今週はドクターストーン休載!
急病だのなんだのではなく予定のうえでの休載で、そして初めての休載です。
これまで無休で続けてたのがすごいです。
私は漫画週刊連載なんて人間がやるものじゃないと思ってるので、世の中の全ての週刊連載漫画家はもっと休むべきと思ってます。
世の中の週刊漫画家は極端に休まないか極端に休むかのどっちかに偏ってます。
常に3回載せて1回休むくらいがベストなのでは。
でも、休むとそのぶん収入が減るからたとえ休めても休むわけにはいかない苦しい漫画家も多いのでしょうか。
さて、私は以前2ちゃんねる(5ちゃんねる)で「ドクターストーンはなろうだ」「いや、なろうなんかじゃない」って論争になってるのを見かけたことがあります。
「なろう」なんでしょうかねえー。
「なろう」「なろう系」とは「異世界転生もの」のジャンルを軽蔑のニュアンスを込めた呼び方のことです。
「小説家になろう」って小説投稿サイトには異世界転生ものが多くて、本当にそればかりなようで「なろう」から実際にラノベ出版されるのもアニメになったりするのも異世界転生ものが多いことにウンザリしてる人がそう呼び始めた…というのが語源って感じでしょうか。
そういう作品は、現代人の主人公が文明レベルが低いファンタジー世界に転生というか転移してしまって、転移先の世界で現代文明の知識や技術を駆使するなどなどして楽に英雄的ポジションになっていくっていうのがテンプレっぽいです。
すいません私は異世界転生ものラノベ一つも読んだことがないので、ネットで聞きかじった知識だけで推測していますすいません。
で、ドクターストーンもそれの亜種なのではないか、と騒いでるのを見かけた、というわけです。
私はドクストにはその側面は…ある、と思います。
千空は間違いなく現代の科学知識を異世界の未開の人間達に披露して喝采を浴びている主人公で、これは「なろう」のテンプレと一致している面があって、そして最近「なろう」が流行しているからドクストも人気を得ている面もあるように感じています。
もし石神村の村人がクロムや金狼銀狼などなどの役どころの登場人物まで全員美少女だったらもう間違いなく「なろう」の典型です。
では論争でなぜ「なろう」呼ばわりされることを不愉快に思う人がいるかというと、「なろう」がまさに詐称だからです。
チンケで安易なラノベごときとドクストが一緒に扱われるのが許せんというわけです。
私はこれにも同意します。
そもそも「なろう」呼ばわりしたがる人はドクストをディスりたくてそう言っているのですから。
そりゃ反発もします。
しかし「なろう」が不愉快な詐称ではあるものの、ドクストに異世界転生の要素があるのはやっぱり避けようのない真っ当な指摘です。
しかしそれを認めたうえで私が言いたいのは、世の中の無数にある「なろう」の中でもドクストは最も完成度高いレベル高い作品で、これを越える「なろう」は存在しない、ってことです。
「なろう」の頂点!
一強多弱、超一強超多弱で、本当にレベルが違います。ディティールが違います。
脚本の稲垣理一郎、作画のBoichi、科学監修のくられの3人が作る世界は他の追随を許しません。
私自身が読み比べて比較しているわけではないですが、千空よりすごい主人公がいる作品、現代文明とファンタジー文明の世界考証がすごい作品の評判はどこからも一つも聞いたことありません。
あるなら是非知りたいです。
「100万の命の上に俺は立っている」って作品がディティールに多少こだわりがあるってのは聞いたことありますが。
元々目的が違います。
「なろう」の目的はむしろ美少女ハーレムで、むしろそっちが9割以上の割合で重要でしょう。
(例えば私が読んでる「なろう系」漫画にヤングマガジンで岡本倫が連載している「パラレルパラダイス」がありますが、これはむしろ美少女ハーレムに意図的に超特化しているのが怪作のレベルにまでふりきれていてもう忌避感も沸きません)
(なので美少女ハーレムものが悪いという意味では決してありません)
ドクストは科学がメイン。
そしてライフアフターピープルとサバイバルとジャンプ漫画のチャンプルーです。
というわけで、私はドクストは「なろう」なのか?の問いにはYESと答えると同時に、そこらの「なろう」とは同列に語るのもおこがましいくらいレベルが違うわい!と必死になるのでした。