76億円相当盗まれた「NiceHash」、ユーザーへ全ビットコイン返還開始

» 2018年02月01日 12時17分 公開
[井上輝一ITmedia]

 仮想通貨の採掘計算(マイニング)能力売買サービス「NiceHash」は1月31日(現地時間)、同サービスが2017年12月6日に受けたハッキングにより流出した約4700ビットコイン(当時のレートで約76億円)について、「数カ月間で全てをユーザーに返還する」と発表した。

「NiceHash will fully reimburse its users」(NiceHashはユーザーに全て返済する)

 ユーザーへの返済は2月2日から始めるとしており、まず当時の残高の10%を払い戻し、「全てのユーザーに同時に同じ条件で払い戻していく」という。他の仮想通貨などにレート換算はせず、ビットコインで全額返済する。

 ハッキングについての調査は、国際的な法執行機関やサイバー犯罪捜査チームの協力を受けて継続しているとした上で、「できる限り状況を透明かつオープンにしたいが、調査のため現在は詳細を明かせない」と述べている。

 NiceHashは17年12月6日にハッキングを受け、サービスを停止。この際にユーザーから預かっていた約4700ビットコインが流出した。それから2週間後の12月20日にサービスを復旧し、「国際投資家のグループから、残高復旧のための資金を確保できた。残高の払い出しについては2018年1月31日にアナウンスする」と声明を出していた。

盗まれたビットコインが保持されていたとみられるアドレスからは、既に全額が引き出されている

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