【保険の無料相談の体験談】独立系FPに見事にカモられたわが家。今後利用する方に知ってほしいこと

わが家では、家計改善のために生命保険や医療保険を見直しています。

見直し前の夫の終身保険と医療保険は、2014年に保険の無料相談をとおして契約しました。

しかし、今回の見直しは無料相談ではなく、自分でおこなっています。

自分で見直すことが正解なのかについては、100%の確信を持っているわけではありません。

しかし、2014年にくらべて格段に保険の知識が増えた今、2014年に受けた無料相談を振り返ると、「カモられてたな~」と不信感がぬぐえないのです。

今回は、わが家が実際に受けた保険の無料相談の体験談について書きます。

学資保険に入りたくて、インターネット経由で保険の無料相談を申し込む

2014年に保険の無料相談を受けたのは、子どもが生まれる予定だったからです。

「子どもが生まれるなら保険に入らなきゃ!とくに学資保険は入っておきたい」となんとなく思っていたわたし。

夫に「何か保険に入ってる?」と聞くと、「何も入っていない」とのことだったので、保険の無料相談を申し込んだのです。

申し込んだ先は、独立系FP。インターネットで「保険の無料相談」と検索するとでてくるのは、たいてい独立系FPの無料相談です。

1. 学資保険を申し込んだのに、終身保険と医療保険を契約することに

わが家の担当になったFPさんは、50代の男性。見るからにやり手の営業マンでした。

わが家の貯蓄額や毎月の支出、夫婦の給与からあっという間にライフプランを作り上げ、こう言ったのです。

macchiさん家の場合、学資保険は要りません。今の貯蓄を続けていけば、教育費はまかなえますから。

それよりも老後です。老後資金と死亡保険を兼ねられる、低解約返戻金型終身保険がおすすめです。

……と、気づけば学資保険から終身保険に変更させられていました。

当時のわたしは保険の知識がまったくなかったので、「そんなものなのか~」と思っていましたが、ちがっていたんですよね。

保険業界では「学資保険」のことを「ドアノック商品」と読んでいます。他の商品を販売するきっかけを作るための商品という位置づけなのです。

学資保険自体は、営業担当者も保険会社もそれほど収益が見込める商品ではありません。(略)

保険ショップで学資保険を選ぼうとして、やはり終身保険などを中心に年間150万円の契約を提示された人もいます。

販売側の人間であれば「学資保険だけの加入で終わらせたくない」と考え、実行するのは当然なのです。

(『生命保険は「入るほど損」?!』)

一方、『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』によると、保険の営業をしていた筆者は、営業マン時代に低解約返戻金型のような終身保険を販売すると、歩合制の給料も上がっていたそうです。

……ということは、低解約返戻金型のような終身保険は「保険会社も儲かるに違いない」と筆者は書いています。(『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』の55ページより引用し、内容をまとめました)

あとは、病気へのリスクに備えることが必要ですね。入院・通院の保障があるこの医療保険がおすすめです。

……と言われ、もちろん医療保険も契約することになりました。完全に、カモられてます……。

生命保険と医療保険あわせて年間25万円程度なので、良心的なFPさんだったとは思いますけどね(^^;)

2. 割安な団体保険の証書をスルーされた

面談前にわたしが「何か保険に入ってる?」と聞いたときは「何も入っていない」と答えた夫でしたが、実はある団体保険に入っていました。

新卒のときに加入し、ずっと自動更新されていたようです。

わたしの夫

こんな保険証書があるのですが……

と、FPさんとの面談のときに夫が提示したのですが、

これは、働けなくなったときの保険ですね。掛金も安いですから、このままでいいでしょう

とだけ言われ、見事にスルーされました。

加入していたのは、病気やケガで長期間働けなくなったときに保険金が支払われる、就業不能保険。

今回わたしが自分で保険の見直しをしていたときに、再びこの証書を見つけたのでくわしく調べたところ、この団体保険がかなり割安で利用価値のあるものだったのです。

今回保険の見直しをする過程で複数の本やブログを読みましたが、「医療保険はいらないから就業不能保険は入っておいたほうがいい」という意見も散見されたくらい。

〈参考記事〉医療保険って本当に必要ですか?我が家が不要と結論付けるまでに考えた事・調べたことまとめ(『ウェブシュフ』)

でも、そんなことを教えるわけありませんよね。これを教えたら医療保険に加入してくれなくなるかもしれませんからね(苦笑)

3. 「これ以上医療保険はよくならないから、60歳払い済みで大丈夫!」

医療保険の契約は言われるがままに決めてしまいましたが、1点気になることがありました。

それは、60歳払い込みの契約になっていたことです。

わたし

今後いい保険が出て、乗り換えるなんてことになったときに、60歳払い込みだと損しませんかねぇ?

……と聞いたのですが、

これ以上医療保険はよくならないから、60歳払い込みで大丈夫!

……と強く言われてしまいました。

「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』の97ページ~99ページに、30年間がん保険に加入していたのに保険金が支払われなかった方の例が出てきます。

これは、がんの治療法が進化したことで、30年前に契約したがん保険の内容では給付の対象外になってしまったのです。

この例のように、今後も保険の内容が時代遅れになることはじゅうぶんに考えられます。

「これ以上医療保険はよくならない」なんて、どうして言い切れるのでしょうか?

わが家が支払う1回あたりの保険料が多くなるから60歳払い済みをすすめられたとしか思えません。

4. わが家の貯蓄額も聞かずに生命保険をすすめてきた、来店型保険ショップ

実はわが家、保険の無料相談を利用したのは2014年の独立FPだけではありません。

2015年にはわたしの医療保険のかけ替えで、来店型保険ショップを利用しました。

わたしは新卒で入社した会社の団体保険で医療保険に入っていたのですが、会社を退社したときに団体割引がなくなり割高になってしまったので、かけ替えたかったのです。

医療保険自体は無難な商品を紹介してもらったのですが、驚いたのはこの発言。

お子さんがいて、死亡保障が1,000万円は少なすぎますよ!お子さんが自立されるまでは、掛け捨てであと1,000万円かけておくべきです。

念のために持って行った夫の保険証書を見て、このように言われました。(※独立系FPで契約した終身保険は、死亡保障が1,000万円でした)

わが家の貯蓄額や支出を聞いたうえで、「あと1,000万円必要」というならわかるんです。

でも、わが家のことを何も聞かずに1,000万円なんて、何を根拠に言っているのでしょうか?

わが家の貯蓄額と支出を考えた結果、わたしと息子だけなら1,000万円の死亡保障があればじゅうぶんだと思ったので、このときはお断りしました。

保険の無料相談を利用するなら、自分で知識をつけてからにするべき

上に書いた2つの経験から、わたしは保険の無料相談に対して不信感を持ってしまったので、今後は利用しないつもりです。

しかし、「自分でえらぶのは不安なので相談したい」という方もいらっしゃいますよね。

そんな方はぜひ、ご自身である程度の知識をつけてから無料相談に出向くべきです。

どんな家庭でも 生命保険料は月5000円だけ』という本には、「最強の無料相談マニュアル」という章があります。

読んでから、「わたしも相談前にこういうことを知っていたら、カモられなかったんだろうな……」と残念な気持ちになりました。

また、わたしが今回自分で保険を見直すときに一番参考にしたのが『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』という本です。

こちらも合わせて読んでいただくと、より保険の知識が高まると思います。

自分や家族が納得できる保険をえらぶことが大事

この記事を読むと、わたしが保険自体を批判していると取られる方もいるかもしれません。

そうではありません。しくみをキチンと理解して納得したうえで加入するなら、まったく問題ないと思うのです。

〈参考記事〉ここまでちゃんと考えて加入されているのは、すばらしいと思います⇒医療保険は不要だというけれどお金のない人には必要だという話(『myulog』)

わたしの場合、しくみをキチンと理解することなく保険に加入していたので、イマイチ納得できないままずっと放置していたのです。

自分や家族が納得できる保険をえらぶことが大事です。そのためには、他人まかせにすることなく、多少の勉強をいとわないことが必要だと思います。

最後になりますが、これはわたしが経験した一体験談です。同じような独立系FPや来店型の保険代理店を利用しても、同じ結果になるとは限りません。

でも、「最初に無料相談をする前にこういう記事が読みたかった」とずっと思っていたので、今回思い切って書くことにしました。

今後、保険の無料相談を利用する方の参考になればうれしいです。



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