下記のブコメに意外なほどスターが付いて驚きました。
b.hatena.ne.jpこういう考え方の問題点については追記を含めても他のブコメでいろいろ指摘しているので特にこれ以上論じたりはしませんが,自分のコメントにも書いたように感覚だけはなんとなく分かります。
で,これはたぶん似たような問題がTwitterとかにもあると思うのです。
なんというか,雑ですが,「共感してもらえる,あるいは聞き流してもらえるメンバーが(多くを占めて)いる場で気兼ねなく発言したい」みたいな(まったく誰にも聞いてもらう必要がなければそれこそ紙の日記でいいわけですから)。
でも今のwebの場やサービスって工夫しないと基本的には「つながる/つなげる」方に行く志向性というか仕組みがいろいろ用意されているのでその実現はより難しくなっているというか。
私の授業で電子メディアと言語の話を取り上げるする時にも話題にするんですが,この「懐かしきネット」の頃って「2ch」とかそういうネット上の場がある程度閉じていたような気がするのですよね。もちろんあくまでもある程度なんですけど。とりあえず言語だけ見てみても,今は「2ch」発祥の表現がまとめサイトを経たり,あるいは直接Twitterとかに飛び火してLINEで使われるようになったり音声言語(友人間会話とか)でも使われるようになるみたいなことが珍しくないしそれほど時間もかからないようで(ある程度調査・データ収集してます)。
私自身は「ネット」対「リアル」という対立のさせ方が昔からあまり好きではなくて,便宜的に使うこともあるのですが「リアル」以外の良い表現を探しています。今はちょっと大仰感もあるのですが相変わらず「物理的身体世界」を使っていたり。
上記の発言への返信で「オフライン-オンライン」という提案もありますが,「場」であることが分かりやすいようにしたいのですよね。たぶん私が知らないだけで良い表現が提案されいているのではないかと思いますが。
「2ch」にはそれほど入り浸ったわけではないのですが,昔から覗くことはあって(言語学板とかありますし),ほんと「「ブス」程度」と言ってしまいたくなるほどひどい表現や発言があるというのは分かります。いろいろ存在するメリットがあるとしても,あれはひどすぎる(もちろん板によって違いもあるのですが)というのが私の印象です。
「ネット」も「リアル」(の一部)であると考えざるをえない(人が増える)世界になってきたのであれば,個人的には歓迎ですね。
上で閉じた場と「つながり」の話にちょっと触れましたが,一方で各サービスや場の独立性というか独自性もその都度発生しているような気がします。今後「ネット」はどうなっていくのでしょうか。