子どもが隠れて海賊版「マインクラフト」をダウンロードしPCがウイルス感染した結果、部下の横領が発覚した事件
Image: Sergey Maksienko/Shutterstock.com

子どもが隠れて海賊版「マインクラフト」をダウンロードしPCがウイルス感染した結果、部下の横領が発覚した事件

海賊版DLからのウイルス感染からの横領発覚、結果は怪我の功名ですね。

アラスカ州アンカレッジに住む女性が、横領罪でお縄となりました。これはアメリカ合衆国内国歳入庁にもバレることがなかった巧妙なやり方だったのに……発覚のきっかけは、上司の孫が海賊版の「マインクラフト」をダウンロードしようとして、PCがウイルスに感染したためと、なんとも些細なものだったのです。

Anchorage Daily Newsによると、捕まったのは42歳のレイネット・K・ヤングソン容疑者。彼女は2006年から2013年まで、帳簿係として働いていた建設業者から75万3000ドル(約8200万円)をチョロまかしていた罪で、連邦刑務所に3年間収容されることが決まってしまったんだとか。

横領されたWestern Construction and Equipment(ウェスタン・コンストラクション・アンド・イクイップメント)のオーナー、ジェフ・ライトさんはこのように話しています。

彼女は少しずつゆっくりと、小切手を彼女と彼女の旦那宛に送り続け、あとから別の会社と仕事をしたかのように情報を書き換えていたのです

ずっとバレずにいた巨額の横領。ですが、ライトさんの孫が遊ぼうとした海賊版『マインクラフト』からライトさんのPCにウイルス感染させたことと、ライトさんが新しいネット回線と契約したことが重なり、PCをログオフできない状態が続いていました。これによってヤングソン容疑者がそのPCにログインできず、情報改ざんをできずにいたのです。

そこで彼女は別の方法で帳簿をイジろうと、1万4000ドル(約152万円)の手数料を支払ったように改ざん。ライトさんは、当時そんな額を動かしていないことをわかっていたため、独自調査を開始しました。そして何百もの小切手のなかからヤングソン容疑者の夫宛の小切手を見つけたんですね。さらに調査中ライトさんは、法執行機関とも連携しており、訴える準備も進めていたようです。

ヤングソン容疑者は損害賠償とともに、横領した金額の税金20万6000ドル(約2240万円)も支払わないといけないんだそう。一連の事件はもちろん、盗んだお金に税金がかかることもビックリですね。


Image: Sergey Maksienko/Shutterstock.com
Source: Anchorage Daily News, Western Construction and Equipment
Jennings Brown - Gizmodo US[原文

岡本玄介