTTのトリガー(条件)にGoogle Homeに声を掛けるフレーズ、アクション(実行内容)にNature Remoのボタンを割り当てることになります。
例えばGoogle Homeに「おやすみ」と声を掛けた場合、Google HomeからIFTTTに”おやすみ”といったフレーズが転送され、IFTTTが”おやすみ”と一致するアプレット※を実行し、IFTTTからNature Remoに実行内容が転送され、Nature RemoがIFTTTのアクションに設定した赤外線信号が家電に送信されます。
※ アプレット:IFTTTで作成した、トリガーとアクションの内容が保存されたプログラムデータ。
IFTTTに関する詳しい解説については、過去シリーズ企画として解説しているので、興味があるのであればそちらをチェックしてください。
Nature RemoとIFTTTの連動方法
まず前提としてNature Remoに家電の操作ボタンの追加していること、Google HomeとNature Remoの連動は済ませている必要があります。
もし連動を済ませていないのであれば、公式サイトの解説を参考にして、Google HomeとNature Remoの連動を済ませてください。
Nature RemoとIFTTTの連動は、アプリ版IFTTTかウェブ版IFTTTからすることができます。今回はアプリ版のIFTTTを使って解説をしますが、基本的な操作はウェブ版も変わらないので、お好きな方で進めて下さい。
IFTTTを開いてログインし、サーチ画面で検索ボックスに”Nature Remo”と入力して、候補に表示されるNature Remoをタップ。
※ IFTTTは無料会員登録が必要です。もし登録していない場合は、画面の指示に従って会員登録を済ませてください。(登録の参考手順)
Connectをタップして、Nature Remoのセットアップで使用したメールアドレスを入力しログインメールを送るをタップ。
ログインメール内のリンクをタップするか、リンクのURLをコピー&ペーストしてページを開き、IFTTTのリクエストを許可する。
※ ログインメールを送る操作した時の同じブラウザで操作をしてください。
Nature RemoとIFTTTの連動はこれで完了です。次は実際にIFTTTでアプレットを作成して、実際に家電を操作するまでの手順を解説します。
Nature RemoとIFTTTで家電を操作してみる
IFTTTを起動して右上の+ボタンからアプレットを作成します。
まずはアプレットの実行条件となるThisをタップして、検索ボックスに”Google”と入力し検索候補から”Google Assistant”をタップ。
リストからSay simple phraseを選択し、Google HomeでリンクしているGoogleアカウントでIFTTTのリクエストを許可してください。
IFTTTのリクエストを許可すると、トリガー(条件)の入力画面が表示されます。
上から順番に「Google Homeに声を掛けるフレーズ」「予備のフレーズ1(任意入力)」「予備のフレーズ2(任意入力)」「Google Homeの返答」「言語設定」の順に並んでいます。
各項目に条件諸々を入力したらNextをタップ。
thatをタップして実行内容を設定します。検索ボックスに”nature”と入力し検索候補からNature Remoをタップ。続けてControl home appliancesをタップ。
Nature Remoに登録してあるボタンがリストで表示されるので、実行したいボタンを選び、Next→Finishの順にタップして完了です。
Receive notifications when this Applet runsは、アプレットを実行した時に通知を受け取るかどうかの設定なので、オンオフどちらでも構いません。
これでGoogle HomeにIFTTTに設定したフレーズで声を掛けると、フレーズに応じた家電を音声操作することができます。
もし同じフレーズで複数の操作をしたい場合(”おやすみ”と声を掛けると照明とテレビをオフにする等)は、thisの設定を同じにしたアプレットを新規作成し、thatで操作したい家電のボタンを設定するだけでOKです。
IFTTTを設定したにも関わらず、Google Homeに声を掛けてもIFTTTが実行されず通常の会話が返答される場合は、Google Assistantの標準音声コマンドと重複している可能性があります。
例えば”ただいま”と声を掛けて照明やテレビをオンにしたい場合などが該当します。
Google Assistantの標準音声コマンドを回避する方法については、また別の記事で解説します。
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