Oink Gamesというゲーム会社が販売しているナインタイルというゲームがあります. 私は年末にこのゲームの存在を知り, そのシンプルながら奥深いゲーム性に興味を持ちました. この素晴らしいゲームをモバイルアプリとして実装して, 日本だけでなく世界にも広められたらと思います.
このゲームはそのままでも素晴らしいのですが, 多少残念なことは,
- 2200円は少し高い. 本当に幅広い知育に貢献するならばもっと安くないといけない
- カードが一枚でもなくなるとプレイ出来なくなる. これは低学年の子供ならすぐになくしそう
- ナインタイルの本質である裏返す操作がやりにくい. これはより高い競技性を追究した場合に致命的
ということが挙げられると思います.
アプリ化することによって期待出来ることとしては,
- 昨今スマホ育児が問題になっているが, スマホを知育の道具として使うならばチャンスに変えられる
- 2x2ならば2才児でもプレイ出来るのではないか. 知育目的なら推奨年齢6歳は遅い
- 6x6のextremeなナインタイルを提供したら超絶IQの高い人たちは何秒で解くのか. というか人間は解けるのか
- ナインタイルが現実社会ですでに評価されつつある競技性を電子世界に拡張してeSportsに出来るのではないか
があります. 開発を始めるモチベーションとしては十分でしょう. もちろん, 私は仕事でもモバイルアプリをしていて, 自分でも1からプロジェクトをやってみたいという思いもありました.
どのくらい広められるかというのはよくわかりませんが, 2048というゲームもかなり流行りましたし, それなりにポテンシャルはあるのではないかと思っています. 私としては特に, 競技性という点にポイントを置いて機能拡張をしていきたいと考えていて, 通信対戦モードやレーティングのあるCompetitiveモードなどを考えています. 世界中のIQの高い人たちがレーティングを競うようになって, 人間の限界を見れたらと思います. そのため, 操作性の観点も, 操作しやすさや視認のしやすさに重きを置いて, 可能ならカスタマイズ出来るようにしていきたいと思っています. タイルの大きさはその人によってやりやすいサイズがあるはずです.
こうやって色々と自由に考えていけることがモバイルアプリの楽しさでもあります.
最後に多少技術的なことですが, このプロジェクトではreact-nativeを使っています. 従って, iOSとAndroidの両方に対してバイナリを吐くことが可能です. react-nativeを使うにあたっては, sriというライブラリを使って, Scalaでコーディングをしています. react-nativeを使うだけでも開発のスピードはかなり高まりますが, さらにScalaを使うことでより早く質の高いコードを書くことが出来ます. sriに足りない機能があったためPRもしておきました.
- Add lacking responder interface by akiradeveloper · Pull Request #3 · scalajs-react-interface/universal · GitHub
- Add GestureEvent facade by akiradeveloper · Pull Request #4 · scalajs-react-interface/universal · GitHub
次はリリースしたらお知らせします. お楽しみに!