アナログスティックを搭載する多用途ゲーミングマウスが開発中。親指でのスティック操作や、マウスを傾けての操作が可能

PC用周辺機器メーカーのLexipが、あらゆる種類のゲームにおけるプレイヤーのニーズに1台で応える世界初のゲーミングマウスだと謳うPC用マウス「Lexip Gaming Mouse」を開発中だ。現在Kickstarterにて開発資金を募っており、キャンペーン開始からわずか25分で初期目標金額を突破するなど注目を集めている。

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Lexip Gaming Mouseは一見すると普通の有線マウス。分かりやすい違いとしては、ちょうど親指を置く部分にアナログスティックが配置されている。そして、実はもう一つアナログ操作が可能な部分がある。それは手を置く部分全体、つまりマウス本体を傾けて操作することができる。構造としては、内部に2軸ジョイスティックが仕込まれており、筐体上部全体をアナログスティックの操作部分としている形だ。そして底面にはレーザーセンサーを搭載しているため、通常のマウスと同じように使うこともできる。

こうした仕組みにより複数の操作を片手で同時におこなえることから、冒頭で述べたようにあらゆるゲームに1台で対応することが可能だとしている。具体例としていくつかのジャンルが挙げられており、まずは『Elite Dangerous』や『Kerbal Space Program』などの宇宙シミュレーションゲームだ。宇宙船の操作など3D空間での繊細な動きを片手でおこなうことができ、キーボードではショートカットキーに専念できる。Lexipは、Lexip Gaming Mouseの恩恵を受けるには、このジャンルのゲームがもっとも適しているだろうと述べている。複数のアナログ入力が求められるジャンルの作品には特に需要がありそうだ。

そのほか、『マインクラフト』などのサンドボックスゲームやFPSでは、通常のマウス操作をしながら、アナログスティックでアイテム/装備を切り替えたり、『レインボーシックス シージ』などではマウスを傾けて左右に覗き込む動作を直感的におこなうことも可能だとしている。またレースゲームでもステアリングや、アクセル/ブレーキに傾き操作を割り当てられる。さらにMMOやMOBAでは、素早くマップを見回したい際にアナログスティックが役に立つという。Kickstarterページには試用したプロゲーマーの声が掲載されており、このように複数の操作がマウスのみでできることは、ゲームプレイの向上に繋がると高く評価している。操作の正確性を失うことがないという点もポイントのようだ。

そして、Lexip Gaming Mouseはゲーム以外の用途でも有用で、デザイナーやエンジニアの作業効率を高められるとしている。実は同社は、Lexip Gaming Mouseの前身といえるマウス「Lexip Professional 3D Mouse」を数年前に発売していた。機能的にも見た目にもほぼ同じだが、それはCADや3Dアニメーションソフトなどでの3D操作をマウスでおこなうための製品だった。しかし、その当時からゲームに利用するユーザーがいたようで、Lexip Gaming Mouseは、あらためてゲーミング向けに改良を施した製品という訳だ。多くのゲームでその性能を発揮できるようで、対応ゲームとして著名タイトルが列挙されている。

Lexip Gaming Mouseは、スクロールホイールとアナログスティックの押し込みを含む7ボタン式の有線マウスで、レーザーセンサーの精度は8200dip/150ips。各ボタンのマッピングやマクロなどはもちろんカスタマイズ可能で、スティックの感度やデッドゾーンの調整、また底面を照らすRGBライトの色の変更にも対応する。ボタンなどのカスタマイズには有名ゲームやアプリに合わせたプリセットが用意されるようだ。保証期間は2年とのこと。なお、Kickstarter限定で左手用バージョンも販売され、出資者はのちにおこなわれるアンケートにて選択することができる。

Kickstarterキャンペーンは、2万5000ユーロ(約340万円)の初期目標金額はすでに突破しており、残り42日の本稿執筆時点で、3倍超となる約8万ユーロを集めている状況だ。109ユーロ(約1万4736円)以上の出資でLexip Gaming Mouseを1台入手でき、出荷予定時期は2018年6月とされている。99ユーロ(約1万3384円)で入手できるアーリーバード枠もまだ残っているようだ。

ゲーミングマウスは多機能であれば良いというものではなく、人によって好みもさまざまだろうが、Lexip Gaming Mouseのユニークなコンセプトには一度触ってみたいと思わせる面白さがある。興味のある方はキャンペーンページをチェックしてみてはいかがだろうか

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