満月が地球の影に入る皆既月食が1月31日夜、3年ぶりに日本で起きた。地球との距離が近い「スーパームーン」が午後8時48分から欠け始め、同9時51分から午後11時8分まで皆既食が1時間17分間続いた。
全国各地で観測イベントが開かれ、六本木ヒルズ(東京・港)の屋上には厚着をした天文ファンらが集まり、東京の夜景に赤銅色の月がかかる幻想的な雰囲気を楽しんだ。
予報は曇り。千葉県から参加した山田美希さん(30)は「雲の隙間にちょっとでも見られるなら高い所で見たい」とカメラを手に六本木ヒルズを訪れた。無事に月食を観察し「本当に来てよかった。終電まで粘ります」。撮った写真は対話アプリで故郷の長野県にいる両親に送った。
この日は1月に2回目の満月の「ブルームーン」。スーパームーンとも重なった大きな月が皆既月食で赤く染まった。米航空宇宙局(NASA)は「スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン」だとしている。次に皆既月食を日本で見られるのは7月28日。