ついに放送がスタートしたTVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。放送直前にお届けしてきた声優陣のインタビューに続き、第3話まで放送を終えたメンバーに少しずつ明らかになっている作品、そして物語についてお話を伺いました。今回対象となるペアは、山下七海さん(ミク役)×田村睦心さん(ゾロメ役)。
ゼロツー(CV:戸松 遥)という存在が突然現れ、コドモたちの日常がどう変化していくのか、そしてどこに向かっていくのか……。謎も深まる中、物語はどんどん進んでいく――コドモたちを演じるキャスト陣は、序盤の展開をどう見ていたのか――
■記事バックナンバー
市ノ瀬加那(イチゴ役)×梅原裕一郎(ゴロー役)
キャラクターと共に仲が深まっていく声優陣
――アフレコが始まって、しばらく経っていますが、どんな雰囲気ですか?
ゾロメ役・田村睦心さん(以下、田村):ゴロー(CV:梅原裕一郎)がロビーでヒロ(CV:上村祐翔)に対して、「お前、何なんだよ」ってディスっている光景はよく見ますね(笑)。
――2話を見ると、梅原くんが言いたい気持ちもわかります(笑)。田村さんは、他のキャストさんのインタビューでも必ず名前が上がっていました。ムードメーカーだって。
田村:ブースに入ってから、ずっとしゃべってるからなぁ。
ミク役・山下七海さん(以下、山下):「おはようございまーす!」って入ってきてからノンストップですから(笑)。
田村:後藤さんと市川くんの3人でね。うるさいと思ってる?
山下:思ってないですよ!
田村:たまに思うんだよね、シリアスな話だから空気を壊しちゃいけないなとか。でも耐えきれず……(笑)。
山下:逆に息抜きになっていいと思います!
田村:しんどいんですよ、シリアスな空気が。でもみんな気持ちを作ってるだろうし黙っていようと思うんだけど、途中でだんだん我慢できなくなって、Bパートあたりから話し始めるんです(笑)。
――キャラクターの男子のほうに田村さんがいるのが面白いですよね。
田村:そうなんですよ。でも最初女子側にいたんですよ。でもそれがわりとセンター寄りの席だったから、いいのかな?って思って、「ウェーーイ!」って男子チームに混ざりました(笑)。
山下:私は隣に座っているイチゴ(CV:市ノ瀬加那)といつもしゃべってます。
田村:しゃべってたの!?
山下:しゃべってますよー! 服の話や旅行の話とか、地味に二人でいろんな話してますよ。
田村:市ノ瀬ちゃんは旅行好きなんだっけ?
山下:一人旅が好きみたいです。あと降りたことがない、全然知らない駅に降り立ってみるのも好きらしいです。結構アクティブで意外でした。
田村:突然遊園地に誘ったことがあったんですけど、そのときは市ノ瀬ちゃんも市川くんも「行きましょう!」って言ってくれて。市ノ瀬ちゃんなんて、すぐに「行きたいです!」って言ってくれたから、こんなに静かでかわいい子なのに、ノリのいい子だなぁ、嬉しいなって思いました。
山下:もう、羨ましい! 次、早く企画してください!
――鍋会もあったみたいですね?
山下:ハロウィン時期の渋谷(笑)。そこだけは避けようって話だったのに、そこしかなくて。
田村:でも楽しかったね。戸松さんが「ウェイウェイ」してて、その前に上村くんが座ってたんですけど、「もうゼロツーを見たら、笑っちゃいそうです」って言ってたよね。
山下:ずっと笑ってましたね。
田村:でも次のアフレコでは意外と笑わないでやっていましたけど。
――なんか、すごく雰囲気が良い現場ですね。
田村:キャラクターと一緒に、どんどん仲良くなってますね。
山下:あと、市川さんのキャラがかなり個性的ですよね? 物静かなタイプかと思ったら市川ワールドを持っていて。
田村:イジられやすいタイプだよね。ミツル(CV:市川 蒼)が斜に構えてるから、余計イジりたくなる(笑)。あまりガヤにも入らないので、「僕もガヤに入りたいなぁ」っていつも言ってます。
――セリフもほぼないときがあったりするとか。
田村:「ミツル、今日しゃべった?」って聞くと、「息! 息やったから! しゃべったっていうのかわからないですけど。僕だってしゃべりたいんですよ!」って返してきます(笑)。
山下:そういう返し、よくされてますよね(笑)。
――山下さんも、そっち側に加わりたいとかは?
山下:私は、微笑ましく……見ていたいです(笑)。
田村:いつでも来ていいんだよって思うんだけど、微笑ましく見てるんですよね(笑)。
山下:自分がイジられたときの返しを、まだ学んでないので(笑)。
田村:そんなにイジる要素もないけどね。イジられないタイプ。あと、ミツルでスピンオフを作って楽しんでるんですけど、女性陣はEDで歌を歌っているから、男性陣が俺たちも歌いたいなぁって言い出して、ドラマCDでなら歌えるんじゃない?みたいな話になったんです。
で、ミツルって歌うのかな?って流れになって。市川くんが、ミツルは密かに練習してると思いますって言うから、そこから、練習はしたけど本番であまり歌えなくて、「あんなに練習したのに!」って中庭で一人で歌っている、みたいな話を作ったんですよ。
――想像すると笑えますね(笑)。
山下:市川くん自身が、結構シナリオを決めてるのが面白いんですよね。
ミツル「見てますか?」(3話)のシーンから愛されキャラに?
――話は変わりますが、二人はどのフランクスが好きですか?
田村:アルジェンティア!
山下:私は、ジェニスタ! ココロちゃんにしては、ドシンとしてて、強そう!って思いました。アルジェンティアはミクみたいなツインテですよね。でも色にびっくりしました。ピンクなんだ!って。でもこのキャピキャピ感はミクっぽい。
田村:これにうちらが乗ってると思うと、めっちゃかわいいね。
山下:アルジェンティアに乗ってるところで、叫ぶシーンがあったんですよ。そこでゾロメとミクが一緒に叫ぶんですけど、別録りになったんです。
田村:あったね! あれ感動した。
山下:それで田村さんが先に収録をされていたのですが、あとから同じ言葉を同じタイミングで叫ぶことになって、田村さんを意識しながら叫んだら、タイミングがバッチリ一緒で、すごく感動しました。
田村:私叫ぶときこぼしがちなんですよ。それなのにちゃんとぴったり合わせてくれて、めっちゃ見てくれてたんだなって思った。
山下:同じフランクスに乗ってる私たちならではかなって思いました。
田村:とても絆を感じた瞬間だったよ。
――1話から3話で印象に残っているシーンはありますか?
田村:もう、ミツルの「見てますか?」(3話)だよね(笑)。
山下:そうそう! そこからなんですよ、ミツルがイジられ始めたのは。
田村:あの調子こきっぷりからの、ミイラみたいになって出てくるところね。かわいそうだけど、フフッみたいな。
――でも逆に、市川さんの演技がすごいってことですよね?
田村:本当にぴったり! ミツルって難しそうだと思ったのに、ミツルじゃん!みたいな感じ。
山下:すごくひねくれた感じがバッチリはまってますよね。
田村:すごく調子に乗ってたから、みんな「ざまぁ」って思っただろうね。でもミツルも、結構ドラマが多いんですよ。無口でガヤにも参加してないんですけど(笑)。
山下:存在感はずっとあるんですよね。
田村:しゃべらないのに存在感があるって、キャラがすごく立ってるってことだよね。
――自身のキャラクターたちはいかがでした?
田村:ゾロメは最初のほう、結構ヒロに突っかかってるんですよ。結構ひどいことを言ってるんだけど、ただ、気持ち良かったです(笑)。
というのも、序盤のヒロって、ずっとジメジメしてるんですよ。やるべきことができてないから仕方ないんですけど、それがイラついて仕方なくて。だからゾロメとして言えて良かったなと(笑)。結構2話までは、ヒロ、この野郎~!って思ってましたね。
山下:自分たちじゃないですけど、私、ナオミが切なかったなぁって思いました。
――ヒロの元パートナーですね。
山下:あのシーンが切なくて、いろいろ考えさせられました。うじうじしてるヒロに対して「逃げてるだけ」みたいな、良いことを言うんですよ!
田村:視聴者的スッキリポイントはそこだね。あと、2話のゴローもかわいそうで、衝撃でした。ゴローは報われてほしいよね。めっちゃ良いやつなんですよ。あと、「みつけたよ……ボクのダーリン」っていう戸松さんのセリフが好きですね(1話ラスト)。
山下:素敵すぎて震えました!
田村:爽やかさと潔さと。そこがヒロの世界がひらけた瞬間みたいな感じがして、見ていて気持ち良かったです。
――では、4話以降の見どころというと、どこですか?
田村:コドモたちのオフが描かれている回は楽しかったね。コドモたちは遊んでいる感じだったんですけど、その後にいろいろな影響が出てきて、この先の伏線にもなっているので楽しかったです。結構シリアスなところも多いから、コドモたちがそういうことを忘れて楽しんでいる姿を見ると、嬉しいよね。
山下:そうですね!
――山下さんは、ミクみたいな髪型のイメージがないですけど、ツインテはありそうですか?
山下:イベントとかで、キャラクターに合わせてやるかも? でもあまりやったことがないんですよ。
田村:見たい!
山下:ホントですか? 需要があるなら。
田村: (ミクの絵を見ながら、山下さんの顔をジッと見て想像しながら)絶対似合う! 間違いない!
山下:コドモたちの制服もかわいいから、着てみたいんですよね。
田村:それも絶対似合う!
[取材・文/塚越淳一]
作品概要
■放送情報
TOKYO MX:1月13日より毎週土曜23:30~
とちぎテレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
群馬テレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
BS11:1月13日より毎週土曜23:30~
ABC朝日放送:1月13日より毎週土曜26:29~
メ~テレ:1月13日より毎週土曜26:39~
広島ホームテレビ:1月18日より毎週木曜27:00~
BSS山陰放送:1月19日より毎週金曜26:18~
BBCびわ湖放送:1月22日より毎週月曜26:45~
※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。
■主題歌情報
・オープニング主題歌
アーティスト:中島美嘉
曲名:KISS OF DEATH(Produced by HYDE)
作詞・作曲:HYDE
編曲:HYDE/Carlos K.
・エンディング主題歌
アーティスト:XX:me(キス・ミー)
作詞・作曲・編曲:杉山勝彦
■スタッフ
原作:Code:000
監督:錦織敦史
副監督:赤井俊文
シリーズ構成:錦織敦史/林直孝(MAGES.)
キャラクターデザイン/総作画監督:田中将賀
メカニックデザイン:コヤマシゲト
アクション監修:今石洋之
ミストルティンデザイン:中村章子
叫竜デザイン:岩崎将大
美術設定:塩澤良憲
美術監督:平柳 悟
色彩設計:中島和子
3Dディレクター:釣井省吾/雲藤隆太
3DCG:スタジオカラー/A-1 Pictures
モニターグラフィックス:座間香代子
撮影監督:佐久間悠也
音楽:橘 麻美
音響監督:はたしょう二
編集:三嶋章紀
制作:TRIGGER/A-1 Pictures
■キャスト
ヒロ:上村祐翔
ゼロツー:戸松遥
イチゴ:市ノ瀬加那
ミツル:市川蒼
ゾロメ:田村睦心
ココロ:早見沙織
フトシ:後藤ヒロキ
ミク:山下七海
ゴロー:梅原裕一郎
イクノ:石上静香
ハチ:小西克幸
ナナ:井上麻里奈
フランクス博士:堀内賢雄
■ストーリー
彼らは夢を見る。
いつの日か大空へはばたく夢を。
ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。
遠い未来。
人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。
その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“鳥かご”。
コドモたちは、そこで暮らしている。
外の世界を知らず。
自由な空を知らず。
教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。
敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。
それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。
かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
けれど今は落ちこぼれ。
必要とされない存在。
フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。
そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。
「――見つけたよ、ボクのダーリン」
●TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」×「アニメイトタイムズ」コラボページ
→https://www.animatetimes.com/darli-fra/
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式ツイッター(@DARLI_FRA)