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【大相撲】

ジョージア、栃ノ心に国民栄誉賞授与も 同国出身力士初の賜杯で

2018年1月29日 紙面から

賜杯を手に後援者らとバンザイする栃ノ心=両国国技館で(神代雅夫撮影)

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◇初場所<千秋楽>

(28日・両国国技館)

 東幕下7枚目の貴公俊(たかよしとし、20)=貴乃花=が千秋楽の7番相撲で5勝目を挙げ、十両昇進を有力にした。双子の弟、貴源治(20)=貴乃花=はすでに十両に昇進して、この日、勝ち越しを決めた。双子の同時関取は大相撲史上初となる。幕内では14日目に初優勝を決めていた栃ノ心は遠藤を押し出しで破って14勝1敗で場所を終えた。

 優勝を決めていたからこそ、負けるわけにはいかなかった。「負けたら気合が抜けてると言われるし。勝ちたかった」と遠藤を土俵下まで吹き飛ばす完勝。「終わりました。よかったあ」。14勝1敗で締めくくり、殊勲賞と技能賞も受賞した。

 千秋楽に優勝力士だけが座れるのが、東支度部屋の一番奥。東の正横綱が座る場所だ。「いつもと違うから緊張するわ」と話したが、賜杯を抱いてバンザイすると笑みがこぼれた。

 初の賜杯をもたらしたジョージアも、国を挙げてその栄誉をたたえる。国技館を訪れていたジョージアのレバン・ツィンツァゼ駐日大使は「賞を提案したい」と、日本の国民栄誉賞にあたる「プレジデント・オブ・エクセレント」を授与する可能性を示唆した。また、来月中旬には大使館で優勝を祝うパーティーを開催する予定もある。

 大関への期待を聞かれた八角理事長(元横綱北勝海)は「もちろん。安定感あるし、前に出る意識が強い」と来場所以降の活躍を楽しみにしている。栃ノ心も「親方の言うことを聞いていい相撲を取れるよう頑張る」と、気持ちは来場所へ向いていた。 (岸本隆)

 

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