コインチェックから盗まれたXEMを、NEMのプロトコル技術で追跡
NEMのプロトコル技術は汎用性が高く、非中央集権である事を維持しながらも、リアルタイムで送金トランザクションの追跡が可能
2018年2月1日
The NEM.io Foundation Ltd.
報道関係者各位
The NEM.io Foundation Ltd.(本社:シンガポール共和国、代表理事:ロン・ウォン、以下「NEM財団」)は、国際的なブロックチェーンプロジェクトであるNEMを代表し、NEMブロックチェーン・プラットフォームにおいて、コインチェック株式会社(以下「コインチェック」)からハッキングにより盗まれた仮想通貨XEMの追跡を実施している事実を公表いたします。
NEMのプロトコルは汎用性が高く、非中央集権である事を維持しながらも、ビットコインなどと同様にリアルタイムでアドレス間の送金トランザクションの追跡が可能です。そして取引所各社はどのウォレットが不正行為で使われているものか特定する事ができます。
取引所のウォレットへ盗んだXEMを送金する際、NEM財団側に通知が送られるアプリケーションを開発したため、盗まれたXEMを人知れず現金化する事は非常に難しくなっています。なぜなら。XEMを保有するユーザーの匿名性は以前と変わりませんが、盗難に使われたウォレットのアドレスが特定できた事により、犯人の資金移動をモニターすることができるからです。
NEMのブロックチェーン・プラットフォームは安全です。またNEMの公式なモバイル・ウォレットやnano walletも安全で、瑕疵は見受けられません。
2018年1月26日に、5.26億ものXEMが日本の仮想通貨取引所であるコインチェックのウォレットから消えたと報告されました。これはコインチェックへの重体なセキュリティ侵害から起こった事件です。
NEM財団は、NEMブロックチェーン・プラットフォームのAPI を使った自動タグ付けシステムを用い、ハッキングにより盗まれたXEMを保有しているウォレットを特定する事を目的とし追跡をしています。該当するウォレットにタグ付けをする事で、NEM財団と連携す
る取引プラットフォーム運営者の誰もが、盗まれたXEMが送金されたと知る事ができます。
NEM財団の副代表であるジェフ・マクドナルド氏はこう述べています。
「NEMブロックチェーン技術が持つ優れたAPI は、NEMブロックチェーン・プラットフォームが非中央集権である事を維持しながらも、盗まれたXEMを追跡し、取引所側で識別する事を可能にします。現在、私達はコインチェックおよび各国の取引所と、このセキュリティ侵害に対する適切な対処法について行動を起こしています。また適切なタイミングで最新情報をお伝えいたします。」
NEM財団は、全ての仮想通貨コミュニティに向け、マルチ・シグネチャーやハードウェア・ウォレットといった最適なセキュリティ施策を取る事を呼びかけます。
■「The NEM.io Foundation Ltd.(ネム財団)」について( Webサイト https://nem.io/ )
NEM.io財団は、XEMの発行主体ではなく、NEMのブロックチェーン技術を世界に向け普及させる事を目的に設立された非営利団体です。現在世界でも最も成功し、また円滑に運営されているブロックチェーン技術プロジェクトのひとつです。NEMの技術は、金融機関から電子マネー、認証システム、登記システム、ロジスティクスのトラッキングまで、さまざまな業界で活用されています。