1年の吉兆を占う「百手祭り」
12か月に見立てた12本の矢を放って、ことし1年の吉凶を占い、無病息災や五穀豊じょうを願う祭り、「百手祭り」が諌早市の神社で行われました。
「百手祭り」は、諫早市破籠井町の熊野神社で800年以上行われているとされる祭りです。
1日は、境内に設けられた祭壇の前で、宮司が12か月に見立てた12本の矢を的に向けて放ち、ことし1年の吉凶を占いました。
的の裏には「鬼」と書かれた紙が貼られ、この紙を射ぬいて落とすことで厄をはらうとされていて、この日「鬼」の紙を落とした矢もありましたが、12本の矢のうち、半分の6本が的を外し、浮き沈みのある安定しない年になるという結果となりました。
この後、神職が神社に古くからまつられている鬼の面を掲げて、参拝者の厄をはらいました。
祭りを見た小学3年生の男の子は「初めて見て矢が自分の方に飛んできそうでびっくりしました。迫力があって楽しかったです」と話していました。
神社の宮司を務める藤本俊春さんは「6本も外れるのは初めてのことで不安を感じています。自然災害などに気をつけてもらいたいです」と話していました。