今や私たちの生活に欠かせないものとなった「インスタントラーメン」を生み出した夫婦の知られざる物語を描きます。
何度も失敗してはどん底から立ち上がる“敗者復活戦”を繰り返した末、二人は世紀の大発明へとたどりつく──人生大逆転の成功物語です。
その物語のヒロイン・福子 役がついに決まりました!
ヒロイン・安藤サクラ
[プロフィール]
1986年2月18日、東京都生まれ。2007年、映画『風の外側』で本格的に俳優デビュー後、映画やドラマで活躍。『愛のむきだし』『かぞくのくに』『愛と誠』『0.5ミリ』などに出演し、10以上の映画賞を受賞。
2014年には『百円の恋』で第39回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、その演技力は高く評価されている。NHKドラマでは「ママゴト」(BSプレミアム)で主演。
[役柄]今井/立花福子
本作のヒロイン。大阪出身。三人姉妹の末っ子で、貧しいながらも愛情をいっぱい受けておおらかに育つ。生来の楽天家で食べることが大好き。父を早くに亡くしたため、家計を支えようと、女学校卒業後にホテルの電話交換手として働き始め、あるできごとをきっかけに未来の夫・萬平と出会う。
やがて二人は結婚するが、枠にとらわれない発想で事業を進める萬平に、福子は振り回されっぱなし。しかし、初めは耐えるだけの福子だったが、やがて夫を支え、背中を押し、引っ張っていく強い女に成長していく。そして、強い絆で結ばれた夫婦は世界の食文化を変える世紀の大発明を生み出すのだった!
キャスティングにあたって 制作統括・真鍋 斎
安藤サクラさんが、日本屈指の演技力を持った女優であることは、誰もが認めるところでしょう。その類いまれなる演技力で、数々の映画・ドラマでは非常に個性的な役柄を演じられることの多い安藤さんですが、彼女に、“朝ドラ”というフィールドでヒロインとして演じていただけたら、どんなすてきなことになるだろう。その着想にとらわれたとき、私はとても高揚しました。とりわけ、今回はおよそ40年という主人公の人生を描くことになり、生半可な演技力では太刀打ちできないと思っていたので、なおのこと「いいことを思いついた!」と思いました。
しかし、安藤さんは、お子さんがお生まれになったばかりだし、大阪でヒロインをやることはなかなか大変だろうなと思っていました。そんなこともあり、安藤さんにしてみれば、このオファーには、もしかしたら戸惑いもおありだったかと思います。
しかし彼女は、覚悟を決めてくださいました。
その覚悟に応えるべく、私たち制作・演出陣も全力で安藤さんのお芝居をサポートします。
安藤サクラさんを中心に、毎朝ー級のお芝居をお届けします。ぜひともご期待ください。
タイトル『まんぷく』について
物語のヒロイン「福子」と、実業家の夫「萬平」の夫婦の名前を合わせました。
食と幸せのシンボル「満腹」という意味と、日本の朝に「福=幸せ」がたくさんあふれますように、という願いも込めています。
※実在の人物をモデルとしますが、激動の時代を共に戦い抜いた夫婦の愛の物語として大胆に再構成し、登場人物や団体名は改称した上、フィクションとしてお届けします。
物 語
舞台は戦前の大阪。三人姉妹の末っ子で、貧しいながらも愛情をいっぱい受けておおらかに育ったヒロイン・福子。ある日、“父親代わり"となって母子家庭を支えた長姉が、病気で亡くなってしまう。次姉も結婚で家を出ていたため、「わたしがしっかりしなければ!」と、人生で初めての岐路に立たされ、健気にがんばろうと決意する福子。そんな時に出会った運命の人は──バイタリティーあふれる青年実業家・萬平だった。やがて二人は恋に落ち、結婚することになる。
しかし!! 萬平はメリヤス、航空機エンジン、製塩、食品加工、金融など、次から次へと事業を手がけ、大成功したかと思えば大失敗、敗者復活戦の繰り返し。まさかこんな浮き沈みの激しい生活が待っていようとは…!
「日本一の商売人」を目指して前に進み続け、穏やかな生活など考えもしない夫。
武家の末えいで、“商売” に理解が乏しく、娘の結婚生活に口を挟まずにはいられない母。
その間に立たされて、子どもを育てる福子に必要なのは、究極のマネジメント能力。
初めは夫に振り回され、耐えるだけだった福子は、やがて夫を支え、背中を押し、引っ張っていく強い女になっていく。
そして、すべてを失ったどん底からの最後の敗者復活戦、ついに夫婦は
「インスタントラーメン」を創り出す。それは世界の食文化に革命を起こす大発明だった!
平成30年度後期
連続テレビ小説「まんぷく」
【放送予定】平成30年10月1日(月)~平成31年3月30日(土)[全151回]
【作】福田 靖
【制作統括】真鍋 斎
【プロデューサー】堀之内礼二郎
【演出】渡邊良雄、安達もじり
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